見た目も中身も優しいクルマ 穏やかな走りは安定感も抜群

2代目の現行ムーヴキャンバスが登場したのは2022年7月のことだから、すでに3年半以上が経過した。ところが街中で見かけても決して色褪せて感じさせないどころか、スーパーハイト系ワゴンが主流の中にあって、相変わらず「おっ!?」と目を惹く個性、存在感がある。

エクステリア

写真のツートーンカラーが「ストライプス」、単色が「セオリー」と、ボディ色の違いで個性を棲み分け。ホイールも「ストライプス」はシルバー×パールホワイト、「セオリー」はシルバー×グレーの組み合わせ。最小回転半径は4.4m。

タント&タントカスタムと同様に〝両A面〞になったカタログは前から開けば「ストライプス」、後ろから開けば「セオリー」の構成。中綴じの中央のページにはリラックス/エレガント/ビターの3タイプのアナザースタイルの紹介、そのひとつ前の見開きはページが4つ折りになっていて、左右に広げると装備&諸元表が現れる。さらにアクセサリーカタログも用意される(その中にはカーナビゲーションのカタログが挟み込まれている)。今どきこれほどの手厚さは貴重だが「スマホやPCは便利でも、やはり紙のカタログのページを手元で捲り(めくり)ながらじっくりと検討したい」と考えるユーザーには歓迎だろう。

乗降性

実車はいつ見ても見るからに〝ほのぼの系〞といったところ。直近で筆者が借り出した試乗車は「ストライプスGターボ」で、ボディ色はシャイニングホワイトパール×スムースグレーマイカメタリックという個体。カラフルな色も揃う全8色の色バリエーションの中ではおとなしめな色で、老若男女に馴染みやすい雰囲気。インテリアについても、インパネを始めデザインにトガったところがなく、シンプルなブラックとオフホワイトを組み合わせたトリム色、プレーンなグレーのシート表皮(「G」系はパイピング付き)など、居心地のいい配色になっている。

インストルメントパネル

インパネカラーもモデル別に異なり、「ストライプス」がホワイト、「セオリー」はブラウンを採用。大画面のスマホ連携ディスプレイオーディオはメーカーオプション設定となる。

もちろん室内空間は高さ方向でタント比マイナス約100㎜ながら、むしろ着座時の包まれ感や収まり感がいい感じ。後席は左右個別に240㎜のスライドと4〜50度の角度でリクライニングも効き、同乗者にも快適な乗車環境を提供する。ロングソファーモード、3名乗車で後席片側の背もたれを倒して使うハーフラゲッジモードを始め、多彩なシートアレンジも便利だ。

居住性

ユーティリティ面では、座面下に備わる〝置きラクボックス〞が便利だ。これは引き出し式で書類を格納しておいたり、ワンタッチで衝立てを立てれば買い物袋などの置き場所としても利用できるというもの。〝長傘〞をすっきりと収納しておけるラゲッジアンダーボックスや、シートヒーター、軽自動車初の保温機能付きの〝ホッとカップホルダー〞などの装備も見逃せない。装備も見逃せない。もちろん両側スライドドアの使い勝手の良さは今さら説明不要だろう。降車時に予約しておけば、電子カードキー(キーフォブ)を持ちクルマに近づけばドアが自動でオープン。もちろん隣りのクルマとの間隔が狭い駐車場などで、スイング式ドアに対するラクな乗降性はスライドドアならではだ。

うれしい装備

「X」を除くグレードにはパワースライドドアのウェルカムオープン機能を装備。前もって予約操作をしておくと、クルマに近づいただけでスライドドアが自動でオープン。子どもを抱っこして戻ってくるときなどにも便利だ。
後席の下に備わる引き出し式収納「置きラクボックス」をグレード別に設定。中の衝立を立てれば、ケーキの箱のように慎重に運びたい荷物も安定させられる。
月間販売台数   4626台(25年7月~12月平均値)
現行型発表     22年7月
WLTCモード燃費  22.9㎞/ℓ※自然吸気のFF車

ラゲッジルーム

全高が抑えられたこととロングホイールベースにより、走りは安定感が高く、乗り味やステアリングフィールは、クルマのキャラクターに見合った穏やかさ。もちろんターボであれば動力性能の余裕代(しろ)は増え、足を伸ばすような用途もこなせる。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.175「2026年 軽自動車のすべて」の再構成です。

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