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今日は何の日?■ブルーバード1300SSがケニア・ラリーで総合優勝

1966年(昭和41)年11月2日、日産自動車は2代目(410型)「ブルーバード」に設定されたスポーツグレード「ブルーバード1300SS」が、10月29日~30日に東アフリカケニアで開催されたケニア・ラリーで日本車初の総合優勝したことを発表した。1300SSは、1965年5月にレースに勝つために追加されたSS(スポーツセダン)グレードである。

“青い鳥”の車名で人気を誇った初代ブルーバード(310型)

1950年代後半は、「トヨペットクラウン」に代表される純国産車が登場し始めた自動車黎明期。トヨタから1957年1月に初代「トヨペットコロナ」がデビューし、それに対抗して1959年9月に初代(310型)ブルーバード「ダットサン・ブルーバード」が誕生した。
初代ブルーバードは、セミモノコックボディの親しみのある丸みを帯びたフォルムを持つ4ドアセダンで、パワートレーンは最高出力34ps/最大トルク6.6kgmを発揮する1.0L、43ps/8.4kgmの1.2L 直4 OHVの2種エンジンと3速MTの組み合わせ、駆動方式はFRである。
マイカーブームの盛り上がりもあり、家族が乗って楽しめる室内空間と優れた乗り心地が実現されたブルーバードは、1ヶ月で約8000台を受注する大ヒットを記録。連続64ヶ月間小型乗用車のトップに君臨し、小型乗用車のパイオニアとして輝かしいデビューを飾った。
ライバルのコロナとは市場を二分して熾烈な販売合戦、いわゆる“BC戦争”が繰り広げられたが、初代の対決はブルーバードが圧倒した。
デザインが不評で首位から陥落した2代目(410型)

好調な310型「ブルーバード」に続いて、1963年9月にモデルチェンジで2代目(410型)に移行した。初代のキープコンセプトで主要な部品についてはキャリーオーバーだが、2代目の特徴はフルモノコック構造への変更と欧州風デザインである。

2代目ブルーバードは、クラス初のフルモノコックボディの採用で軽量・高剛性を両立。デザインについては、米国風のデザインが主流だった当時、イタリアの著名なデザイン会社のカロッツェリア、ピニンファリーナが手掛けた欧州風デザインをアピールした。

パワートレーンは、排気量は初代と同じだが吸排気系のチューニングなどの改良でパワーアップした、最高出力45ps/最大トルク7.2kgmの1.0L、55ps/8.8kgmの1.2L 直4 OHVの2種エンジンと、3速MTの組み合わせ。
引き続き、ブルーバードのひとり勝ちになるかと思われたが、1964年9月に直線的な米国風スタイリングで排気量の大きい1.5Lエンジンを搭載したトヨタの3代目「トヨペットコロナ」がデビューすると、ブルーバードの“尻下がり”と言われたスタイリングの不評もあり、ブルーバードはコロナに逆転され販売トップの座から陥落してしまった。
レースに勝つために誕生した1200SSと1300SS

1963年5月に開催された第1回日本グランプリで惨敗して、それを機に「スカイラインGT」が誕生したことは有名だが、実はブルーバードも同様だった。ツーリングカーレース1000-1300クラスに参戦した2台の310型ブルーバードも惨敗したのだ。その挽回のためにまず誕生したのが、1964年3月に追加された「ブルーバード1200SS」である。


ブルーバード1200SSのエンジンは、1.2L 直4 OHVをベースに圧縮比を8.2から9.0に高め、SUツインキャブに変更し最高出力65ps/最大トルク9.0kgm(←55ps/8.8kgm)まで向上。翌1964年の第2回日本グランプリで、1200SSは1000cc-1300ccクラスのツーリングカー(T-IV)レースで、圧倒的な走りで優勝を飾った。


そして1965年5月には、排気量を1.3Lに拡大した「1300SS」に進化。最高出力72ps/最大トルク10.2kgmにパワーアップした1.3L 直4 OHV SUツインキャブエンジンを搭載し、トランスミッションはポルシェシンクロ付4速MTが組み合わされた。最高速度はクラストップの150km/hを記録した。


走りに磨きをかけた1300SSも、積極的に国内外のラリーに参戦した。1966年4月のサファリ・ラリーでクラス優勝、同年10月のパサート500マイルレース(オーストラリア)で優勝、続いて1966年11月のこの日、ケニア・ラリーで総合優勝の偉業を成し遂げたのだ。


さらに1967年8月にモデルチェンジした3代目(510型)「ブルーバード」で設定されたスポーツモデル「1600SSS(スーパー・スポーツ・セダン)」が、1970年3月に開催された第18回サファリ・ラリーで総合優勝、クラス優勝、チーム優勝とサファリ・ラリー史上初の完全制覇。1600SSSが、ブルーバードの名を世界に知らしめ、“ラリーの日産”を確かなものとした。
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歴代「ブルーバード」の中で圧倒的な人気を誇り、世界ラリーの舞台でその実力を実証したのは、紛れもなく3代目510型だった。2代目410型は、デザインの不評もあって人気は今ひとつだったが、「1300SS」が名車「1600SSS」誕生の礎となったのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。



