今回の先生をご紹介!

KN企画営業部長・タカちゃん
身長160cm弱。愛車はもれなくローダウン仕様という、自称「足つきにうるさい男」。
全国の二輪用品店を飛び回る一方、自身も数多くのスクーターカスタムを経験。今回は実体験を交えながら、ローダウンの方法や注意点を解説してもらった。
知っておきたい! ローダウンは「下げれば正解」じゃない
シートの下に収納スペースがあるためシートが高くなりやすいスクーター。そのためシート高を下げて足つきを改善する“ローダウンパーツ”がいろいろと出ています。ローダウンと聞くと「とにかく車高を下げれば足つきが良くなる」と考えがちだが、実はそう単純な話ではない。方法によって見た目や乗り味、費用、作業難易度は大きく変わるからだ。タカちゃん自身も身長160cm弱ということもあり、これまで数多くのローダウン仕様を経験してきたという。「白線が滑るのは有名だけど、個人的には路面のへこみの方が怖い。届くと思って足を出したら“スカッ”となることがあるからね」足つきの改善は安心感につながる一方で、やり過ぎれば乗り味や使い勝手を犠牲にすることもある。だからこそ、自分に合った方法選びが重要なのだ。
■方法① 短いリヤショックに交換する
足つきを改善する方法として、まずおすすめしたいのが短いリヤショックへの交換だ。シート高を自然に下げられるだけでなく、見た目にもローダウンしたことが分かりやすいのが魅力だ。ただしショックを30mm短くしたからといってシート高が30mm下がるわけではない。また極端なローダウンはエンジン角度の変化による潤滑面への影響も考えられるため、街乗りメインなら30mm程度を目安に選ぶのが無難だ。
まずやるならコレ。見た目も変わるし効果も体感しやすい!

●装着アイテム
KN-KIKAKU}スーパーショック 減衰調整式
[適合車種]シグナスX(3型)など
3万9930円
イニシャル調整無段階のほか減衰力も23段で調整可能。全長は330mm。
高級感のあるルックスも魅力
自分で交換したい人へ 作業時のポイント




・リヤショックのボルトへアクセスするため、シート一式を取り外す(ボルト4本)。 ・リヤショックのアッパー側のボルトが見えるので、14mmソケットで取り外す。 ・センタースタンドを掛けていれば上下のボルトを外してもシートフレームは下がってこない。 ・締め付ける際は、センタースタンドを降ろして荷重がかかった状態で締め付けるのがポイントだ。
安心できるまで、足つきが大きく向上!


左がノーマル時で、右がローダウンショック装着時。ぱっと見はそこまで低く見えないけれど、跨ってみると足裏の接地面が増えて安心感が爆上がり! ただし低くなったぶん、最低地上高も下がっているのでコーナー等でサイドスタンドが擦りやすい(バンク角が浅くなる)から注意したい。
だけど……サイドスタンド使用時の車体の傾き角度に変化が!

リヤショックでローダウンすると、サイドスタンド使用時の傾き角度が起きてしまう(バイクが倒れやすくなる)。不安を感じる際はサイドスタンドを社外製の短いタイプへ交換して解消しよう。

KN企画製サイドスタンドは「ノーマル長、短め、超短い」の3種類が揃う。

「リヤが低くなったぶん、ハンドル位置が気持ち高くなってライディングポジションが変化。コーナリング時にシートでホールドしやすくなって安定感も増した。サイドスタンド使用時の車体の傾きは個人的にはあまり気にならないかな」(編集部サンタサン)
■方法② ローダウンブラケットを装着する
比較的リーズナブルな価格でローダウンできるのがブラケットを使う方法。リヤショックの角度を寝かせることで車高を下げる仕組みで、作業難易度も高くない。ただしサスペンションの動きは柔らかくなる傾向があるため、スポーティな乗り味を求める人はその変化も理解しておきたい。見た目を変えずに低くしたい人にもおすすめだ。

KN-KIKAKU
レイダウンキット
[適合車種]シグナスX / BW’S125など
5390円
ノーマルショックのまま約30mmのローダウンが可能に。
■方法③ ローダウンシートに交換する
足つき改善効果を重視するならローダウンシートも有効な選択肢。特にシート内部のウレタン形状まで最適化されたモデルは効果も高い。ただし単純に座面上部だけを削ったタイプは着座幅が広がり、逆に足を下ろしにくくなる場合もあるため注意したい。「シート選びは意外と難しい。低ければ良いってワケじゃないんだよね」。

パーティアップ
レーシングフラットシート
[適合車種]BW’S125(2型)
2万8380円
純正シートベースとウレタンを加工して約50mmダウンを実現。滑りずらい表皮もグッド。
メーカー公式サイトはこちら
■方法④ フォークスプリングを交換する
見た目を大きく変えずに自然なローダウンを狙いたいならフォークスプリング交換という手もある。車高を下げながらも違和感の少ない仕上がりが特徴で、最近では人気の高いメニューのひとつとなっている。「ナチュラルに下げたい人向きだね!」

KN-KIKAKU
ローダウンフロントフォークスプリング
[適合車種]シグナスグリファスなど
6490円
幾度もテストを重ねて乗り味が硬くならないよう開発(日本製)。約30mmダウンを実現。
■方法⑤ 短いフロントフォークに交換する
リヤだけでなくフロント側も下げたいなら短いフォークへの交換がおすすめ。アウターチューブ自体が短くなるため見た目の変化も大きく、前後バランスを整えたい場合にも効果的だ。ただしストローク量は減るため、セッティングとのバランスも重要になる。「前後のバランスが揃うと見た目もカッコ良いですよ!」

KN-KIKAKU
ローダウンフロントフォーク
[適合車種]
グランドアクシス/ BW’S100など
1万7490円
リペアパーツとしても人気で、35mmダウンのほか20mmダウンも選べる。
メーカー公式サイトはこちら
ローダウンしたら確認したい3つのポイント
ローダウンで足つきが向上しても、それで完成ではない。まず注意したいのがサイドスタンド。車高が下がると車体が起き気味になり、停車時の安定感が損なわれる場合がある。その際は短いサイドスタンドへの交換も検討したい。次にバンク角。車高が下がるぶん車体を寝かせられる角度は浅くなり、スポーツ走行ではパーツを擦りやすくなる。さらに最低地上高も下がるため、段差や傾斜の大きい場所では接触にも注意が必要だ。
足つきを改善する方法はひとつではない。費用を抑えたい人、見た目を重視したい人、とにかく安心感を高めたい人など、目的によって選ぶべきメニューは変わってくる。大切なのは「どれだけ下げるか」ではなく、「どんな方法で下げるか」。ローダウンを検討しているなら、まずは自分の使い方に合った方法を選ぶところから始めてみよう。
※この記事は月刊モトチャンプ2023年6月号を基に加筆修正を行っています
【モトチャンプ編集部】


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