高速域でのダウンフォースや空気抵抗の最適化など、空力性能の向上も重要なテーマに
日産が新型「リーフ」に高性能モデル「NISMO」を設定する可能性が高まっている。

3代目となる新型リーフは、2025年10月に従来のハッチバックからクロスオーバーSUVへと大きく進化した。CMF-EVプラットフォームを採用し、最新の電動パワートレーンや高効率バッテリーを搭載。WLTCモードで最大702kmという航続距離を実現し、日産のグローバルEV戦略を担う中核モデルへと生まれ変わっている。

そんな新型リーフに、「走る楽しさ」を追求したNISMO仕様が追加される可能性が浮上している。リーフとしては2018年に2代目モデルへ設定された「リーフ NISMO」以来、約8年ぶりの復活となる。
アリアNISMOで培ったノウハウを投入か
近年の日産は、電動化時代においてもNISMOブランドの拡充を積極的に進めている。その象徴が「アリアNISMO」である。
アリア NISMOでは、前後モーターを制御する「e-4ORCE」の専用セッティングをはじめ、専用サスペンションやステアリング制御、高剛性ホイール、空力性能を高めたエアロパーツなどを採用。EVならではの瞬発力に加え、高速域での安定性やコーナリング性能を磨き上げた。
新型リーフ NISMOにも、この開発思想が数多く反映される可能性が高い。
ベース車両は55kWhバッテリーを搭載する「B5」と、78kWhバッテリーを搭載する「B7」の上級グレードになるとみられる。足まわりでは専用サスペンションやステアリング制御、ブレーキ制御を最適化。さらにアクセルレスポンスや回生ブレーキ制御についても専用チューニングが施され、標準モデルよりダイレクトなドライビングフィールを実現すると予想される。
システム出力300ps級の可能性も
パワートレーンについても強化が期待される。一部ではシステム最高出力が300ps級まで高められるとの情報もあり、電動モーターならではの瞬時に立ち上がる大トルクを生かした、力強い加速性能を実現する可能性がある。
NISMO専用の制御プログラムによって、単なる最高出力の向上だけでなく、アクセル操作に対する応答性やコーナー立ち上がりでのトラクション性能など、「ドライバーが意のままに操れるEV」を目指すことになりそうだ。
専用エアロで空力性能も向上
エクステリアには、NISMO伝統のレッドアクセントをあしらった専用フロントバンパーやリアバンパー、大型リアスポイラー、専用アルミホイールなどが装着されるとみられる。
デザインだけでなく、高速域でのダウンフォースや空気抵抗の最適化など、空力性能の向上も重要なテーマとなるだろう。インテリアには専用スポーツシートや本革巻きステアリング、レッドステッチ、NISMO専用メーター表示などを採用し、標準モデルとの差別化が図られる可能性が高い。
電動化時代のNISMOを象徴するモデルへ
GT-RやフェアレディZで培ってきたスポーツブランドとしてのDNAを、EV時代へどのように継承するのか。その答えのひとつが、新型リーフ NISMOとなるかもしれない。高効率や環境性能だけではなく、「操る楽しさ」を追求したEVスポーツとして登場すれば、日産の電動化戦略を象徴するモデルとなる可能性は十分にある。
正式発表の時期は明らかになっていないが、新型リーフの商品展開を考えれば、今後ラインアップへ追加される可能性は十分ありそうだ。



