エボⅩは序章に過ぎなかった

そして、2008年はエボX。S耐では『S耐制御』というプログラムをつくっていて、門外不出だった。サーキットでのセッティングはバネとかアライメントとかではなくて、それをイジるだけ。しかし、この年、数戦出て、レース活動は終わってしまった。
市販車はSSTを前面に打ち出し、それは凄くよいものに仕上がっていたが、そこに時間とコストを費やし、ACDやAYCはキャリーオーバー的なところがあった。ただ、より統合制御されるABSやブレーキ制御AYCが新たに備わって、片側のブレーキをつかんで曲がりやすくするなど、フロントにAYCを備える前段階の進化が得られていた。
そんなわけでエボⅩは序章に過ぎなかった。フロントにAYCはまだ付けられないから、まずはブレーキ制御AYCで一歩近づく。次の11や12になったらトリプル電子制御で、そこにはS耐制御も盛り込もうと。
しかし、終わってしまった。答えはわかっているのに、そこに到達するまでに、耐久性や安全性などを実証していく必要があり、凄く時間が掛かってしまうのはメーカーのジレンマだ。
次回 Part.5 S-AWCを動かすためのドライビングとは

11月3日 12:10~配信予定 お楽しみに!
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