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今日は何の日?■プレミアムSUVの3代目ムラーノを発表

2014(平成26)年4月16日、日産自動車はニューヨーク国際自動車ショーで新型「ムラーノ」を世界初公開した。ムラーノは2002年の発売以来、世界で累計94万台以上が販売されているプレミアムSUVであり、今回発表されたのはその3代目にあたるが、日本では発売が見送られた。
ハリアーに対抗して登場したムラーノ(Z50)

初代ムラーノ誕生の5年前1997年12月に登場して、都会派のプレミアムSUVというジャンルを開拓したのが、トヨタの「ハリアー」だ。ハリアーは、流麗なスタイリングとセダンにも負けない広々した快適な室内空間によって高級感を演出して大ヒット、翌年には米国で「レクサスRX」として発売し米国でも大ヒットを記録した。
一方、2002年12月に北米でデビューした「ムラーノ」は、ハリアーの対抗馬としてそのダイナミックなスタイリングと力強い走りで人気モデルとなり、日本では2004年9月から発売された。

ムラーノは、ボリューム感のある曲面構成のボディに太い格子のメッキグリルとシャープなヘッドライトで構成される個性的なフロントマスクが特徴だった。またインテリアは、円型メーターが収められたメータークラスターやスポーツシートなどで、開放的かつスポーティな雰囲気をアピールした。
パワートレーンは、最高出力231ps/最大トルク34.0kgmを発揮する3.5L V6 DOHCと日常重視の163ps/25.0kgmの2.5L 直4 DOHCの2種エンジンと、4速ATおよび電子制御CVTの組み合わせ。駆動方式は、FFとフルタイム4WDが用意された。
初代ムラーノは、プレミアムSUVとしてハリアーほどではないが人気を獲得した。
キープコンセプトながら進化を掲げた2代目(Z51)

ムラーノは、2008年9月(北米では2008年1月)にモデルチェンジして2代目となった。
初代の流麗なクロスオーバーデザインを継承し、エンジンフードからルーフ、リアにかけて伸びやかなラインと面で構成。ラジエターグリルと4連プロジェクターヘッドライトがダイナミックさを強調した。インテリアについても、曲面を基調にボリューム感と上質感を醸し出すデザインが採用された。

パワートレーンは、改良を加えた最高出力260ps/最大トルク34.3kgmを発揮する3.5L V6 DOHCと170ps/25.0kgmの2.5L 直4 DOHCの2種エンジンと、電子制御CVTおよびマニュアルモード付CVT-M6の組み合わせ。駆動方式は、初代同様駆動方式は、FFとフルタイム4WDが用意された。
2代目ムラーノのボディサイズは、初代に対して+55mmの4825mm、全幅は+15mmの1895mm、全高は+30mmの173mmとひと回り大きくなった。北米市場でさらに競争力を高めるために、よりラグジュアリーSUVとしての存在感を強める意図があったのだ。
しかし、日本ではボディを大きくしたこと、それに伴う価格の上昇が裏目となり、初代のようなヒットモデルとはならなかった。
さらに大きくなった3代目(Z52)の日本導入は見送り

2014年4月のこの日に、世界初公開された3代目「ムラーノ」は、さらにボディが大きくラグジュアリー感が増した。
3代目のボディサイズは、全長4897mm、全幅1915mm、全高1722mmと、2代目よりさらに大きくなり、グリルシャッター、リヤバンパーの表面仕上げ、リヤタイヤのディフレクターなどで空力性能を向上。一方インテリアは、従来モデルより高さを抑えたインストゥルメントパネルの中央に、タッチコントロール機能付きの8インチのディスプレイが装備された。

パワートレーンは、最高出力260ps/最大トルク34.3kgmを発揮する3.5L V6 DOHCエンジンと電子制御CVTの組み合わせ。車両の軽量化や空力性能の向上、エンジンの効率向上などによって、燃費は先代よりも約20%向上した。
また先進安全技術については、4つの車載カメラと3つのレーダーシステムを搭載して、様々な運転支援技術へ情報を提供。その他にも、駐車場から出る際に車両後方を監視する機能や周囲360度の映像を写しだすアラウンドビューモニターやAABS(ニッサン・アドバンスド・エアバッグ・システム)、前席搭載SRSサイドエアバッグ、転覆検知機能付きルーフ搭載SRSサイドカーテンエアバッグ、運転席ニーエアバッグが搭載された。
さらに大型化した3代目ムラーノは、日本導入は見送られ、北米専用モデルとなった。

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北米でデビューした3代目ムラーノは、当初は人気を獲得したが、その後徐々に販売は右肩下がりとなった。しかし、2025年にモデルチェンジした4代目は人気を得ているようだ。噂レベルだが日本導入という話もあるようだが、導入されるとしたら日産SUVのフラッグシップ的な役割を担うのかもしれない。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。










