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今日は何の日?■日産バリューアップ発表会で3代目セレナ初公開

2005(平成17)年4月25日、日産自動車は新中期計画“日産バリューアップ”発表会を実施。その3年計画の中で、2007年度末までにグローバルで28台の新型車を投入することが発表され、同時にその第1弾となる新型「セレナ」が初公開された。
ミニバンの先駆けとなったバネット・セレナ


1991年6月に乗用「バネットコーチ」の後継としてミニバン「バネット・セレナ」が誕生した。従来の商用車ベースのバネットとは異なり、キャブオーバーから前輪を前席の前に搭載するセミキャブオーバーに変更され、さらにエンジンを前車軸後方にミッドシップ。目指したのは、3列シートのファミリーユースを重視したミニバンだった。

バネット・セレナは、新パッケージングによってフロントに有効なクラッシャブルゾーンが確保されて安全性が高まり、また長いホイールベースによって広い室内空間と自由度の高いシートレイアウトが実現された。定員8名の標準仕様と、7名の2列目キャプテンシートが選べた。
パワートレーンは、最高出力130ps・最大トルク17.5kgmを発揮する2.0L 直4 DOHC、91ps/18.8kgmの2.0L 直4 SOHCディーゼルの2種エンジンと、5速MTおよび4速ATの組み合わせ。駆動方式は、FRと4WDが用意された。
多人数でのファミリードライブが楽しめるバネット・セレナは、新たなミニバンとして好調な販売を続けた。
FF化して広い室内空間を実現した2代目セレナ

1999年6月のこの日、モデルチェンジしてバネットの冠が外れた2代目「セレナ」がデビューした。最大の特徴は、初代のミッドシップからFFレイアウトになったこと。

FFレイアウトの採用によって、低床化とともに先代よりも広い室内空間が確保され、さらにミニバンとしては初の両側スライドドアの採用によって利便性も大きく向上した。また3列シートの最大8人(2/3/3人)乗りで、2列目シートはベンチタイプとスプリプトタイプが選べるなど、シートアレンジが多彩だった。
パワートレーンは、最高出力145ps/最大トルク19.0kgmを発揮する2.0L 直4 DOHC、150ps/28.5kgmの2.5L 直4 DOHCディーゼルターボの2種エンジンと、CVTおよび4速AT組み合わせ。駆動方式は、FFと4WDが用意された。

乗る人すべてに楽しさ、快適さを提供する新世代ファミリーカーを目指した2代目セレナは、ミニバンブームの勢いに上手く乗り、2007年にはホンダ「ステップワゴン」とトヨタ「ヴォクシー/ノア」を抑えて、5ナンバーミニバントップの座に君臨する大ヒットモデルとなった。
日産バリューアップ”発表会で初公開された3代目セレナ

2005年4月のこの日、“日産バリューアップ”発表会で公開された3代目「セレナ」は、翌5月31日から発売された。
最大の特長は、広い居室空間と使い勝手が良く楽しさにあふれた装備だ。快適に過ごせるクラストップレベルの広い室内と荷室を実現するとともに、大開口両側スライドドアや低いステップとフロアによる乗降性のしやすさ、さらに大きなサイドウインドウによる開放感と視界の広さがアピールポイントだった。

スタイリングは、“アクティブ&スペーシャス”をテーマにモダンなキュービックボディとし、インテリアは“アクティブ&ルーミー”をテーマとし、多彩なシートアレンジや大きなウインドウ、広がりのあるインパネ、さらにリヤエンターテイメントシステム、インカーホンなど楽しさを演出する機能も魅力を高めた。



パワートレーンは、最高出力137ps/最大トルク20.4kgmを発揮する2.0L 直4 DOHCエンジンと電子制御CVTの組み合わせ、駆動方式はFFとフルタイム4WDが用意された。
車両価格は、210.0~224.7万円(2WD)/238.5万~253.0万円(4WD)。快適性や使いやすさを追求してブラッシュアップした3代目セレナは、2代目を上回る人気を獲得することに成功した。
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その後、2010年の4代目を経て2016年8月にモデルチェンジで登場した5代目セレナは、先進運転支援技術“プロパイロット”が採用されて大きな注目を集め、2018年2月にはシリーズ方式のハイブリッド“e-POWER”を搭載、2022年11月に登場した6代目には2024年10月に電動4WD“e-4ORCE”が搭載されるなど、セレナには日産の誇る先進技術が優先的に採用されている。2026年現在も、セレナはミドルクラスミニバンの中で安定した人気を維持している。
今日がなにかの記念日になるかもしれない。



