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今日は何の日?■実質的に人気スイフトのスタートとなった2代目スイフト

2004年(平成16)年11月1日、スズキは2代目となるFFコンパクトハッチバック「スイフト」を発売した。軽ベースで不評だった初代スイフトに対し、専用プラットフォームに変更してすべてを刷新した2代目は、スタイリッシュなデザインと俊敏な走り、取り回しの良さに加えて、リーズナブルな価格で人気獲得に成功した。
スイフトの先代はGMと共同開発したカルタス
初代「スイフト」は、1983年10月にデビューした「カルタス」の後継として2000年2月に誕生した。スズキは、1981年にGMと資本提携し、カルタスはGMと共同開発した世界戦略車で、スズキにとっては少量生産だった「フロンテ800」を除き、実質初めての小型乗用車だった。
スズキとGMの提携は、1970年代に起こったオイルショックと排ガス規制強化の影響で、燃費の良いコンパクトカーの必要性に迫られていたGMと、世界進出とりわけ米国進出を狙っていたスズキの思惑が一致したことによって締結に至ったのだ。

初代カルタスは、GMの意見が色濃く反映され、廉価で燃費の良い小型車が目標とされた。オーソドックスなFFの3ドア/5ドアハッチバックに、1.0L 直3 SOHCエンジンを搭載されたカルタス(米国名:シボレー・スプリント/欧州名:スイフト)は、米国では好調な販売を記録したが、日本では安っぽいイメージが先行して苦戦した。
日本で不評だった初代の反省を踏まえて、1998年に日本市場を優先してスズキ主導で開発した2代目「カルタス」が登場。上級志向に舵を切り、さらに3代目では上級グレードの「カルタスクレセント」を投入したが、ヒットには至らず2000年に生産を終了した。
軽自動車Keiベースで誕生した初代スイフト

2000年2月、「カルタス」の実質的な後継車として国内に投入されたのが、初代「スイフト」である。カルタスは、海外ではスイフトとして販売していた経緯があり、初代スイフトは海外では「イグニス」と名乗った。
スイフトは、軽「Kei」のプラットフォームを流用し、ホイールベースは軽と同じでトレッドを広げたクロスオーバーSUV風のコンパクトカーとなり、最高出力88ps/最大トルク12.0kgmを発揮する1.3L 直4 DOHCエンジンを搭載。
コスト低減のため軽自動車「Kei」の多くの部品を流用して、“泣く子も黙る79万円”という低価格を売りにしたが、逆にこれが仇となり、軽のイメージから脱却できずに現在のスイフトのような人気を獲得することはなかった。
また3年後の2003年には、初代「スイフトスポーツ」が誕生。スポーティな3ドアハッチバックに、排気量を1.5Lに拡大して最高出力115ps/最大トルク14.6kgmのエンジンを搭載し、本格的なスポーツ走行が楽しめるホットハッチとして走り好きのファンから注目された。

軽量だった初代スイスポは、海外では「イグニススポーツ」と名乗ってJWRCで大活躍。イメージカラーのチャンピオンイエローから“黄色い弾丸(イエローブリッド)”と呼ばれて2004年にはドライバーズチャンピオンに輝き、国内より特に欧州の走り屋から人気を集めた。
プラットフォームなど基本設計を刷新して人気を獲得した2代目

2004年11月のこの日、「スイフト」は初のモデルチェンジによって、より欧州車を意識した世界戦略車の2代目に移行した。最大の特徴は、初代で不評だった軽ベースのプラットフォームを止めて、コンパクトカーの専用設計に刷新したこと。

スタイリングは、ワイドトレッドを強調した大きく膨らんだフロントフェンダー、シンプルながらスポーティで個性的なフロントマスクなど、全体的に丸みのある洗練された欧州車のトレンドを取り入れたフォルムに変貌。さらに、軽量かつ高剛性ボディとトーションビーム式リヤサスペンションによって、スポーティで力強い走りが実現された。

パワートレーンは、先代モデルに採用された最高出力91ps/最大トルク12.0kgmの1.3L 直4 DOHC、110ps/14.6kgmの1.5L 直4 DOHCの2種エンジンと、5速MTおよび4速ATの組み合わせ。駆動方式は、先代に続いてFFベースでフルタイム4WDも用意された。

車両価格は、FF仕様で最も安価な1.3L(5速MT)が101.325万円~、最も高価な1.5L(4速AT)が136.5万円。国産コンパクトカー中でもトップレベルの走りと質感の両立を達成して、欧州コンパクトの雰囲気を味わえる2代目スイフトは人気モデルとなった。
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安価な価格で、操縦安定性に優れた俊敏な走りが体感できるショート&ワイドのスタイリッシュなコンパクトカーという、現在に続くスイフトの礎を築いたのは、紛れもない2代目「スイフト」なのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
