BMW M350 xDrive
「ノイエ・クラッセ」デザインを採用

BMWグループの南フランス・ミラマのテスト施設では、入念なカモフラージュが施された新型「3シリーズ」のプロトタイプが高負荷を掛けた走行を繰り返した。3シリーズ内燃機関搭載モデルの最新世代は、生産スタートに向けて最終的なテストプログラムを受けている。今回、3シリーズのMパフォーマンスモデルとしては初めて「ドリフト・モーメント」が導入される。
内燃エンジン(ICE)を搭載する次世代3シリーズが、量産向けた開発の最終段階に入った。3シリーズは、2026年3月に初公開されたフル電動モデルの「i3」に加え、ラインナップに直列4気筒と直列6気筒エンジン搭載するICEモデルをラインナップする。全ての内燃エンジンには48Vマイルドハイブリッドシステムが搭載される。
エクステリアはi3に続き、最新の「ノイエ・クラッセ」デザインを導入。BMWを象徴する4灯型ライトを再解釈したデザイン、ロングホイールベース&ショートオーバーハングが、新世代3シリーズ全モデル共通のエクステリアとして採り入れられた。i3とICE搭載3シリーズは、基本的なデザインを共用しながら、その違いはそれぞれの駆動システムに応じて決められたという。
ノイエ・クラッセのデザインランゲージは、ICE搭載3シリーズのインテリアにも採用。「BMWオペレーティング・システムX」をベースとするインフォテイメントシステム「BMWパノラミックiDrive」が搭載される。
南仏で行われたドライビングダイナミクステスト

現在、新型3シリーズは、南フランスのミラマ近郊にあるBMWグループのテストセンターで、ドライビングダイナミクスに関する最終テストを行っている。このテストを前に、スウェーデン・アリエプローグの冬季テストセンターで凍結・積雪した路面を走行したほか、ニュルブルクリンクでもテストを実施するなど、多様なテストプログラムを実施。ミラマでは、高速オーバルからハンドリングコースまで、多種多様なテストコースを舞台に、あらゆる種類の路面が活用されている。
「BMW 3シリーズは数十年にわたり、ドライビングダイナミクスの基準を打ち立ててきました。そして、『駆けぬける歓び』を象徴する存在でもあります」と、説明するのはBMWのドライビング・エクスペリエンス開発担当シニア・バイス・プレジデントを務めるミヒャエル・アユビだ。
「新世代3シリーズは、シャシーのハードウェアと、継続的に最適化されるインテリジェントなBMWドライビング・スタックを完璧に連携させることで、強みをさらに発展させています。これによって新型3シリーズのドライビングエクスペリエンスを正確で確信に満ち、そして紛れもなくBMWらしさを新たなレベルへと引き上げています」
ホイールベース延長&トレッド拡大

新型ICE搭載3シリーズの俊敏なハンドリングを支える重要な要素が、前後アクスル間でほぼ理想的に配分された重量バランスにある。先代モデルよりもホイールベースを延長し、前後トレッドを拡大することで、ダイナミック性能をさらに高めている。
最新かつ高度に連携したデジタル走行ダイナミクスシステムによって、俊敏で安心感のある走行特性を実現。新たな要素として、統合ブレーキシステムのアップグレードやステアリングレシオの変更なども行われ、より正確な車両コントロールを可能にしている。
足まわりはフロントにダブルジョイント・スプリングストラット式、リヤに5リンク式サスペンションを採用。前後アクスルには高いプリロードを設定したアンチロールバーを備え、ロール制御と車体安定性を向上させた。さらにドライビングダイナミクスと快適性を両立すべく、「アダプティブ・サスペンション」と「アダプティブ・Mサスペンション」をオプションとして用意した。
3.0リッター直6ガソリンターボを搭載

内燃エンジンを搭載する新型3シリーズの頂点に位置するのが「M350 xDrive」。Mパフォーマンスモデルとして、専用のシャシーセッティングが施され、ねじり剛性と上下方向の剛性をさらに高めた。また、ICE搭載3シリーズとしては唯一3.0リッター直列6気筒ツインパワーガソリンターボを搭載する。
48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載し、最高出力443PS、最大トルク580Nmを発揮。0-100km/h加速は4.1秒、最高速度は電子リミッターで250km/hに制限されるという。8速ステップトロニック・トランスミッション(AT)を標準装備し、「xDrive」を介してインテリジェントに全輪を駆動する。
今回、新たに導入される「ドリフト・モーメント」により、M350 xDriveは、これまでとはまったく異なる走行体験を提供するという。センターディスプレイから作動させることで、エンジンの駆動力がすべて後輪へと送られる。Mモデル特有の多板クラッチ制御とDSCオフを組み合わせることで、純粋で感情に訴えかけるドライビングエクスペリエンスを生み出すという。
ドリフト・モーメントは2027年中に導入され、その時点で納車された車両にもリモート・ソフトウェア・アップグレードを通じて機能が有効化される。

