日本ではセダン、ツーリング、スポーツ、クロスと、カローラファミリーそれぞれのキャラクターに合わせた60周年記念仕様を展開
トヨタは米国市場で、「カローラ」の誕生60周年を記念した「2027 Corolla 60th Anniversary Special Edition」を発表した。

1966年に日本で初代モデルが誕生したカローラは、2026年10月20日に60周年を迎える。これまでに世界150以上の国と地域で販売され、グローバル累計販売台数は5700万台を突破。トヨタを代表する世界戦略車へと成長した。

そんなカローラの60周年を祝う特別仕様車が、米国にも登場する。
米国仕様のベースとなるのは「Corolla Hybrid SE」。最大の特徴は、わずか2500台という限定生産である。
エクステリアでは、専用の18インチ切削+ブラック仕上げアルミホイールを装着。通常のSEバッジに代えて60周年記念バッジを配置し、アニバーサリーモデルであることを強調している。ボディカラーには「アイスキャップ」と「スーパーソニックレッド」の2色を設定。なかでも鮮烈なスーパーソニックレッドは、この60周年記念車だけに用意される特別色だ。
インテリアにも専用装備が盛り込まれている。ブラックとレッドを組み合わせたスポーツファブリックシートをはじめ、60周年記念ドアシルや専用フロアマットを採用。さらに10.5インチのToyota Audio Multimediaディスプレイも標準装備される。
パワートレーンは1.8L 直列4気筒エンジンを核とする第5世代トヨタハイブリッドシステム「THS 5」で、システム最高出力は138hp(約140ps)。特別仕様車だからといって動力性能を高めるのではなく、専用の内外装によって希少性を打ち出したモデルというわけだ。
米国では2027年初頭の発売を予定しており、価格は今後発表される。
では、日本の60周年記念車とは何が違うのか。
実は日本では、米国に先駆けてカローラ60周年記念モデルの展開が始まっている。
2026年5月には、カローラとカローラ ツーリングの特別仕様車「ACTIVE SPORT」を60周年記念仕様へアップデート。フロントフェンダーの60周年記念ロゴステッカーや、レーザー加工による60周年記念ロゴ入りインストルメントパネルなどが採用された。さらに2WD車には専用チューニングサスペンションを採用するなど、単なる記念装備の追加だけでなく、走りにも手が加えられているのが特徴だ。
7月にはカローラ クロスに60周年記念特別仕様車「Z“Adventure”」を設定。専用デザインのラジエターグリルやブラックエンブレムなどを採用し、SUVらしいタフな雰囲気を強めている。
そしてカローラ スポーツにも、60周年を記念した特別仕様車「G“Z” ACTIVE ELEGANCE」が登場した。こちらはフロントフェンダーの60周年ロゴステッカーや記念ロゴ入りインストルメントパネルに加え、シャトー×ブラックの特別設定内装色、スモークシルバー加飾、アルミペダルなどを装備。スポーティさだけでなく、上質感を高めた仕立てとなっている。
こうして比較すると、同じ「カローラ60周年」でも日米ではアプローチがかなり異なる。日本ではセダン、ツーリング、スポーツ、クロスと、カローラファミリーそれぞれのキャラクターに合わせた60周年記念仕様を展開している。
一方、米国仕様はHybrid SEをベースに、専用カラーや専用ホイール、専用バッジなどを与え、さらに2500台限定とすることで希少性を明確に打ち出した。特に「2500台限定」という数字と、専用色スーパーソニックレッドの存在は、日本の60周年記念モデルにはない米国仕様ならではのポイントだ。
1966年の誕生から60年。5700万台以上を販売してきたカローラだが、同じ節目を祝うモデルでも、その仕立ては世界共通ではない。日本ではカローラファミリー全体で60周年を祝い、米国では2500台限定の特別な1台を用意する…。世界各地で長く販売されてきたカローラだからこそ実現できる、興味深い60周年の迎え方といえる。












