レトロキュートな初代コペン&4つの外観から選べる2代目コペン

1999年の第33回東京モーターショーで“KOPEN”の名前で初披露された初代コペンは、市販化にあたって“Compact OPEN”の略となる“Copen”に改められた。2代目は“Community of OPEN car life”であり、正式な車名も大文字の“COPEN”に変わっている。

ダイハツ コペンは、軽自動車規格でありながら世界最小クラスの電動油圧式ルーフであるアクティブトップを装備した贅沢なオープンカーだ。

2002年に登場した初代は、欧州のクラシックカーを彷彿とさせる愛らしいレトロキュートな丸目デザインに加え、新車価格が158万円から200万円強という手頃感も相まって、ニッチジャンルでありながら2012年の生産終了までに5万8000台を販売する大ヒットを記録した。

搭載エンジンはコペン専用にチューニングされた660cc直列4気筒ターボのJB-DET型エンジンで、トランスミッションは5速MTまたはマニュアルモード付き4速オートマチックが組み合わされる。

一方、2014年6月に登場した2代目は、初代のコンセプトはそのままに新開発の高剛性骨格“Dフレーム”を採用してボディ剛性が大幅に強化された。

内骨格で剛性を確保する構造としたことで外板の着脱を可能とし、シャープなシルエットの“ローブ”、クロスオーバースタイルの“エクスプレイ”、初代のユーロテイストを引き継ぐ“セロ”という外観の異なる3バリエーション展開が2代目コペンの大きな特徴となる。2019年には第4のモデルとしてトヨタGAZOOレーシングがシャシーにチューニングを施した“GRスポーツ”も追加された。

エンジンは燃費性能と日常での扱いやすさを重視した660cc直列3気筒ターボのKF-VET型エンジンが搭載され、組み合わされるトランスミッションは5速MTと7速スーパーアクティブシフト付きCVTだ。

2026年8月には現行型も生産終了となることが決定しているが、2代にわたって長い期間販売され続けてきたコペンは中古車流通量も多く、発売から年数も経過しているため安価な中古車も出回ってきている。

2代目LA400K型は安心して乗れるが中古車相場は高め

2代目コペンの中古車の全体相場は80万円から300万円前後と幅広い価格帯を維持している。

新車価格が約200万円前後となるローブ/エクスプレイ/セロの3車種の価格帯はいずれも80万〜230万円だ。ただし、セロは人気が高いためか相場がローブやエクスプレイよりも10万円ほど高い傾向にある。それ以上の価格が付けられる個体はGRスポーツや限定車だ。

走行距離5万km以下の良質個体の底値はローブが120万円から、セロとエクスプレイが130万円からとなる。それぞれの車種に設定される“S”グレードはレカロシートやモモ製ステアリング、ビルシュタイン製ダンパーを装着したモデルであり、各グレードとも相場はベースグレードよりもおおよそ20万円ほど高くなる。

MT車の比率は全体の3割ほどだ。そのぶんCVT車に比べて価格は高く、走行距離5万km以下のMT車を希望する場合はおおよそ140万円以上の予算が必要となるだろう。

新車価格が約250万円のGRスポーツは、150万円から290万円前後が相場となる。GRスポーツではMT車の比率が4割程度にまで上がるが、底値も200万円前後と高額だ。

良好な状態の個体を狙うとなると、人気の2代目コペンはまだ高い。しかし時折、初期型の過走行車が相場を大きく下回る価格で販売されることがある。短期間だけでもオープンカーに乗ってみたいといった要望なら、こうした格安車を狙うのもよいだろう。

また中古なら、すでに新車では手に入らない限定車が買える利点がある。1000台限定だった“20thアニバーサリーエディション”は未使用車を含めて220万円から300万円で販売されており、200台限定で販売された超希少な固定ルーフの“コペンクーペ”も流通台数は極めて少ないが200万円から300万円で販売されている。

初代L880K型コペンは安いけれど状態と維持に注意

2002年から2012年まで販売された初代コペンの中古車全体相場は30万円から230万円前後となっている。

走行距離10万kmを超える過走行車が相場の中心を占めるものの、走行距離5万km以下のコンディションを維持した個体も少なからず残っており支払総額80万円台から購入可能だ。

200万円前後の高値で販売されているのは“10thアニバーサリーエディション”や“アルティメットエディション”などの低走行車となる。また、流通台数は極めて少ないものの、ルーフが手動脱着式となる“ディタッチャブルトップ”も販売されている。

初代ならではのスタイリングや4気筒エンジンにこだわりを持つファンは今でも多く、年式の割に高めの価格は人気の表れと言えるだろう。また、年式の割に流通台数が多い点も初代コペンの特徴だ。

ただし初代を検討する際は、経年劣化によるトラブルを念頭に置いて購入車両を吟味する必要がある。第一に注意すべきはボディの錆だ。コペンはリヤまわりが錆びやすく、購入時にはトランク内部やトランク下、リヤフェンダーなどの隠れた錆の確認が必須となる。

加えて、生産終了から10年以上が経過していることで一部パーツの供給に制限が出始めている点にも注意したい。エンジンやトランスミッションに関してはリビルト品が手に入るため動かすだけなら問題はないが、ウェザーストリップのようにコペン固有の部品かつ損傷や劣化を起こすと致命打になるパーツの入手性は悪くなっている。

アクティブトップの故障にも注意が必要だ。動作の心臓部である油圧ポンプが故障するとディーラーでは部品が入手できず修理できない恐れがある。購入時には電動ルーフの作動音を確かめ、引っかかりや異音がある個体の購入はくれぐれも避けたい。

こうした理由により、初代コペンは手頃な価格の個体を見つけたとしても、興味本位で購入することはおすすめできない。ただし、コペンに強い修理工場のサポートが受けられる場合は初代コペンもまだまだ乗り続けられる。

全国にはコペン専門店が点在しており、初代コペンの鬼門であるアクティブトップのリビルトポンプなどを提供しているショップもある。劣化しやすいパーツの在庫も確保していることだろう。維持には手間と費用がかかるかもしれないが、初代コペンは愛着が湧く1台になるはずだ。