サーキット対応のマニアックな逸品から実用アイテムまで、アールズの松野賢策代表は幅広くパーツを開発している。ZC33Sでは発売から5年経った2022年の筑波スーパーバトルでは、タービン換装が本格化する中、ブーストアップ仕様でエントリー。

完全合法仕様のストリートLIGHTクラスで、ADVAN A052を履き、1分5秒233を刻む。そのあとも原点回帰のライトなメニューのテストを続けている

「ECUチューンはここのデータを触るとこういう結果が得られるといった解析が確立できています。ZC33Sは初期の1型から最終の4型まであります。ECUの書き替えでは、初期の車両にもアップデートされた最新のノーマルデータをベースに使って仕上げています」と松野代表。

タービン換装は走りやすさを第一に、K14Cエンジンのマージンも見出し、展開する。

「タービンはいろいろ試しました。ZC33Sの車両スペックで230ps、240psになると、やはりFFですからトルクステアも強くなる。場合によってはハンドルが取られ、運転には人間の筋力も関わってくる。

スポーツ走行での扱いやすさ、日常での乗りやすさ。それにエンジンへの負担まで押さえると、初めはパワーの上限を200ps付近に置くと良いですね」。

K14Cエンジンのパッケージについては、スズキが4型まで定格を一貫。マイナーチェンジを実施しなかった。そこはうれしいことで、松野代表は、独自の改良を計画。

「GRヤリスはマイナーチェンジ前と後では、性能だけでなく、エンジン内部も変わっている。K14Cをリフレッシュするなら、GRヤリスと方向性は似るでしょう。たとえば、ターボのブーストを高めて、K14Cエンジンを上まで回して使うには、ヘッドまわりも重要です。

純正のバルブスプリングは軟らかめ。条件に応じてバルブがしっかり閉じてくれないと、直噴式なので失火などにもつながる。まずは動弁系の動きをより正確にする、バルブスプリングの製作から検討しています」とのこと。

K14Cエンジン内部のチューニングはこれからが本番。その一方で、身近なパーツの話題もある。車高ダウン用のリアフォグキットもそのひとつ。

現状、設定車高によっては、純正のリアフォグランプでは取り付け高さが保安基準に満たなくなる。フォグを取り外す対策が知られているが(車検については検査官などの判断にもよる)、リアフォグランプの試作は進み、ある程度、カタチになっている。

2024年筑波スーパーバトル参戦時の仕様とタイム

TIME:1’03.406
CLASS:ストリートクラスレーシングラジアル-FF3部門
DRIVER:井口卓人

■車両重量 974kg

■最高出力 200ps ■最大トルク 33kg-m ■ブースト 1.4kg/cm²

■ RRP オリジナルハイフロータービン / スーパーロム ECU/ インタークーラー / 純正交換エアクリーナー / ハイパフォーマンスキャタライザー / ハイパフォーマンスマフラーII

■ RRP 1.5way メタル L.S.D.

■ RRP ハイパフォーマンスダンパー(10 kg / mm)

■ RRP リアスタビライザー

■ RRP 4POT キャリパー試作品(φ 305 ローター)

■ ENKEI PF09(F 17 × 8.5J inset 35 R 17 × 7.5J inset 45)

■POTENZA RE-12D TYPE A  (F 235/40R17 R 215/45R17)


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