PORSCHE 911
NISSAN GT-R
中古車流通量はポルシェ911の方が多い

ドイツだけでなく世界を代表するスポーツカー「ポルシェ 911」は、4WDもラインナップしているが、RRレイアウトの代名詞である。一方の「日産 GT-R」は、日本が世界に誇る4WDスポーツであり、1969年の「スカイライン2000 GT-R」を始祖とする。1964年に生産が開始された初代911よりも約5年後に誕生したことになる。1964年の第2回日本グランプリにおいてプリンス自動車の「スカイライン2000 GT」が「ポルシェ 904(カレラGTS)」を一瞬だけでも抜いたという逸話も残っているように、当時のプリンスにとってポルシェは目標とすべきライバルであった。
「991」型ポルシェ911からチェック

現在、911とGT-Rを直接比較検討する人は少ないかもしれないが、それぞれ日独を代表をするスポーツカーであることは間違いない。中古車市場をチェックするとGT-Rと比べて、911の物件数が多い。911は先代の「991」型からチェックする。流通量は300台弱だ。2011年11月から日本で受注が開始された「991」型の中古車平均価格(2026年6月上旬現在)は1400万円を切る。年式で多いのは2019年式、2016年式、2018年式の順で、2014年式と2017年式も比較的多い。

価格帯は1500万円未満と1700万円超が多く、走行距離は1万〜2万km未満、2万〜3万km未満はボリュームゾーンで、10万kmオーバーの個体はかなり少ない。週末などにたまに乗るセカンドカー需要やコレクターズアイテム、あるいは投資物件(?)などのニーズがあったのかもしれない。
「991」型購入時のポイント

後期型である「991.2」で3.0リッターターボ化された「991」型だが、前期型「991.1」型で最後の自然吸気エンジン(3.4リッター/3.8リッター)の人気は根強く、とくに3.8リッターは年月が経ってもやや値上がり傾向にある。ただし、3.0リッターターボにダウンサイジングされた後期型の「991.2」も壊れにくく、扱いやすくて速いことから高値安定している。中古車流通量を加味すると、991.2(後期型)のベースグレードである「カレラ」、991.1(前期型)「カレラS/カレラ4S」、991.2(後期型)「カレラS」が狙い目だ。
現行「992」型911も1500万円で狙える

2019年7月に日本でも発売された「992」型の現行911は、2026年5月現在、2500万円を超える中古車平均価格となっている。2500万円超の2025年式が圧倒的に多く、登録未使用車や走行距離が極端に短い個体が中心。試乗車やデモカー、転売を含む物件も多いはずだ。

一方で2300万円未満の物件も多く、2020年式の「カレラ」、「カレラS」であれば5万〜7万km未満で1300万〜1600万円くらいの個体も流通している。現行911でも1500万円出せば現実的な選択肢が揃っている。前期型の「992.1」型の「カレラS/4S」は流通量、コスパともに魅力だ。価格を抑えるならベースの「カレラ」で、走りやリセール(付加価値)も考えるのなら「カレラT」だが、いずれにしてもMTの流通量は少なめだ。後期型の「992.2」型は、まだ物件数は少ない。
35GT-Rの物件数は頭打ち状態

対する日産 GT-Rは、2025年夏に生産を終えている。純ガソリン車としては最後のGT-Rになるのは間違いなさそうで、コレクターズアイテムとして大切に所有していく人は多いだろう。中古車流通量は頭打ち状態で、良質な個体は増えるよりも減ることが容易に想像できる。

2026年6月上旬時点の中古車流通量は、200台前後で平均価格は1700万〜1800万円程度となっている。高騰しているのが「NISMOスペシャルエディション」で、2022年モデルで800万〜3700万円前後、2023年モデルで1000万〜2000万円程度、最終限定モデルは1500万〜2500万円くらいのプレミアが付いている。
1500万円以下でGT-Rを狙うのなら

1500万円以下で狙うのなら2007年式から2011年式の前期モデルで、ベースグレードか「ブラックエディション」あたりが中心になる。2011年式から2014年式の「プレミアムエディション」、2007年式から2014年式の「ピュアエディション」あたりもぎりぎり狙える。流通量なら「プレミアムエディション」がやや上回っていて、価格を重視するのなら「ピュアエディション」だろう。

なお、2007年式から2010年式の初期型で1000万円を切る個体も散見されるが、走行距離が5万〜12万kmくらいが多い。デュアルクラッチトランスミッション「GR6」が抱える深刻な故障や冷却系の対処などを確認しておく必要があるだろう。「GR6」は中期、後期型になるほど信頼性が高まる一方で、アキレス腱になる可能性がある。そのほか、エンジン冷却系やブレーキ系、足まわり系のトラブルも要チェックポイントになる。

生産を終えた35GT-Rは、中古車流通量が急激に増えることは考えにくく、減っていくと考える方が自然だ。もし気になるのなら早めに決断するべきなのかもしれない。
