RANGE ROVER ELECTRIC
ブランド史上最も静かなレンジローバー

「レンジローバー エレクトリック」は、レンジローバー史上最も静粛性が高く、余裕のある走りと優れたレスポンス、圧倒的なトルクを兼ね備えた、フル電動ラグジュアリークロスカントリーとして開発された。フル電動パワートレインは、余裕あるパフォーマンス、時代を超越した高級感、高い走破性、そしてこれまでにない静寂の室内空間を実現したと謳う。
当初から電動化を想定して設計されたフレキシブルなアーキテクチャーにフル電動システムをシームレスに統合。最高出力550PSと最大トルク850Nmを発生する260kWの永久磁石式電気モーターを2基搭載し、WLTPモードの最大航続距離は372マイル(598km)、実走行での最大航続距離は333マイル(535km)が確保された。
ジャガー・ランドローバー(JLR)のレンジローバー担当マネージングディレクターを務めるマーティン・リンパートは、レンジローバー エレクトリックについて次のようにコメントする。
「レンジローバー エレクトリックは、10年にわたる綿密な開発作業の結晶と言える存在です。『ラグジュアリーSUVのパイオニア』として新たなベンチマークを打ち立てるモデルとして完成しました。電気推進システムとレンジローバーの極めて高い洗練性が完璧に調和し、パッセンジャーにこれまで以上の安らぎと静謐を提供するだけでなく、自分だけの空間をもたらします」
「同時にパワフルでフレキシブルなフル電動パワートレインと、先進のシャシー技術の組み合わせにより、レンジローバーならではの幅広い走破能力も確保されています。そのためレンジローバー エレクトリックは、史上最も完成度の高いレンジローバーを目指し、当初の計画をさらに上まわる徹底したテストおよび開発プログラムを実施しました」
前後アクスルに永久磁石式電気モーターを搭載

前後アクスルには、出力260kW(353PS)の永久磁石式電気モーターを搭載。このサイズの他社製モーターと比較して20%大きなトルクを発揮し、0-100km加速は4.45秒、80-120km/hの追い越し加速は2.7秒という俊足を誇るという。シリコンカーバイド(SiC)半導体を採用することでマイクロ秒単位の驚異的なスイッチング速度を手にし、あらゆる路面において優れたパフォーマンスと効率性を実現した。
実用容量118.5kWhのリチウムイオン・ダブルスタック・バッテリーは、優れたエネルギー密度を持つ344個のプリズムセルで構成。先進的な800Vアーキテクチャーにより、高速かつフレキシブルな充電機能が確保された。最大出力350kWのDC急速充電器を使用した場合、バッテリー残量10%から80%までを約22分で充電し、さらにわずか10分間で220km分の航続距離を充電することも可能となっている。
レンジローバー エレクトリックに搭載された「インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)」は、トラクションの喪失を防ぐために後輪へのトルク配分を100%から0%まで調整。「インテグレイテッド・トラクション・マネージメント(ITM)」はモーター回転数を50ミリ秒以内で制御し、内燃機関搭載車(ICE)と比べて最大100倍も速くスリップを管理する。
ITMは新開発のシングルペダルモードと連動して機能し、緻密な制御を実施。上級者向けスキーコースに匹敵する最大33度の急勾配でもスムーズかつ簡単に発進が可能。さらに最大45度の勾配をローリングしながら登り切ることもできる。JLRのビークル・エンジニアリングディレクターを務めるマット・ベッカーは次のように説明を加えた。
「レンジローバー エレクトリック最大の特徴は、あらゆる路面状況において極めて快適な乗り心地と洗練された走りが確保されたことにあります。その特性を確実に維持できるよう、あらゆる努力を重ねてきました。グリップ力の低い過酷な悪路から、スムーズな高速道路に至るまで、レンジローバー エレクトリックは驚くほどの落ち着きと洗練さを保ちます」
150万kmにおよぶ過酷な走行テストを敢行

レンジローバー エレクトリックは、レンジローバーに求められる走行パフォーマンスを提供するため、世界中で徹底的なバーチャル/フィジカルテストを実施。スウェーデン・アリエプローグでのマイナス40°Cの極寒環境やドバイの灼熱の砂漠地帯、そして英国イーストナー・キャッスルにあるJLR独自施設で走行を繰り返し、総走行距離は150万kmを超えている。
今回、新たに航続距離予測機能や、航続距離や充電速度、バッテリー寿命、極端な気温下でのパフォーマンスを最適化する熱管理システム「ThermAssist」を採用。これにより、航続距離は最大25マイル延び、暖房エネルギーの消費量も40%削減、BEVとしてのポテンシャルを最大限に引き出すことが可能になった。レンジローバー エレクトリックに関連する特許出願数は300件を超え、レンジローバーブランドの単一モデルとしては過去最多数となったという。
バッテリーの安全性と品質を最大限に高めるため、JLRの新しいバッテリー試験研究所では実際に利用しているバッテリーを対象に、極寒のマイナス40°Cから高温の90°Cといった過酷な環境下で、多軸振動および衝撃テストを実施。これに加え、高強度アルミニウム製エンクロージャーを採用し、強い衝撃や激しい振動に対する耐久性も備えられている。
整備性とメンテナンス性を高めるため、すべてのレンジローバー エレクトリックにバッテリー・デジタルツインを搭載。900項目を超える診断データを、JLRの「Software Over The Air(SOTA)」機能と連携させることで、カスタマーの車両を離れた場所からもチェックすることが可能になった。
英国のソリハル工場に大規模投資

JLRは、レンジローバー エレクトリックのために英国のソリハル工場を刷新し、先進的な製造技術、デジタル技術、そして電動化技術への大規模投資を行った。この取り組みの一環として、ソリハル工場の製造部門を担う従業員9000名が、電動化に関するスキルアッププログラムを受講。さらにJLRのウェスト・ミッドランズ工場では1500名の従業員がトレーニングを受けている。
ウルヴァーハンプトンにあるエレクトリック・プロパルション・マニュファクチャリング・センターをはじめとするJLRの広範な製造ネットワークも生産をサポート。現在、ウルヴァーハンプトンは内燃エンジンに加え、バッテリーパックや電気駆動ユニット(EDU)の製造も行っており、英国最大の内燃機関および電気パワートレインの生産施設へと成長した。
再開発第1フェーズでは、4年間で200万時間以上をかけて4万㎡におよぶ敷地を刷新し、工場のリニューアルを実施。この変革プログラムにより、全長9㎞のコンベアと、テムズ川の全長を上まわる182㎞もの電力データケーブルを備えた13本のバッテリー/EDUの製造ラインが新設された。
EDUの製造工程では、品質検査プロセスに高度なAI搭載スキャンカメラを導入。重要な部品が完璧に適合し、レンジローバー エレクトリックの厳格な品質基準を満たしているか、徹底的に検証されている。バッテリーセルはバッテリーパックに組み込まれる前に性能テストが行われ、さらにそのバッテリーパック自体も、組立品質と性能に関する検証を再度実施した上で、ソリハル工場で車両に搭載される。
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