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BMW M3

3代目M3の中古車平均価格は値上がり傾向

写真は1988年の「BMW E30 M3 Evolution II」
写真は1988年の「BMW E30 M3 Evolution II」

「BMW M3」は、1985年発売の初代「E30」型まで遡る。初代はもちろん、1993年デビューの2代目「E36」型も熱烈なファンなら手放さないコレクターズアイテムで、現在はほとんど流通していない。2001年1月に日本で発売された3代目「E46」型になって、ようやく20〜25台程度出回っているのが現状だ。

E46型のM3 CLS
E46型のM3

E46型の3代目M3クーペのボディサイズは、全長4490×全幅1780×全高1370mmとコンパクトで、ステアリングは左右ともに設定されていた。2026年4月現在の中古車平均価格は、500万円強と年代からすると割高だ。これは、最後の直列6気筒(NAエンジンやコンパクトサイズであること、そして何よりヤングタイマーやネオクラシックといわれるこの世代の世界的な人気もあり、中古車平均価格は右肩上がりだ。とくに6速MTの人気は過熱傾向にあり、価格は応談もしくは2000万円近い物件も散見される。

M3を狙うのなら4代目以降が現実的

E46型M3のリヤビュー
E46型M3のリヤビュー

4代目は、セダンの「E90」型、クーペの「E92」型、カブリオレの「E93」型があり、日本では2007年の東京モーターショーで披露された。最も多く流通しているセダンでも20台前後で平均価格は530万円程度となっている。M3初であり最後の4.0リッターV8のNAエンジンを搭載し、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)とMTを設定しているが、MTの方が人気で価格も高くなっている。ロッドベアリングの摩耗、ほぼ消耗品であるスロットルアクチュエーターの故障などがネックではあるが、定番メニューでもあるだけに整備済みであれば手を出しても結果的にはコスパはいいかもしれない。

4代目M3は2007年の東京モーターショーで日本デビュー
4代目M3は2007年の東京モーターショーで日本デビュー

サイズ的にも価格的にもおすすめの5代目M3

F80型のM3セダン
F80型のM3セダン

2014年2月に発売された「F80」型となる5代目のM3セダンは、3.0リッター直列6気筒ツインターボにダウンサイジングしながらも最高出力431PS、最大トルク550Nmというエンジンスペックを実現している。ボディサイズは、全長4685×全幅1875×全高1430mmと、6代目の全長4805×全幅1905×全高1435mmと比べるとまだまだコンパクトであり、5代目M3セダンであればサイズ的にも許容できるという方も多いだろう。

5代目M3のインパネ
5代目M3のインパネ

現在の中古車平均価格が530万〜540万円前後で、物件数は20〜30台程度で推移している。500万円以下で買える物件も多く、走行距離は7万km超の個体も多いが、5万km未満も十分に流通している。なお、6代目のG80型M3セダンは、中古車平均価格が1000万円を超えており、今回の予算500万円ではまだ手に入らないため除外する。トラブルで比較的多く報告されているのが、クランクハブの空回りで、最悪の場合、ピストンとバルブが干渉してエンジンブローに至る場合もあるが、エンジンブローまで至る最悪のケースはそれほど多いわけでなさそうだ。

予算500万円だと現状は初代M4クーペのみ

初代M4クーペのエクステリア
初代M4クーペのエクステリア

「F82」型の初代BMW M4クーペは、2014年9月にM3セダンとともに発売された。ボディサイズは、全長4685×全幅1870×全高1385mm。431PS/550Nmを誇る3.0リッター直列6気筒ターボを搭載し、6速MTもしくは7速DCTを組み合わせるのはM3と同じだ。

後席は乗降性も加味すると、荷物置き場と割り切る方も多いだろう。短時間であれば大人でも許容できる後席レッグスペースを確保する一方で、ヘッドクリアランスはそれなり。なお、荷室容量はM3の480Lには及ばないものの445Lを確保する。

初代M4クーペのインテリア
初代M4クーペのインテリア

初代M4クーペの中古車平均価格は、550万〜570万円程度で推移している。中古車流通量は70台強で、予算500万円でも手に入る物件が流通している。予算500万円以下だとMTは超レアな存在になり、ほぼすべてがDCTとなっている。初代M4クーペの中古車価格のボリュームゾーンは750万円以上で、走行距離1万〜2万km未満の個体が多い。

予算500万円だと初代M4クーペのMTはほぼナシ

先代M4クーペのリヤビュー
先代M4クーペのリヤビュー

予算500万円だと5万〜7万km、7万〜9万kmが中心になるが、5万km未満の物件もそれなりに流通している。グレードは大半が素のM4クーペだが、わずかに「コンペティション」も散見される状態だ。

先述したように、予算500万円でも走行距離5万km以下の個体もあり、9万km程度まで選択肢を広げ(地域ももちろんだが)、複数台で比較することもできるだろう。初代の注意点は、DCTのジャダー(振動)やクランクハブの空回りなどがある。とくに後者は、対策済みかどうか販売店で確認することが欠かせない。

2021年1月に発売された現行(2代目)M4クーペは、現行M3セダンと同様に予算500万円では届かないため省く。なお中古車平均価格は1070万円前後となっており、少なくても900万円の予算が欲しいところだ。

歴史の長いM3は、世代により異なるものの、セダン、クーペ、カブリオレ、ツーリング(ワゴン)があり選択肢も多くなっている。そのフォルムに惚れて初代M4を指名買いするのでなければ、M3を軸に探しながらM4も視野に入れると探しやすくなるはずだ。

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