アキュラ最小SUV「ADX」はZR-V級サイズのプレミアムSUV

ホンダが海外市場で展開している高級車ブランドの「アキュラ」。現在は日本への導入が発表された「インテグラ」のほか、「ADX」、「RDX」、「MDX」という3車種のSUVがラインナップされている。
そのうち、最もコンパクトでアキュラのエントリーモデルとして位置付けられているのが、今回レポートするADX。日本でも販売されているZR-V(北米での車名はHR-V)と基本プラットフォームを共有しており、日本人にとっても運転しやすいサイズ感だ。

ボディサイズはインチで表記されているアメリカの諸元表からミリメートルに換算すると、全長が4719mm、全幅が1841mm、全高が1620mm。日本仕様のZR-Vと比べるとADXの方が少し大きいが、ホイールベースはまったく同じ2654mm。なので全長と全幅の違いはバンパーの違いによるものと思われる。

アキュラらしいシャープな顔つきと都会的なデザイン

外観は最近のアキュラに共通している「ダイヤモンド・ペンタゴン」と呼ばれる大型グリルと、流線形のシグネチャーライトを内蔵したランプ類が特徴。特にヘッドライトはインテグラともよく似たデザインで、非常にスポーティな印象だ。
最近の北米ホンダのSUVは角張った力強いデザインが多いので、ADXをはじめとするアキュラのシャープで都会的なルックスは、ブランドの差別化という意味でも機能しているのではないだろうか。

そして、ADXとインテグラと共通しているのはデザインだけでなく、パワートレインも同じ1.5Lの直列4気筒直噴ターボエンジンとCVTの組み合わせだ。インテグラには2.0Lターボの「タイプS」という例外も存在するが、1.5Lターボ同士を比較しても最高出力と最大トルクはインテグラの方が高めとなっている。

9インチディスプレイとGoogle搭載。室内はZR-Vに近い感覚
インパネも基本的な形状はインテグラとよく似ているが、もちろん面構成や加飾の使い方には違いがあり、ADX独自のデザインとなっている。中央に備わる9インチのタッチパネルには、最近日本でもお馴染みになってきたGoogleのシステムを搭載。Googleマップが最初からインストールされているので、音声で目的地設定できるところが便利だ。

メーターは10.2インチのフルデジタルタイプで、タコメーターとスピードメーターの内側に様々な情報を表示。4WD車の場合は走行中の四輪トルク配分も確認できる。


シートはグレード別にトリムが設定されており、試乗車の「A-Spec with Advance Package」にはホワイトのレザーとブルーのマイクロスエードが採用されていた。運転席には12ウェイの電動調整機構と2ポジションのシート位置メモリー機能も備わる。室内の広さもZR-Vとほぼ同じ感覚で、日本人にとっては十分な広さだ。


ホイールはグレード別に18インチと19インチが設定され、試乗車は19インチを装着。タイヤはコンチネンタルのプロコンタクトTXというオールシーズンタイヤが組み合わせられていた。

「AcuraWatch」を標準装備。上級グレードにはマルチビューカメラも

ホンダでは「Honda SENSING」と呼ばれる安全運転支援システムは、アキュラの場合は「AcuraWatch」となり、衝突回避支援ブレーキをはじめとする予防安全機能も数多く採用。トラフィックジャムアシスト付きのアダプティブクルーズコントロールも標準装備されている。

リヤビューカメラは全車に備わるが、前や左右の視界も表示するマルチビューカメラに関してはグレード別の設定。「A-Spec with Advance Package」には前後のパーキングセンサーとともに標準装備されていた。

後編では試乗インプレッションとラゲッジスペースの使い勝手などをレポートする。
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