Audi Q4 SUV e-tron quattro performance
前後エクテリアをブラッシュアップ

「Q4 e-tron」改良新型は、日常域において、電気自動車(EV)の駆動システムの性能が大幅に向上した。「Q4 スポーツバック e-tron パフォーマンス」は、より高効率な電動モーターにより、最大592kmの航続距離を実現した。SUVとスポーツバックに設定される「パフォーマンス」は、最大充電能力が175kWから185kWへ向上。これにより長距離走行時の充電時間は短縮され、一部のモデルでは10%から80%までの充電が約27分間と謳う。
エクステリアでは、ライティングテクノロジーが進化。フロントにはセグメントテクノロジーを用いた「デジタルLEDデイタイムランニングライト」が搭載され、MMIを通じて選択可能なデジタルライトシグネチャーが、最新アウディであることをアピールする。さらに第2世代「デジタルOLEDリヤライト」は安全性と機能性を向上させ、力強いデザイン表現を実現した。
高く直立したフロントセクションの中心には、ボディと同色仕上げのシングルフレームを配置。「S line」仕様では、フロントとリヤバンパーのコーナーに、マット仕上げのセレナイトシルバーの縦型ブレードが追加された。「ブラックエクステリア・パッケージ」との組み合わせでは、ブレードがハイグロスのミトスブラックに変更される。
機能的エアインテークは、フロントホイール周辺へとエアフローを導くことで空気抵抗を低減。バンパー内の専用ウイングエレメントは横方向の広がりを強調し、統一感のある外観を形成する。SUVはルーフ全体にわたって施されたブラックのアクセントストリップが、リヤルーフをボディから視覚的に分離し、フローティングルーフの印象を見る者に与える。
新設計のリヤスポイラーは空力性能を向上させ、高く配置された新デザインのディフューザーが、スポーティさを強調。新しいエクステリアカラー3色と新しいホイールデザイン5種類を組み合わせることで、カスタマー自身の好みに合わせたカスタマイズを行うことができる。
アウディAGのセールス&マーケティング担当取締役を務めるマルコ・シューベルトは、改良新型について次のようにコメントした。
「今回のアップグレードにより、Q4 e-tron は外観がよりモダンで印象的になっただけでなく、改良されたインテリアも魅力です。さらに新機能と数多くの改良が装備されたことで、アウディの電動エントリーモデルとして、ファミリー層とフリートカスタマー(タクシーなどの事業者)の双方にとって、より魅力的な存在となるでしょう」
セグメント初のパッセンジャーディスプレイ

インテリアの中心となるのが、ドライバーにフォーカスした「デジタルステージ」。11.9インチインストルメントクラスター、12.8インチMMIタッチディスプレイを組み合わせたパノラミックディスプレイには、大型のタイル表示を導入したことで機能やサービスを素早く把握できるようになった。
セグメント初、アウディ史上最大サイズとなる12インチパッセンジャーディスプレイをオプションで設定。この大型ディスプレイは、カスタマイズ可能なスタンバイデザインが導入された。パッセンジャーディスプレイ非装着時でも、高品質なデコラティブサーフェスがこのエリアに装着される。
オプションで「ARヘッドアップディスプレイ」の装備が可能になった。このシステムはフロントウインドウ上にドライブ情報を、2層構造で投影。ARレイヤーではナビゲーションの進行方向を示す矢印や、出発地点と目的地、選択された運転支援システムからの指示が、実際の走行環境に重ねて適切な位置に表示される。
縦型エアベントがダッシュボードを縁取るように配置され、低く統合されたドアハンドルと視覚的につなげられた。スマートフォン用充電ポートは合計4ヵ所で、冷却機能付きワイヤレス充電トレイが2基(各トレイ最大15W)と、センターアームレスト下のUSB-Cポートが2基備えられている。リヤにはオプションとして USB-Cポートを2基追加することも可能となっている。
新開発「ワンコネクテッドインフォテイメント(One Connected Infotainment)」が、快適性とエンターテインメント機能を強化。インテリジェントなアウディ・アシスタントは、音声操作により車両機能を制御し、様々な質問にも回答する。ChatGPTとの統合により、情報を検索したり、車両と自然な対話も可能になった。
効率性の向上により航続距離が延伸

Q4 e-tronは、これまでどおり「SUV」と「スポーツバック」のボディスタイルを設定し、それぞれに総電力容量63kWhと82kWhのバッテリー容量をラインナップ。後輪駆動と「quattro」全輪駆動のどちらも、リヤアクスルに2種類の出力バリエーションの永久磁石同期モーター(PSM)を搭載。新しい「APP350」電動モーターは、効率を高める様々な技術を採用し、航続距離の向上とトルクの増大を実現した。また、パルスインバーターにシリコンカーバイド半導体を採用することで、スイッチング損失を低減し、特に部分負荷領域における効率アップを果たした。
新しいソフトウェア機能によって消費電力を最適化。高度な変調技術により、バッテリー電圧が低下した場合でも直流電圧をより有効に活用し、高出力を実現する。全体の効率は従来モデルと比較して約10%アップした。
トランスミッション効率も向上し、新たに開発された低粘度潤滑油は、高い耐久性を維持しながら摩擦損失の低減を実現。特に低温環境において、この潤滑油のみでも満充電時の航続距離を最大12km 延ばすことが可能になった。後輪駆動の「Q4 SUV e-tron」と「Q4 スポーツバック e-tron」の高電圧バッテリー搭載モデルでは、航続距離を約30km延長。全輪駆動モデルでは仕様に応じて16kmから32kmも向上している。
「quattro」モデルの牽引能力が1800kg(+400kg)に増加し、電動テールゲートを標準装備、さらにラゲッジ容量は515Lとなり、日常における実用性が大幅に向上した。また、リヤシートを倒すことで荷室容量は最大1487Lまで拡大する。
外部給電機能をアウディ初搭載

今回の改良新型は、双方向充電に対応したアウディ初のモデルとして登場。高電圧バッテリーは、電力網からエネルギーを受け取るだけでなく、外部機器へ電力を供給することが可能となった。「V2L(Vehicle-to-Load)」では、トランク内の電源ソケットや充電ポートに接続したアダプターを介して、電動アシスト自転車へ充電することができる。
ドイツ、オーストリア、スイスでは「V2H(Vehicle-to-Home)」にも対応し、蓄電した電力を家庭に供給する家庭用バッテリーとしても機能。これは太陽光発電の自家消費を最適化する上で、特に有効な機能とされている。

