クルマと、それを支える「クルマづくり」「モノづくり」の魅力を幅広い世代に伝え、クルマを日本の文化として発信していくことに貢献

愛知県豊田市にあるトヨタ本社工場の敷地内にある「トヨタ会館」は、1977年に創業40周年記念事業として、企業姿勢や最新の自動車技術を紹介する目的で設立された施設。前身となるトヨタホール(1960年設立)を含め、累計来場者数は1700万人以上にのぼっている。このたび、トヨタ会館に新展示エリア「トヨタのクルマづくり」が新設された。

日本の自動車産業は、現場での改善や工夫を積み重ねるモノづくりによって支えられてきた。トヨタでは、こうしたモノづくりの考え方やプロセスを次世代に伝える取り組みとして、2023年から生産工程を紹介する「トヨタバーチャル工場見学」をウェブサイトで公開してきた。今回新設する展示エリアでは、こうした生産工程に加え、クルマづくりの原点となる想いや、企画・開発から物流までを含めたクルマづくり全体を、3つのゾーンに分け、実車や映像を用いて立体的に紹介している。

トヨタのクルマづくりの原点

トヨタのクルマづくりの原点は、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎氏の父、豊田佐吉氏が少年の頃、母親を楽にしたいという想いからはじまった。この「誰かのために」という想いは2009年、豊田章男会長が掲げた“もっといいクルマをつくろうよ”のスローガンとともに今日まで受け継がれており、その想いをもって全社一丸となって日々クルマづくりに取り組んでいる。

豊田喜一郎氏は、クルマを日本の産業を支える重要な存在と位置づけるべく、「日本のクルマを日本人の頭と腕でつくりたい」「日本に自動車産業をおこしたい」という想いを込めて“トヨダ AA型乗用車”を完成させた。この展示では、トヨタのクルマづくりの原点を伝えるコンセプト映像を“トヨダ AA型乗用車”1/8サイズの模型とともに展示ししている。

もっといいクルマをつくろうよ(車両開発)

トヨタのクルマづくりの特長のひとつが「主査(チーフエンジニア)制度」。チーフエンジニアは、企画から開発、生産、販売まで、一連のクルマづくりのすべての責務を担う。この展示では、チーフエンジニアを中心にOne Teamで取り組む姿を、展示グラフィックや映像、フィギュアのほか、展示空間の照明演出などで表現。2023年発売の5代目プリウスを事例に、開発秘話や、技術・生産・販売の現場が一体となって進めてきたクルマづくりの様子を、実車や、実車1/1サイズが描かれるシアターにて、映像で紹介している。

モノづくりの現場はさまざまなこだわりにあふれている(生産)

生産の過程を、プレス、溶接、塗装、組立、検査、物流の流れで紹介。基本的な生産工程を展示グラフィックで解説するとともに、実車による部品分解展示、溶接ロボットなど、実物を交えて展示している。また、ダイナミックな没入シアターと、組立ラインで働く人の目線で見られる大画面映像では、工場の迫力を感じることができる。

こうした展示を通してトヨタは、クルマと、それを支える「クルマづくり」「モノづくり」の魅力を幅広い世代に伝え、クルマを日本の文化として発信していくことに貢献できればと考えている。

トヨタ会館
・所在地:愛知県豊田市トヨタ町1番地
・開館時間:9:30~17:00
・休館日:日曜、年末年始、ゴールデンウィーク、夏期連休等
・入館料:無料
・問い合わせ窓口:0565-29-3345