「ランドクルーザー」が主役だったトヨタ

トヨタは、海外で展開を開始しているランドクルーザー300のハイブリッドモデル「HYBRID EV」を初披露。日本導入が噂されるランクル初のHVで、3.5L V型6気筒ツインターボエンジンにモーターを組み合わせたパラレル式ハイブリッド車だ。

現在、トヨタはインドネシアでの電動車の導入に積極的な取り組みを続けており、その中心がHVで、電動化を強くアピールすべく「HYBRID EV」を名乗る。

2025年には、現地で人気のMPV「ヴェロズ」にもHVを追加。現地メディアも参加するインドネシア国内の7700kmを1台のみで走破するテストイベントを実施し、HVの信頼性の高さをアピールした。

もちろん、BEVの投入も進めており、bZ4Xシリーズの第2弾のクロスオーバーワゴン「bZ4X Touring」も初披露。さらに、直近に発表された新型ハイラックスシリーズもEVを含めた展示を行った。

またプレスカンファレンスの目玉として、日本でも人気となっている「ランドクルーザーFJ」も参考出品。こちらも同地での投入が予定されている。

専用ブースを設けたレクサスでは、ミドルサイズサルーン「ES」を初披露。HYBRIDとEVの両方が導入される。SUV中心の市場の中で、新型セダンがどのように評価されるかにも関心が高まる。
“あの”モデルを彷彿させるカスタマイズカーが登場!ダイハツ

元気溢れるアットホームな装飾が印象的だったダイハツブースでは、『ジャパンモビリティショー2026』で話題となった「ミゼットX」や「K-OPENランニングプロト」などの未来のクルマを展示。モーターショーらしいワクワクを感じさせた。


市販車では、一部改良を受けたエントリー3列シートMPV「シグラ」やコンパクトSUV「テリオス」の特別仕様車「スペシャルエディション」を初披露。



電動化戦略も進めており、昨年発売したロッキー「e-SMART HYBRID」の本格導入を開始。そのPRを行なった。さらに会場内には、2026年2月より日本で販売が開始された「eアトレー」も参考出品され、ダイハツの電動化技術をアピールした。


「SUPER ONE」を限定販売するホンダ

ホンダブースの目玉は、日本でも大きな話題となった新型ホットハッチ「SUPER ONE」をホンダの最新EVとして紹介。インドネシアでの価格は、プレスカンファレンスでは非公表だったが、2026年内に限定100台が導入される計画で、4億3800万ルピア(約418万円)であることが判明。輸入車ということもあり、非常に高価だ。

SUV感を増した「XL7」登場のスズキ

スズキブースでは、3列シートSUV「XL7」の一部仕様変更モデルをプレスカンファレンスで初披露し、発売を発表した。インドネシアでは、ファミリーカーとして3列シート車の需要と人気高いだけに、とても重要な車種だ。フェイスリフトを中心に、よりSUVらしさを強調するエクステリアデザインの変更。さらに世界的にブームとなっているアースカラー系のボディカラーの採用も行っている。1.5Lエンジン車で、マイルドハイブリッド仕様とガソリン車のふたつを用意。グレード指定により選択は絞られるが、いずれも5速MTと4速ATの選択が可能だ。同車もインドネシア製だ。

インドネシアでは、ジムニーは3ドアと5ドア共に投入済み。日本のハスラー的な立ち位置の手頃なコンパクトSUV「エスプレッソ」も展開している。

現地生産の「CX-30」をお披露目したマツダ

マツダは、新たな上級モデルとして、5ドアクーペEV「6eファストバック」を初披露し、導入を開始した。既に他国でも導入が開始された右ハンドル仕様で、グレードはモノグレードとなる。特徴的なのが、クーペルックを示す「ファストバック」のサブネームが与えられたことだろう。現在、BEVとしては、MX-30が導入されており、日本で展開される同車のエンジン車やPHEVは非設定だ。

より現地で重要なニュースもあった。それがCX-30のノックダウン生産の開始だ。一見、新たな取り組みにも思えるが、現地では1970年頃から約30年間、ノックダウン生産を続けてきた歴史があり、ファミリア(323)やカペラ(626)、MR90、ボンゴなどの商用車が生産されてきた。

その復活を告げるモデルが、CX-30となるわけだ。展示車のボディサイドには、「MADE IN INDONESIA」を誇らしげにデカールが貼られていたのが、印象的だった。もちろん価格面のメリットもあり、輸入仕様が5億8500万ルピア(約525万円)に対して、現地生産仕様ならば4億990万ルピア(約368万円)まで価格を抑えることができたという。現在のレートで約157万円の価格差は大きい。

新型「アウトバック」導入を発表したスバル

2022年にインドネシア市場に再参入したSUBARUは、日本では終了したアウトバックの販売が継続されているが、何と新型アウトバックを発表。

モノグレードで、自然吸気仕様の2.5L水平対向4気筒エンジンを搭載したAWDモデルとなる。価格は、1億250万ルピア(約916万円)。全てが輸入車であるため、現地ではプレミアムブランドとなり、クロストレック以上の純粋なSUBARU車のみを扱う。レヴォーグも導入されるが、WRXワゴンという名称だ。

新登場の「エクスフォースHEV」を現地生産する三菱
三菱自動車の目玉は、ASEAN向けコンパクトSUV「エクスフォースHEV」。同モデルが、インドネシアで販売生産する初のハイブリッドカーとなる。海外モデルではHEVパワーユニットの導入が進んでいるが、エクスフォース用のHVシステムは、MPV「エクスパンダー」で初採用されたシステムよりも進化した第2世代となるもの。高効率化だけでなく、動力性能もアップ。さらに三菱が得意とする駆動制御によりFF車ながら悪路走破性も高まっている。

新型車では、昨年秋に導入した新ミドルSUV「ディスティネーター」も好評だ。インドネシアでの発表を皮切りに、世界の新興国市場を中心に展開されている。登場予定のパジェロを彷彿させるパワフルなデザインと使い勝手の良い3列シートが自慢。FF車だが、1.5Lガソリン直噴ターボエンジンとCVTのパワートレイン搭載し、動力性能も不足なし。三菱らしいSUVとして、ファミリー層に好評のようだ。

新型「フェアレディZ」が盛り上げた日産
現在のラインアップでは、SUVが中心となる日産だが、今年の目玉は、新型フェアレディZの初披露だ。価格は未定だが、その投入は明言されている。やはり、スポーツカーが希少な国なので、その注目度は非常に高いようだ。

ただインドネシア市場には、ミッドサイズSUV「テラ」やピックアップトラック「ナバラ」のロングライフ化したモデルに加え、一世代前モデルが多いのも事実。今後のモデルチェンジや新型車投入に期待だ。
フォトギャラリー:『GIIAS2026』出展車両&コンパニオン
ここまで紹介してきた画像の他にも、本文にはない画像はページトップの「この記事の画像をもっと見る(47枚)」から見ることができる。会場の様子や出展車両、コンパニオンの写真を楽しんで欲しい。
