『林野火災注意報』『林野火災警報』って何?

国の消防行政機関である「総務省消防庁」は、2025年に岩手県大船渡市、岡山県岡山市、愛媛県今治市などで発生した大規模林野火災を踏まえ、『林野火災注意報』と『林野火災警報』を創設。全国の市町村に的確な発令などの運用を呼び掛けている。
『林野火災注意報』と『林野火災警報』は、市町村(各地方自治体)の火災予防条例で規定され、市町村長が林野火災の危険性に応じて発令するもの。2026年(令和8年)1月から全国の多くの市町村で運用が始まった。
なお市町村(各自治体)により条例の制定状況、発令指標、火の使用制限の内容などは異なる。東京都の「条例の制定状況」「発令指標」は下記ページで詳しく解説中!
東京都の「発令対象区域」は奥多摩エリアがメイン
“発令退職域”は「地域森林計画対象森林」 及び「国有林」の敷地が該当区域であること。下記地図の通り、緑色の奥多摩エリアが中心となる。
地域森林計画対象森林を調べる(東京都森林事務所ホームページ)

東京都の「発令対象区域」を有する市町村
多摩市、調布市、羽村市、日野市、武蔵村山市、町田市、東大和市、瑞穂町、八王子市、あきる野市、青梅市、日の出町、檜原村、奥多摩町
制限される行為

東京都では林野火災警報等の発令時、以下の火の使用が制限される。さらに林野火災警報は、「火の使用の制限」に違反した者に対し、30万円以下の罰金又は拘留に処することが消防法で定められている。
1:山林、原野等において火入れをしないこと。
2:屋外において、花火(がん具用を含む。)を行わないこと。
3:屋外において、火遊び又はたき火をしないこと。
4:屋外において、爆発しやすい物や落ち葉などの燃えやすい物の近くで喫煙をしないこと。
5:屋外において、たばこの吸がらや灰を捨てる際は、火が確実に消えていることを確認し、処理すること。
【補足】
- 警報等の発令時は、「屋外において裸火を使用し、火の粉が飛散する行為」が対象。(裸火とは、覆いや囲いがなく直接空気中にさらされている火のことを指す)
- 警報等の発令に関係なく野焼き等の廃棄物の焼却に該当する行為は「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」により原則禁止されている。
- 林野火災警報が発令されている間は、23区内や都外在住者も含め、キャンプや登山などで対象区域となる林野に入る場合、火の使用が制限される。
東京都の「発令対象区域」で制限される具体的な行為→火入れ、花火、たき火、可燃物の近くで喫煙etc.

どんど焼き、炎を使った土壌消毒や殺虫、花火や火遊び、たき火、キャンプファイヤー、落ち葉を燃やす、可燃物の 近くでの喫煙 、かまど(薪)などが制限される。たとえ伝統行事や地域行事であっても、どんど焼き等の裸火で火の粉が飛散する行為は制限対象となるのがポイント。
東京都で『林野火災注意報』と『林野火災警報』が発令されでも……携帯用ガスコンロなど、専用器具を使った湯沸かしや調理は問題なし

もしも東京都で『林野火災注意報』と『林野火災警報』が発令された場合、上記マップの緑色の奥多摩エリアでは、火の粉が発生するたき火はNG。当然、たき火を使った湯沸かしや調理も禁止。
しかし携帯用ガスコンロなど、安全基準をクリアした機器や用品(火の粉が飛散しない形態の火を使用する製品等に限る)を使用するのはOK。それぞれの使用方法に従い使用する場合は、制限の対象とはならない。
具体的には、
×たき火を使った湯沸かしや調理はNG
〇携帯用ガスコンロ、カセットコンロなど、専用器具を使った湯沸かしや調理はOK
〇炭火を使うバーベキュー台の使用はOK(ただし火の粉が飛散しない構造のもの)
〇七輪の使用はOK(ただし炭火など、適切に使用する場合)
〇その他、火の粉が飛散しない製品の使用はOK
上記出典:東京消防庁WEBサイトより https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/kouhyou/portal/fire_warning01.html
たとえ『林野火災注意報』や『林野火災警報』が発令されていない。また上記のような適用外であても、屋外で火を取扱う際には各自が年間を通じて、下記1~6に注意することが重要。これは大人として最低限のマナーであり常識ですよ。
1:乾燥・強風の日は火を使わない。
2:たき火や火入れは複数人で行う。
3:火から目を離さない。
4:消火用の水を準備する
5:使用後は完全に消火する
6:たばこの投げ捨て、火遊びは絶対にしない
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