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今日は何の日?■ステーションワゴンブームに対応したセフィーロワゴン

1997(平成9)年6月2日、日産自動車は1994年8月にデビューした2代目「セフィーロ」ベースの「セフィーロワゴン」を発売した。セフィーロは、1980年代に大ブームとなったハイソカーとして誕生したが、セフィーロワゴンは1990年代にブームとなったステーションワゴンブームに対応しての登場だった。
ハイソカーのマークII に対抗してセフィーロ誕生

日本経済が高度成長で絶頂期を迎えた1980年代半ば、トヨタの“マークII 3兄弟”と呼ばれた「マークII」、「チェイサー」、「クレスタ」が、4年間で115万台という驚異的な販売台数を記録してハイソカー旋風を巻き起こした。

一方で、日産は1988年9月に「セフィーロ(A31型)」をデビューさせて対抗した。セフィーロは、30代前半の楽しさや美しさを重視するプレミアム志向の若者層、いわばヤングアダルト層をメインターゲットにした。
4灯式プロジェクターヘッドライト、クリスタルカバー製フロントグリル、流線型ドアハンドルを装備した、当時人気絶頂だった5代目「シルビア(S13型)」のセダン版のようなスタイリッシュなデザインと、お洒落なインテリアでゴージャスぶりをアピールした。

パートレーンは、最高出力125ps/17.5kgmを発揮する2.0L 直4 SOHC、155ps/18.8kgmの同DOHC、205ps/27.0kgmの同DOHCインタークーラーターボの3種エンジンと、5速MTおよび4速ATの組み合わせ。駆動方式はFR、遅れて4WDも用意された。
セフィーロは、スタイリッシュなデザインや走りが評価され幅広い層から支持されたが、販売では王道を行くマークII 3兄弟には敵わなかった
北米重視で大きく、V6エンジン&FFへと変更した2代目

1994年8月には、「セフィーロ」は国内外で販売されていた「マキシマ」と統合されて2代目(A32型)となった。先代のスタイリッシュで斬新なFRセダンから、北米市場をターゲットとしたためボディの大きいFFセダンへとコンセプトが変わった。サイズとしては、「スカイライン」や「ローレル」をやや上回っていた。

スタイリングは、北米でのニーズに合わせてオーソドックスとなったが、2代目セフィーロの魅力は広々とした室内空間だった。さらに、シートも骨盤から腰椎にかけて連続的にサポートするエルゴノミック構造を採用し、広さとともに長距離ドライブでも疲れないことがアピールされた。
エンジンも直6からV6に一新。パワートレーンは、最高出力155ps/最大トルク19.0kgmの2.0L V6 DOHC、190ps/24.0kgmの2.5L V6 DOHC、220ps/28.5kgmの3.0L V6 DOHCの3種エンジンと、5速MTおよび4速ATの組み合わせ。駆動方式は、FRからFFへと変更された。

2代目は、初代ほどの人気は得られなかった。こだわりのあるユーザーからは、オーソドックスなデザインやFRでないこと、直列6気筒エンジンでないことなどが不満だったのだ。
ステーションワゴンブームの中で登場したセフィーロワゴン

1997年6月のこの日、セフィーロに「セフィーロワゴン(WA32型)」が国内専用モデルとして追加された。1980年代後半はハイソカーブームが市場を席巻したが、1990年を迎えるとスバルの「レガシィ・ツーリングワゴン」がけん引するステーションワゴンブームが起こった。

セフィーロワゴンは、広い室内と荷室スペースを備え高い実用性を誇った。ボディの前半部分はセダンと同じで、ルーフとリアオーバーハングを延長しワゴン用の荷室を追加。リヤゲートには、ガラスハッチを備えて小さな荷物ならゲートを開けることなく荷物の出し入れができた。


セダンと同様に最高出力155ps/最大トルク19.0kgmの2.0L V6 DOHC、190ps/24.0kgmの2.5L V6 DOHC、220ps/28.5kgmの3.0L V6 DOHCの3種エンジンと4速ATの組み合わせ、駆動方式はFFである。
車両価格は、226.5万~234.6万円(2.0L車)/249.0万~277.5万(2.5L車)/322.0万~326.5万円(3.0L車)に設定。当時の大卒初任給は19.5万円程度(現在は約23万円)なので、単純計算では現在の価値で約267万~277万円/294万~327万円/380万~385万円に相当する。

高級ワゴンという位置付けのセフィーロワゴンは、1996年10月にデビューした高性能な高級ワゴン「ステージア」にその役割を譲り、2000年9月に僅か3年余りで生産を終えた。
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日産のステーションワゴンとしては、1990年5月にレガシィの対抗馬としてデビューした「アベニール」、1996年5月のコンパクトで安価な「ウイングロード」、そして上記の「ステージア」の3本柱で構成された。セフィーロワゴンは、“上級/3ナンバー/大型ボディ”という意味ではステージアとかなり守備範囲が重なってしまったことから、車種整理の対象になったと思われる。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。


