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どっち買う?重箱の隅ツツキ隊

Range Rover

2027年モデルに続き、特別仕様車も設定

「RANGE ROVER ELECTRIC」
「RANGE ROVER ELECTRIC」

現行「レンジローバー」は、2021年10月にワールドプレミアされ、今回で5代目となる。日本には、2021年11月に日本向け特別仕様車「RANGE ROVER LAUNCH EDITION」が登場した。なお、2026年9月には、レンジローバー初のバッテリーEV(BEV)である「RANGE ROVER ELECTRIC」が英国で発表されている。

日本において現在、カタログモデルとして最新型なのは2026年5月20日から受注が開始された2027年モデル。なお、その2日後には「RANGE ROVER LONDON EDITIONS」の第2弾として、「RANGE ROVER WESTMINSTER EDITION」と「RANGE ROVER SPORT BATTERSEA EDITION」の受注を開始している。この2台は、英国ロンドンの街並みや文化から着想を得たという特別仕様車だ。

2027年式のカタログモデル

2027年モデルのレンジローバー
2027年モデルのレンジローバー

2027年モデルのラインナップは、かなり豊富で多彩だ。最高出力258kW(350PS)、最大トルク700Nmを発揮する3.0リッター直列6気筒INGENIUM(インジニウム)ディーゼルターボMHEV(マイルドハイブリッド)搭載車が5グレード。最高出力404kW(550PS)、最大トルク800Nmを発揮する3.0リッター直列6気筒INGENIUMガソリンターボ+105kWの電動モーターを組み合わせるプラグインハイブリッド(PHEV)が4グレード。最高出力390kW(530PS)、最大トルク750Nmの4.4リッターV型8気筒ツインターボ(MHEV)を搭載車が3グレード。そして、最もハイパワーを誇る452kW(615PS)、最大トルク750Nm版の4.4リッターV型8気筒ツインターボ(MHEV)が6グレード。つまりパワートレイン4種、合計18グレード展開となる。

ボディタイプは、2列5人乗りのショートホイールベース(SWB)とロングホイールベース(LWB)があり、LWBには2列5人乗りのほか、3列7人乗りも設定しているので合計3種類となる。

2027年モデルのレンジローバー
2027年モデルのレンジローバー
レンジローバーのフロントグリルまわり
レンジローバーのフロントグリルまわり

目玉は静電型スピーカー「SV エレクトロスタティックサウンド」

2027年モデルのインパネ
2027年モデルのインパネ

2027年モデルの目玉は、新たに加わった「SV ULTRA」で、WARWICK ACOUSTICS(ワーウィック・アコースティックス)社と共同開発した「SV エレクトロスタティックサウンド(静電型スピーカー)」をオプション設定している(乗用車では世界初搭載)。

このオーディオシステムは、21基の薄膜トランスデューサーと低音用スピーカーから構成されていて、「ボディ&ソウルシート(BASS)」および、センサリーフロア技術と連動することにより、音に物理的な次元(音響体験)をもたらすという。

「SV BLACK P615 」と「SV ULTRA P615 」を比較

「SV BLACK」。写真は2026年モデル
「SV BLACK」。写真は2026年モデル

今回は、3344万円の「SV BLACK P615 (SWB)」と、3607万円の「SV ULTRA P615 (SWB)」の2台を比べてみた。いずれも3000万円台の超高級車だが、価格差は263万円ある。両グレードともに615PSの4.4リッターV8エンジンを搭載し、LWBも設定されているが、ここでは同じSWBで揃えた。

「SV ULTRA」の新しい専用カラーやインテリア、世界初採用の静電型スピーカー(オプション)と、「SV BLACK」の文字どおり、ブラックを基調とした個性の対比が際立った2台といえるだろう。

両モデルともに「AUTOBIOGRAPHY(オートバイオグラフィー)」から追加される装備をチェックしてみよう。

「SV ULTRA」のリヤシート
「SV ULTRA」のリヤシート

「SV BLACK」は、ブラックを基調とした内外装で、グロスブラック(ソリッド)のボディカラーとエボニーのインテリアで、黒を徹底した世界観を構築している。エクステリアは「SVグロスブラックエクステリアパック」で引き締められている。そのほか、足元には23インチ鍛造ホイールを装着している。

シート表皮は、エボニー系ニアアニリンレザーになり、ブラックのセラミックコントロールや、サテンブラック仕上げのウッドパネル、メタル加飾も配置されている。陰影を活かした重厚感とダークでスポーティなプレミアム感が魅力だ。

「SV ULTRA」は北欧的なインテリアが印象的

「SV ULTRA」のセンターコンソールまわり
「SV ULTRA」のセンターコンソールまわり

一方の「SV ULTRA」は、8色のボディカラーから選択できるのをはじめ、「SVウルトラエクステリアアクセント」が付くエクステリアは、明るい色合いも選択できる。

シート表皮は、オーキッドホワイト系の「Ultrafabrics」になる(または最上級ニアアニリンレザー)。トリムパネルには、ナチュラルライトウッドベニアや専用セラミックコントロールバッジを採用し、北欧的な上質感と洗練さを漂わせている。

「SV ULTRA」のサイドビュー

両モデルともにインテリアには、13.1インチの後席エンターテインメント、24ウェイ電動調整式フロントシートやエグゼクティブクラスの後席など、前後席ともに妥協のない快適性を重視している。走りを支える装備では、電子制御アクティブディファレンシャルや電子制御エアサスペンションも備わる。

両モデルの違いで大きいのは、冒頭で紹介した「SV ULTRA」向けの「SVエレクトロスタティックサウンドシステム」のオプション設定の有無だ。

「SV ULTRA」のフロントシート
「SV ULTRA」のフロントシート

同オーディオシステムは147万5000円という軽自動車1台分に匹敵するオプション価格だが、この世界初の静電式車載エンターテインメントシステムが欲しいのなら、今回の2択では「SV ULTRA」でキマリだ。

ライブパフォーマンス同様の迫力と臨場感が再現され、細かなニュアンスやディテールまで体感できるという。レンジローバーという非常に優れた静粛性を最大限活かした、究極の走るリスニングルームといえるだろう。

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