Porsche 718 Cayman
Lotus Emira
718ケイマンは500万円前後から買える

今回取り上げるのは、ミッドシップスポーツカー「ポルシェ 718 ケイマン」と「ロータス エミーラ」の2モデル。718にはソフトトップのボクスターもあるが、エミーラはクローズドボディ(固定式ハードトップ)のみなので、718はケイマンとした。なお、718ケイマンは、2016年7月デビューなのでもう10年選手で、エミーラは2021年10月に日本に上陸している。
2026年5月上旬現在、718ケイマンの中古車平均価格は、900万円をわずかに切っていて、1000万円あればそれなりに選択肢が揃っている。ただし、500PS、450Nmを誇る4.0リッター直列6気筒NAエンジンを積む「GT4 RS」は別格となっていて、2000万円オーバーは当たり前で3000万円級もある。2021年11月発売時の価格は、1843万円だったのでプレミアが付いていることになる。

一方で、2.0リッター直列4気筒ターボ(300PS)を積む、素の「ケイマン」であれば、500万円前後の個体も散見される。2016〜2018年式が中心だが、2019年式も出回り始めている。印象的なのは走行距離の短さで、700万円以下で2万〜3万km程度という物件も珍しくない。セカンドカー、サードカーとして週末限定で大切に乗っていた個体が多いのだろうか。
ケイマンS、ケイマンGTSは600万円台後半から

同じ2.0リッターながら350PSまで引き上げられた「ケイマンS」、2.5リッターで365PSを誇る「ケイマンGTS」は、600万円台後半から出始めている。
また、「スポーツクロノパッケージ」装着車もこのくらいの価格帯から散見される。さらに、2022年11月に発表した「ケイマン スタイルエディション」もわずかに流通している。「スタイルエディション」はその後も2023年5月、2024年7月に発売されているが、ほとんどが登録未使用車と思われる走行距離で、ほぼ発売時の新車価格と変わらない。予算1200万円があれば、別格の「GT4 RS」をのぞけば大半の仕様が手に入ることになる。
ロータス エミーラの日本仕様の経緯

2021年10月に「V6ファーストエディション」の受注を開始したロータス エミーラは、最高出力405PSの3.5リッターV6スーパーチャージャー(トヨタ製)と6速MTが組み合わされ、オプションでパドルシフト付き6速ATも選択可能だった。デビュー時の価格は1353万円だった。

2022年4月には、AMG製の2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを積む「ファーストエディション」の受注を開始。組み合わされるトランスミッションは、8速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)となっている。
2024年10月には、2025年モデルとして、AMG製の2.0リッター直列4気筒ターボを積んだ「エミーラ ターボ」と「エミーラ ターボSE」を導入している。ターボは365PS、ターボSEは406PSを誇る。
エミーラの物件数は718ケイマンの3割程度

以上がエミーラの主な日本での流れだが、2026年5月上旬現在の中古車平均価格は、1250万円前後となっている。718ケイマンが150〜160台前後流通しているのに対し、エミーラはその3割程度と選択肢も少ない。718はボクスターも150台前後流通しているため、718シリーズと比べると圧倒的に少ない。
1000万円前後で買えるのは、3.5リッターのV6ファーストエディション、2.0リッターのファーストエディションで、1200万円まで予算を上げても状況は変わらない。ターボ、ターボSEともに流通量は極端に少なく、1500万円級の登録未使用車になる。
エミーラの走行距離はほとんどが1万km未満

また、興味深いのは、718ケイマン以上に走行距離が短いことだ。デビューが遅いということもあるだろが、エミーラの大半が1万km以下に収まる。1万km超えは少数派だ。0.5万km程度という個体が多く、ほとんどがコレクターズアイテム化しているのだろう。走行距離の短さが程度の良さには直結しないものの、長いよりは当然ながらコンディションに期待が持てる。また、エミーラは、3ペダルのMTと2ペダル車の比率が半々程度であるもの特徴で、MT比率が30%程度の718ケイマンとの違いといえるだろう。

718ケイマンは、500万円くらいでも選択肢が出始めるのに対し、より新しいエミーラは1000万円超が最低条件となる。より気軽に乗れるケイマン、予算はより必要だが走行距離が短く、年式も比較的新しいエミーラという違いが中古車市場では鮮明になっている。


