800V電装システムや大容量バッテリー、高出力モーターなどの組み合わせに
ベントレーが開発を進める新型電動SUV「バーナート(仮称)」が、ニュルブルクリンク周辺で再び目撃された。これまではエクステリアが中心だったテスト車両だが、今回はキャビン内部の様子も撮影され、伝統的なラグジュアリーブランドが描く次世代インテリアの姿が明らかになってきた。

最大の見どころは、センターに配置された縦型の曲面インフォテインメントディスプレイだ。ディスプレイは滑らかな曲線を描く独特のデザインを採用し、従来のベントレーとは一線を画す先進的なコクピットを演出している。ステアリング前には曲面デジタルメーターも配置され、デジタル化を大きく進めたことがうかがえる。

一方で、ベントレーらしい高級感は健在だ。ダッシュボードやセンターコンソールには天然ウッドパネルを採用し、各部には金属加飾やローレット加工を施したスイッチ類を配置。近年は高級車でもタッチパネル化が進んでいるが、空調操作には物理スイッチも残されており、高級感と操作性の両立を図っているようだ。
助手席側にも大型のウッドパネルが備わる。近年、高級SUVでは助手席専用ディスプレイを採用するモデルが増えているが、「バーナート(仮称)」では木目を生かしたクラシカルなデザインを採用。ベントレーならではのクラフトマンシップを重視した仕立てとなる可能性が高い。
エクステリアは依然として厳重なカモフラージュが施されているものの、そのシルエットはポルシェが開発を進める次期カイエン・エレクトリックと共通する部分が多い。両モデルはフォルクスワーゲングループの最新EVアーキテクチャー「PPE(Premium Platform Electric)」を採用するとみられており、基本パッケージを共有する可能性が高い。
ただし、フロントフェイスはベントレーらしい独自性を強く打ち出すようだ。完全に閉じられたグリルを中心に、ブランド伝統の円形ヘッドライトや大型エアインテークを組み合わせ、コンセプトカー「EXP 15」のデザインテイストを取り入れた表情になると予想される。
サイドには張り出したフェンダーや力強いショルダーラインを採用し、リアフェンダー付近には充電ポートも確認できる。リアビューはまだ多くが隠されているが、立体的な造形と現行ベントレーを思わせる横基調のテールランプが採用される可能性が高そうだ。
現時点でパワートレーンの詳細は公表されていない。しかし、PPEプラットフォームを採用するとみられることから、ポルシェ・カイエン・エレクトリックと多くの電動技術を共有する可能性が高い。800V電装システムや大容量バッテリー、高出力モーターなどが組み合わされることも期待できるだろう。
ポルシェ・カイエン・エレクトリック譲りの大容量バッテリーや390kW級の急速充電に対応し、ベントレーによれば約7分間の充電で約161km分の航続距離を回復できる性能を備えるという。
最高出力についても正式発表はないが、カイエン・エレクトリックの上級グレードに近いパフォーマンスを備えるとみられ、ベントレーらしい圧倒的な加速性能と静粛性を両立した電動SUVとなることが期待される。
発売は2027年第3四半期が有力視されており、価格は20万~25万ドル(約3000万~3800万円)になるとの見方が強い。「バーナート(仮称)」は、ベントレーの電動化戦略を象徴する新たなフラッグシップSUVとして、ラグジュアリーEV市場で大きな存在感を放つ一台となりそうだ。











