次期型は電動化が最大のテーマ! レイバックに続きS:HEVを採用か?
スバルのスポーツワゴン「レヴォーグ」が、2027年後半にもフルモデルチェンジを迎える可能性が浮上している。次期型では、ストロングハイブリッド「S:HEV」の採用が有力視される一方、最高出力275psを発揮する2.4L水平対向ターボエンジンの存続も注目される。
現行レヴォーグは、2020年に登場した2代目モデルだ。スバル独自の水平対向エンジンとシンメトリカルAWDを組み合わせ、スポーツワゴンならではの走行性能と実用性を両立してきた。

2026年6月4日には一部改良が発表され、SI-DRIVEの制御を刷新。全モードで加速レスポンスを高め、特にSモードではアクセル操作に応じた駆動力の立ち上がりを改善するなど、走りの熟成が進められた。

しかし、次期型ではこうした改良にとどまらず、パワートレインそのものが大きく変わる可能性がある。その中心となるのが、スバルの新世代ストロングハイブリッドシステム「S:HEV」だ。2026年7月2日には、レヴォーグから派生したクロスオーバーモデル「レヴォーグ レイバック」にS:HEV搭載車が発表された。

このシステムは、2.5L水平対向4気筒エンジンに、駆動用と発電用の2つのモーターを組み合わせたシリーズ・パラレル方式を採用する。エンジンの最高出力は160ps、最大トルクは209Nm。駆動用モーターは最高出力119.6ps、最大トルク270Nmを発揮する。

注目したいのは、電動化されてもスバル伝統の機械式AWDを維持している点だ。プロペラシャフトによって前後輪をつなぐ構造を採用し、燃費性能の向上と四輪駆動ならではの安定した走行性能を両立している。レイバックへの搭載によって、次期レヴォーグにも同システムが展開される可能性は高まったといえる。
275psの2.4Lターボは消滅しない? 高性能グレード存続の可能性
次期レヴォーグで、S:HEVの採用と並んで注目されるのが、従来のターボエンジンの扱いだ。現行型には、1.8L水平対向直噴ターボに加え、最高出力275psを発揮する2.4L水平対向直噴ターボが設定されてきた。特に2.4リッターターボは「STI Sport R」系の高性能モデルに搭載され、スポーツワゴンとしての走りを象徴する存在となっていた。
ところが、2026年の一部改良では2.4リッターターボ搭載グレードがラインアップから外れ、今後の動向が注目されている。

一方、スクープ班が入手した情報によると、2027年初頭にも2.4Lターボ搭載モデルが再び設定される可能性があるという。この情報が事実であれば、スバルが高性能ターボエンジンを直ちに廃止するとは考えにくい。そこで浮上するのが、次期レヴォーグにおけるS:HEVと2.4Lターボの併売というシナリオだ。
通常グレードにはS:HEVを採用し、燃費性能や静粛性、モーターによる力強い加速を重視。一方、STI Sport系には2.4Lターボを残し、よりダイレクトなエンジンレスポンスとスポーツ性能を追求するという構成が考えられる。
もっとも、次期型で2.4リッターターボが継続されるかどうかは、現時点で正式に発表されていない。電動化を推進しながら、従来の高性能ターボモデルをどのように位置づけるのか。スバルのパワートレイン戦略が注目される。
ボンネットのエアスクープが消える? 次期型は2つの顔を持つ可能性
パワートレインの変更は、次期レヴォーグのエクステリアにも大きな影響を与えそうだ。現行レヴォーグを象徴するデザインのひとつが、ボンネット中央に設けられた大型エアスクープである。これは単なる装飾ではなく、ターボエンジンのインタークーラーへ走行風を導くための機能部品だ。

しかし、自然吸気2.5リッターエンジンを使用するS:HEVでは、同じ構造を採用する必要性がなくなる。実際、レイバックのS:HEV搭載モデルでは、エアスクープを廃した専用フロントフードが採用されている。

次期レヴォーグでも同様の設計が採用されれば、S:HEV仕様はフラットなボンネットを備え、従来よりも滑らかで先進的なフロントマスクへ進化する可能性がある。
一方、2.4Lターボが継続されれば、高性能モデルにはエアスクープが残されることも考えられる。つまり、次期レヴォーグではパワートレインの違いによって、フロントデザインが明確に差別化される可能性があるのだ。

基本的なスタイリングは、低く伸びたルーフラインとスポーティなワゴンフォルムを継承する見込みだ。フロントには薄型LEDヘッドライトやワイドなグリルを採用し、ボディサイドには立体的なキャラクターラインを組み合わせることで、現行型以上にシャープなデザインへ進化すると予想される。
電動化しても走りは妥協しない! 専用シャシーの進化にも期待
S:HEVの採用によって、次期レヴォーグではシャシーや足まわりのチューニングも見直される可能性が高い。レイバックS:HEVでは、ハイブリッドシステム搭載に伴う重量増に対応するため、サスペンションや電動パワーステアリングの制御が最適化されている。次期レヴォーグでは、レイバックよりも低い車高とスポーツワゴンならではの低重心を生かし、操縦安定性をさらに高める方向が考えられる。
また、モーターによる滑らかな加速と、水平対向エンジンの特性を組み合わせることで、従来のターボモデルとは異なる新たな走行フィールを実現する可能性もある。高性能グレードに2.4Lターボが残される場合には、専用サスペンションやAWD制御によって、S:HEV仕様との走りの違いを明確にすることも考えられる。
2027年後半デビューか! スポーツワゴンの新たな時代へ
次期レヴォーグの登場時期は、2027年後半が有力視されている。2020年に登場した現行型から約7年での世代交代となり、デザイン、パワートレイン、走行性能など幅広い進化が期待される。最大の焦点は、S:HEVへの全面移行となるのか、それとも2.4Lターボを高性能モデルとして残すのかという点だ。

電動化による燃費性能の向上と、スバルが長年培ってきたスポーツワゴンとしての走り。その両立をどのような形で実現するのか、次期レヴォーグの動向に注目したい。