Kia PBV日本上陸!直営ディーラー1号店で発表会を開催

Kiaは現在はhyundai Kia(ヒョンデ・キア)グループの一角だが、80年の歴史をもつ自動車メーカーだ。近年は韓国の電動化の波に乗ってEVシフトを進め、最新モデルは本国はもちろんヨーロッパでも高い評価を得ている。そのKiaが展開する商用バンブランドがKia PBVだ。

Kia PBVのEV商用バンはすでに本国とヨーロッパを中心にデリバリーが進み、ユーザーから高い評価を得ているが、このほど双日株式会社が100%出資する子会Kia PBVジャパンを設立し、日本市場へ参入する。発表自体は2024年9月に行なわれ、設立が2025年。『ジャパンモビリティショー2025』での実車展示を経て、ついに販売開始となった。

田無(東京都西東京市)の新青梅街道沿いに直営ディーラーの1号店「Kia PBV 東京西」を開設、5月15日(金)オープンとなる。それに先駆け、5月13日(水)に同店舗で「Kia PBV 日本初上陸 発表会」が開催された。

発表会にはKia PBVジャパンの田島靖也代表取締役社長(主催)、Kiaのキム・サンデ副社長、双日株式会社自動車本部自動車第二部の畠山忠重部長に加え、JAIA(日本自動車輸入組合)の入野泰一副理事兼専務理事、駐日大韓民国大使館のジョン・ギョンロク公使参事官商務官が来賓として出席。

キム・サンデ副社長がKia PBVや導入されるPV5について紹介するとともに、田島代表取締役社長がKia PBVの設立や展望について語った。
kia PBVの日本導入は今後30年を見据えた長期的なビジョンによるもので、すでに世界で高く評価されている品質とサービスを、さらに日本にローカライズして提供。多くのパートナーと協業することで広く展開していくことを目指しているという。
Kia PBVとは?日本導入モデルは「PV5カーゴ&パッセンジャー」
PBVとは「Platform Beyond Vehicle」の略で、共通EVプラットフォームに各種ボディや仕様を組み合わせるモジュール化されたEV商用バンとそのブランド。製品としてはCセグメント(小型車)クラスの「PV5」がリリースされており、より大型の「PV7」「PV9」の展開も予定されている。

Kiaは2030年に販売台数430万台を目標としているが、そのうち25万台をPBVと想定。4200億円を投資して韓国・華城(ファソン)に年産25万台を可能とする最新のEV専用工場を建設・稼働している。

その基幹となるPV5が日本に導入されるわけだが、基本的なモデルは2名乗車のパネルバン「カーゴ」と、5名乗車のワゴン「パッセンジャー」となる。それぞれ電池容量と装備の異なるグレードが用意されており、パッセンジャーが679万円〜769万円。カーゴが589万円〜679万円となっている。

なお、補助金についてはパッセンジャーは申請中。カーゴは事業用として最大196万4000円となる。また、保証は5年または10万km、高電圧部品は8年または16万kmとなっている。

カーゴのB2B(ビジネスユース)に対し、パッセンジャーは主にB2C、つまりプライベートユースを想定している。特に、近年ベース車両の供給が不安定になっているキャンピングカー市場も想定しており、これまでもキャンピングカー仕様のデモカーを展示してきた。今回の発表会でも、新たなキャンピングカーのデモカーが展示されていた。

静かで停車中でも電気が使いやすいEVは実はキャンプや車中泊に向いている。まして、バンタイプであれば車中泊仕様やキャンピングカー仕様として最適ではないだろうか?

スタート時点はワンボディ2タイプだが、今後トラックや3列シート車などラインナップが拡充される可能性もある。これも、モジュール化によるバリエーション展開の容易さによるものだろう。
全国7店のディーラーと50箇所のサービス拠点
Kia PBVジャパンは自動車販売に多くの知見を持つ双日株式会社の100%子会社だけに、ディーラー網とサービス体制の用意は周到だ。「東京西」に続き「厚木(神奈川県)」「町田(東京都)」「名古屋(愛知県)」「三重」「岡山」「福岡」と順次直営ディーラーをオープン予定。さらに、パートナーシップを結ぶ52箇所以上のサービス拠点も用意しているという。

・所在地:東京都西東京市田無町7 丁目19-25
・店舗名:Kia PBV 東京西
・敷地面積:2292㎡
・ショールーム面積:377㎡
・常時展示台数:4~6台
・サービスベイ数:3ベイ+検査ライン
1号店「東京西」を東京都西東京市田無にオープンした理由について田島代表取締役社長は、同地域は輸入車やEVの保有率が平均以上で、戸建住宅も多く充電設備を設置しやすい。また、個人事業主も多いことからPV5のターゲット層にリーチしやすいと考えたという。

2026年度中に1000台販売が目標……デリバリーは5月下旬から

日本初参入のKiaブランド、しかも現状では商用バン専門ブランドであるKia PBVでカーゴとパッセンジャーを用意するもののPV5ワンモデルでの挑戦だ。Kia PBVジャパンは2026年度中に1000台の販売目標を掲げるが、実現は可能なのだろうか?

田島代表取締役社長によると、『ジャパンモビリティショー2025』での発表後には多くの問い合わせが来たという。コールセンターをオープンしてからは、さらに件数も増えているという。さらに、すでに法人とも商談が進んでいるとのことで、大口の納入もありそうだ。

双日のバックアップがあるとはいえ、初年度販売台数のクリアは実現しそうな勢いを感じた。実際、カーゴとパッセンジャーの販売比率は、数字こそ明言されなかったが、カーゴが上回るのは確実なようだ。

なお、ディーラーでの実車展示は5月下旬、試乗車が用意されるは6月上旬と発表されている。気になる人はKia PBV東京西に足を運んでみると良いだろう。
フォトギャラリー:Kia PBV「PV5」とKia PBV 東京西
ここまでの画像や、本文にはない画像はページトップの「この記事の画像をもっと見る(71枚)」で見ることができる。PV5のディティールやKia PBV 東京西の様子を写真で確かめて欲しい。



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