大人気の体験型コンテンツ「オフロードキット」
三菱のイベントコンテンツの定番「オフロードキット」が今年も用意された。三菱が色々なイベントで実施している人気コンテンツだが、『シン・モーターファンフェスタ2026』では広いスペースが用意され、フルコースでの体験が可能となっていた。

好天にも恵まれ、オフロードキット最大の見せ場である45度の登坂キットは富士山をバックにした絶好のロケーションだ。
クルマはデリカD:5のAXCRサポートカーそのもの
ドライバーは『パリダカールラリー』優勝のレジェンド・増岡浩氏
オフロードキットを走るクルマは2台のデリカD:5。デリカD:5は先頃マイナーチェンジが実施されたが、これはマイナーチェンジ前のモデル。とはいえ、チーム三菱ラリーアートが参戦する『アジアクロスカントリーラリー(AXCR)』のサポートカーとして現地を走ったクルマそのもの。

しかもドライバーはチーム三菱ラリーアートの総監督であり、2002年と2003年に『パリダカールラリー』を連覇したレジェンドドライバーの増岡浩氏。そしてもうひとりは、全日本ダートトライアル選手権レディースクラスチャンピオン5回、2009年全日本ラリー選手権JN-1.5クラスチャンピオンを獲得した女性ドライバーの大井こずゑ選手が務めるという豪華布陣なのだ。

デリカD:5の走破力をフルコースで体験
オフロードキットのコースは全部で4つ。最初は車体が片方に大きく傾く傾斜路。上り下りの際にはタイヤが1輪完全に宙に浮くほどで、角度は20度とのことだが外から見ても中で感じる角度も数字以上。とはいえ、デリカD:5は45度、つまりキットの2倍以上までは斜めになっても大丈夫とのことだから驚きだ。

極め付けは斜めになった状態でのスライドドアの開閉。開港面積の広いミニバンでは、このオフロードキットのような状態では車体が捻れてスライドドアの開閉ができなくなるが、デリカD:5の強固なボディ剛性がそれを可能にしている。


8段ほどの階段状の段差はこともなげに上り下りし、その際に前後のオーバーハングが邪魔にならないアプローチアングルとデパーチャーアングル、そして頂上でも亀の子にならないランプブレークオーバーアングルは、ミニバンではく本格クロスカントリー車のそれだ。
それは続く互い違いの傾斜路の走破でも強く感じさせる。



そして三菱の優れたAWDシステムを体感するのがローラー路だ。右フロントと左リヤのタイヤの位置にローラーがあり、並のAWDでは駆動力がローラー側に逃げてしまい脱出できなくなる。しかし、デリカD:5のAWDはローラーで空転するタイヤから接地しているタイヤに駆動配分することで難なく脱出できるのだ。キットではローラーだが、摩擦(μ)の低い路面……例えば泥濘路や氷雪路など……での走行や脱出で力を発揮するのは間違いない。

そして最大の見せ場は最大斜度45度の登坂キット。45度の状態ではもう空しか見えず、乗員は完全にシートの背もたれに載っている状態。中からは垂直なのではないかと思えるほどの角度に感じられる。それでもデリカD:5は十分な安全が担保されており、完全にひっくり返るのは65度だと言う。専用コースにでも行かないとまずありえない角度だ(45度でもありえないレベルで、クルマが通れる舗装道路では37度が最大と言われる)。


また、オフロードキットではないが、今回は自動ブレーキ体験もコースに組み込まれていた。増岡氏のパネルに向かって進み、直前で自動ブレーキにより停止するというもの。自分のクルマや運転では実際に味わいたくない状況だが、こうした環境での体験はある意味ありがたい。

午前枠はあっという間に満員!
三菱のオフロードキット同乗体験は毎年の人気コンテンツ。今回も9時の受付開始前から多くの来場者が列を作り、受付開始前から受付待ちの列だけで午前の部の定員に達してしまうほど盛況だった。

ブース周囲には多くの観客も並び、デリカD:5の走破性に感嘆の声を上げていた。特に45度登坂では「あんなにん登れるのか!」「凄い」との声が多く聞かれた。

オフロードキットを体験したファミリーにお話をきいたところ、体験前はその急角度に不安があったが、乗ってしまえばとても楽しかったという。ファミリーカーもミニバンとのことだが、デリカD:5は全く違ったとの感想だった。

今回はデリカD:5のみだったが、三菱には抜群の走破性を備えAXCRで優勝したトライトンもある。にもかかわらずデリカD:5が主役になっていることについて増岡氏はデリカD:5の安定性の高さを乗りやすさを指摘した。一般のドライバーがオフロードキット並の悪路を走ることは極めて稀だろうが、一般のドライバーがそんな悪路でも安心して走れるポテンシャルを秘めているのがデリカD:5と考えられる。ヒルディセントコントロールとS-AWCが採用されたマイナーチェンジ後のデリカD:5なら尚更だろう。
三菱のオフロードキット×デリカD:5、ぜひ一度体験してみてほしい。

