コンプリートスピードはカーディーラーとして、ZC33Sのコンプリートカーも展開する。使用するパーツは自社製と各メーカーのミキシング。

デモカーの仕様はカスタマーがコンプリートカーをベースにつくれる現実路線上にある。サーキットユースなら街乗り用タイヤから専用タイヤに履き替えて、存分に走りを満喫できる。

事実、2025年12月の筑波スーパーバトルでは、ADVAN A050 G/S(フロント255/40R17 リア225/45R17)で1分1秒145をマーク。ベースには過走行車の性能検証にと走行距離13万㎞のクルマを選び、重量は内装の簡素化で873kgまで軽量化。山添正史代表がそのポイントを解説。

「コンプリートカーのパワー系チューンは、当社の場合、純正タービンのECU書き換えによるブーストアップが人気ですが、デモカーはハイフロータービンにしています。

カスタマー仕様の場合、タービン換装では燃料系の容量に限界があるため、200ps前後のピークパワーにとどめるのが定番です。デモカーは燃料系も強化します」とのこと。

フットワークは車高調キット、ブレーキキットともにオリジナル製品が組まれている。

「以前はリアをコイルオーバーにしたこともあります。それにもメリットがありますが、いまは純正と同じのセパレート形状。容量や伸び側のストロークを重視して製作した市販向けのキットです。

ブレーキはフロントが4POTキャリパー。エンジンパワーを上げている分、制動力には余裕があるほうがよい」という。

注目は車両のフォルムだ。フロントにはコンプリートスピードのオリジナルのリップスポイラーを装着し、リアウイングは大型のタイプを採用。

「タイムアタックなら、フロントの空力デバイスはもっと形状とサイズを派手にすべきですが、カスタマーに訴求すべく、街乗りができるオリジナルのリップスポイラーにとどめています。

リアウイングも保安基準内に収まる大きさ。あくまでストリートのスタイルを貫きます。空力の前後バランスからフロントはメカニカルグリップを引き出して走らせています。フロントの空力次第で、まだ筑波のタイムは詰められる。1分を切れると踏んでいます」とのことである。

山添代表は次なるプランも練っている。

「タイムアタックシーズンに向け、フロントの空力に思いきって手を加えようと考えています。もちろん、カスタマーができる内容で、タイムアタック専用車両をもう1台製作し、チャレンジする計画です」というのだ。

もちろん、カスタマーのニーズを見越してのトライではある。ふたつの展開を今後も追跡したい。


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