わずか2カ月でワンオフ製作! 日産自動車大学校の学生も参加

日産自動車は、プロ野球横浜DeNAベイスターズの本拠地、横浜スタジアム向けに3代目日産リーフをベースに製作した新しいリリーフカーをお披露目した。
9月9日の横浜スタジアムのフィールドに現れたのは、新型日産リーフをベースに製作したNEWリリーフカーだ。先代リリーフカーは先代リーフをベースに製作されたタイプだった。


横浜スタジアムでは、1970年代からブルーバードやBe-1、エスカルゴなどをベースにしたリリーフカーが使われていた。2017年シーズンからは初代リーフ、2018年からは2代目リーフをベースにしたリリーフカーが活躍してきた。
NEWリリーフカーは「マウンドに向かう投手が気持ちを高め、最高のプレーに繋げてほしい」「ファンの皆さまに喜んでいただけるような特別なクルマをつくりたい」という想いのもと、日産のデザイナーや開発陣が細部まで工夫を凝らし、製作した。



実際に製作したのは厚木にある日産テクニカルセンター(NTC)の技術開発本部の試作部だ。ここでワンオフで製作された(製作したのは、ホーム用とビジター用の2台。今回お披露目されたのはホーム用)。シートだけは協力会社が製作したが、それ以外はすべて日産社内で製作した。

ベースになったのは、新型リーフB5。取材に応じた開発チームの足立さん(車両計画・全体のパッケージ担当)と長谷川さん(デザイン担当)、佐藤さん(設計担当)によれば、製作期間はデザインからカタチになるまでわずか1カ月半~2ヵ月というスピード開発だったそう。
デザインを担当した長谷川さんは、「デザインで気を使ったのは、スタンドから見て観客の期待感をグッと集中させること」だそうで、デザインスケッチ案は4案をベイスターズ側に提案したという。そのなかで、もっとも「跳んだ、派手なデザイン案」が選ばれたということで、長谷川さんは「これを選んでくれたか!、とうれしかった」という。




製作には、全国に5校ある日産自動車大学校の学生も参加した。各校(横浜校、栃木校、名古屋校、京都校、愛媛校)から2名ずつが厚木に赴き、磨きやカラーリングなどを担当したという。日産の杉本 全(あきら)国内マーケティング&セールス執行職は、「学生のみんなはリリーフカーに触れるなんていうことは想像もしていなかったので、とても喜んでいた。整備士を目指している学生にとって、本当に良い機会を頂いたと思っています」とコメント。佐藤さんも「学生たちはみんな優秀で、いうことは素直に聞いてくれるし、手先も器用ですごく助かりました」と話していた。
さて、NEWリリーフカーのボディカラーはターコイズブルー。これはDeNAベイスターズのチームカラーのブルーと合わせたカラーだ。リリーフ投手が乗る後席には星のアクセントがかなりの存在感を放っている。
「いままでより乗り心地がいい!」伊勢選手もNEWリリーフカーを歓迎

写真撮影と記者会見に臨んだDeNAベイスターズの相川監督、筒香選手、伊勢選手はまだBEVの経験がないそうで、それぞれが「静かで力強い電気自動車を体験してみたい」と話していた。伊勢選手は「正直、まだ若いので音の出るクルマでブイブイ言わせたい年頃なんですが、いつかは環境に優しい電気自動車にシフトしていけたら」と話していた。

NEWリリーフカーの乗り心地は?との質問には、「いままのリリーフカーの若干硬い(笑)のと比べて新型は乗り心地もよく、乗っているときの姿勢もよくなると思います。星のアクセントもいいです」(伊勢選手)
日産自動車の国内マーケティング&セールス執行職の杉本 全(あきら)氏は、
「横浜の象徴である横浜スタジアムに、同じく横浜をルーツに持つ日産自動車が製作したNEWリリーフカーをベイスターズの皆さまと共に、お披露目できることを大変光栄に思います。横浜DeNAベイスターズさんは、横浜の名を背負い、この街を勇気と熱狂で包み込んでいます。私たちも、長年にわたり横浜の皆さまと歩んで参りました。この横浜の地から、挑戦を通じて人々の心を動かしたいという想いは、深く通じ合うものがあると思っています。今回のNEWリリーフカーは、日産自動車の社員のみならず、自動車整備の専門学校である日産・自動車大学校の学生も製作に携わりました。勝負を託されたリリーフピッチャーを力強い走りでマウンドへ送り届けるこの一台が、チームの勝利に向けた歩みを後押しし、ファンの皆さまとともに、最高の瞬間を迎える一助となることを願っております。日産自動車は、横浜DeNAベイスターズ、そしてファンの皆さまとともに、新しい感動とワクワクを生み出し、横浜を力強く盛り上げてまいります」
と述べた。

NEWリリーフカーのデビューは9月22日の公式戦横浜DeNAベイスターズvs中日ドラゴンズ戦。当日は、「#NEWリリーフカーナイター Driven by NISSAN」として日産自動車の冠協賛試合となる。球場で、テレビ中継でリリーフカーが登場するのを、ぜひ注目してみてほしい。