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今日は何の日?

■海外向けフェアレディ240Zを国内導入

日産S30型「フェアレディ240Z」

1971年(昭和46)年10月21日、日産自動車は海外専用の初代「フェアレディ240Z」を日本でも発売することを発表した(発売は、翌11月)。2.0L直6エンジンを搭載した「フェアレディZ」は、1969年10月の発売以来国内外で人気を得ていたが、北米で発売中の2.4L直6エンジン搭載のフェアレディ240Zが好評を得ていたことから、日本でも導入したのだ。

マニアのためのスポーツカーから脱皮した初代フェアレディZ

初代(S30型)「フェアレディZ」は、1969年10月に誕生した。フェアレディZはマニアのためのスポーツカーではなく、誰でも運転を楽しむことができるGTカー的な要素を取り入れたスポーツカーだった。

1969年10月にデビューした日産初代(S30型)「フェアレディZ」

北米をメインとした海外市場をターゲットにして、スポーツカーらしいロングノーズ&ショートデッキの美しいフォルムを採用。インテリアについても、コクピットの眼前に2つ、センターコンソールに3つのメーターを配置してスポーティさをアピールした。

1969年10月にデビューした日産初代(S30型)「フェアレディZ432」

国内向けのグレードには、標準グレード「Z」と上級グレード「Z-L」、そしてトップグレード「Z432」の3つを設定。ZおよびZ-Lのエンジンは、最高出力130ps/最大トルク17.0kgm のSUツインキャブを装着した2.0L 直6 SOHC(L20型)。トップグレードZ432には、160ps/18.0kgmを発揮する3連装ウェーバー製キャブレターを装着した2.0L 直6 DOHC(S20型)エンジンが搭載された。S20型エンジンは、3代目(ハコスカ)「スカイランGT-R」用にアレンジされたスペシャルなエンジンである。トランスミッションはZが4速MT、Z-LとZ432には5速MTが組み合わされた。

車両価格は、84万円(Z)/105万円(Z-L)/185万円(Z432)。当時の大卒初任給は3.4万円程度(現在は約23万円)なので、単純計算では現在の価値で約568万円/710万円/1251万円に相当する。欧州のスポーツカーにも引けを取らない走りと流麗なフォルムを纏ったフェアレディZは、お買い得感を持って歓迎され、日米で大ヒットした。

北米で高い評価を受けた240Zが日本デビュー

1971年10月21日に発表された日産S30型「フェアレディ240Z-L」
日産「フェアレディ240Z-L」のリアビュー

初代「フェアレディZ」誕生の2年後の1971年10月のこの日、「フェアレディ240Z」の日本導入が発表され、翌月にデビューした。240Zは、当初は国内導入が見送られ、より高性能が求められる北米市場に導入された。

産「フェアレディ240Z」に搭載されたL24型エンジン

2.4L 直6 SOHC SUツインキャブ仕様のエンジンを搭載した240Zは、最高出力150ps/最大トルク21.0kgmを発揮した。標準2.0LモデルのトップグレードであるZ432の160ps/18.0kgmに対し、最高出力はSOHCであるため劣るが、最大トルクについては排気量が大きい効果で勝っている。

日産「フェアレディ240Z」のコクピット

240Zは、標準モデルよりさらにロングノーズとなり空気抵抗を低減し、抜群の高速性能を誇り、トップスピードは210kn/hを記録した。標準モデルも米国で人気を獲得したが、特に240Zの人気は絶大で、1971年には自動車専門誌の“ワールド・ベストカー”に選出された。

1971年日産S30型「フェアレディ240ZG」

当時、日本では排気量2000cc以上のクルマの自動車税が非常に高額だったので、国内のフェアレディZは2.0Lに限定していた。ところが、海外から240Zの高評価に応える形で、日産は240Zの国内導入を決断。車両価格は、115.0万~156.3万円でZ432よりも安価な設定だった。

北米では260Z、280Zを投入も、日本への導入は見送り

もともと初代(S30型)「フェエアレディZ」は、北米重視のモデルだったので、その後も高出力化の要望に応える形で排気量拡大による高出力を図った。

1974年には、最高出力162ps/22.1kgmを発揮する2.6L 直6 SOHC SUツインキャブ仕様エンジン搭載の「260Z」を投入。オイルショックや排ガス規制強化の影響で日本導入は見送られた。

さらに1975年5月には、排気量を2.8Lに拡大した「280Z」が追加された。エンジンは、最高出力155ps/最大トルク23.5kgmを発揮する2.8L 直6 SOHCだが、当時は排ガス規制が強化された時期であり、性能的には抑えられた。

1978年8月にデビューした日産2代目(S130型)「フェアレディ280Z」
日産2代目(S130型)「フェアレディ280Z」に搭載されたエンジン

260Zも280Zも、日本の市場環境の悪化から日本へは導入されなかった。しかし、1978年8月のモデルチェンジで登場した2代目(S130型)には、「フェアレディ280Z」が設定された。搭載エンジンは、145ps/23.0kgmの2.8L 直6 SOHC電子制御燃料噴射エンジンで、出力が低いのは厳しい排ガス規制に対応するためだ。

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1970年代は、日本の自動車メーカーにとっては苦難の時代だった。1973年から本格的な排ガス規制が段階的に強化され、1978年には最も厳しい“昭和53年規制”が施行。さらに1974年には世界的なオイルショックが起こり省エネ機運が一気に高まった。この時代、フェアレディZを始めとする高性能モデルは、規制対応を優先して出力は抑えざるをえなかったのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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