ドリフトとドレスアップを高次元で融合!
C35一筋20年、熟成された理想のローレル
免許取得と同時にC35ローレルを手に入れ、ドリフトライフをスタートさせたFUMIさん。現在の愛車は3台目となるが、20年にわたってC35一筋を貫いてきたローレルマイスターだ。

「最初の頃はプライベートチューン中心で楽しんでいました。でも10年ほど前、一度は別のクルマへの乗り換えも考えたんです。ただ、走りもルックスもまだやり残したことがあると思って。それならもう一度、C35で本気のクルマを作ろうと決めました」。

そう語るFUMIさんは、エアロパーツをきっかけに交流が始まったVファクトリーへ製作を依頼。理想のローレル像を徹底的に追求し、ドリフトとドレスアップを高次元で両立する“スペシャルセダン”へと進化させていった。


なかでも注目したいのが、アップデートされたばかりのエンジンルームだ。RB25DETにはGT2530KaiタービンやECR33用サージタンク、電子スロットル化を導入。LINK G4Xによる制御で380psを発揮する。
見どころはスペックだけではない。単なるワイヤータックに留まらず、理想のレイアウトを実現するためにパイピング類をワンオフ製作。各パーツが最も美しく見える位置関係を追求し、エンジンルーム全体をひとつの作品として仕上げている。

さらに、Z33用ブレーキマスターシリンダーやECR33用クラッチマスター&クラッチシリンダーを流用し、エンジンルームの洗練度を向上。エンジン搭載位置も20mm下げることで重心高を抑えるとともに、メカニカルな存在感をより強調している。
また、あえて不要な取り付け穴を残すことで、“作り込み過ぎていないリアルなチューニングカー”らしさを演出している点も見逃せないポイントだ。

エクステリアは、Vファクトリー製Dタイプエアロをベースに、前後ブリスターフェンダーを融合したワイドボディ仕様。フロントは20mmワイドブリスターに35mmオーバーフェンダーを組み合わせ、リヤはD-MAX製50mmブリスターをベースにさらに5mm拡幅。前後で絶妙なボリュームバランスを実現している。
斜め前方から見た際の立体感や、フェンダーダクトの奥行き感にも徹底的にこだわり、迫力と美しさを兼ね備えたフォルムを作り上げた。

足回りには、イベント対応と走行性能の両立を狙ってボルドワールド製エアサスを採用。イベント会場では着地寸前までローダウンし、ドリフト走行時にはツライチのまま全開走行が可能なセッティングとしている。

インテリアも抜かりはない。ルーフやドアトリム、リヤシートにはブリッドのグラデーション生地を採用し、モノトーン基調の落ち着いた空間を演出。さらに、足踏み式パーキングブレーキを自然な操作感のハンドブレーキへ変更するため、専用ステーをワンオフ製作するなど、ローレルオーナーだからこそ気付く細部へのこだわりも満載だ。

20年間にわたりC35ローレルと向き合い続けてきたからこそ辿り着いた理想形。走りとスタイル、そのどちらにも妥協することなく磨き上げられた完成度は、まさに“スペシャルセダン”の名に相応しい存在感を放っていた。
●取材イベント:Red Bull Tokyo Drift 2026
