【189万2000円】MVアグスタ ブルターレ800ロッソ試乗| 標準モデルより約50万円安い、お買い得モデルです。

2020年度のMVアグスタは、800ccトリプルシリーズの敷居を下げるモデルとして、ブルターレ、ドラッグスター、ツーリスモヴェローチェの3機種に、親しみやすい価格設定の“ロッソ”を追加。今回はその中から、ブルターレ800ロッソの乗り味を紹介しよう。

REPORT●中村友彦(NAKAMURA Tomohiko)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
問い合わせ先●MVアグスタジャパン(https://www.mv-agusta.jp/)

※2020年6月6日に掲載した記事を再編集したものです。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ディテール解説

ブルターレの特徴である楕円型ヘッドライトは、現代のMVアグスタの生みの親として知られるマッシモ・タンブリーニが原型を考案
MVアグスタ専用のニッシン製マスターシリンダーも、タンブリーニがデザインを手がけた。
昨今ではスポーツネイキッドの定番になっているけれど、ブルターレは2001年に登場した初代750から、アルミテーパーハンドルを採用。φ43mm倒立フォークはマルゾッキ。右に伸び、左に圧側ダンパーアジャスターが備わる。
コンパクトなメーターはモノクロ液晶。右端にはエンジンモードとABS/トラクションコントロールのレベル、左端にはギアポジションを表示。
左上に備わる細長いスイッチは、メーター内の表示切り替えと設定変更用。かつてのMVアグスタのウインカースイッチは、今回試乗したロッソのような最下段が定番だったが、最近は中央付近のモデルが増えている。
右側スイッチボックスには、ハザード、4種のエンジンモード選択ボタン、セル/キルスイッチが備わる。バックミラーの支持部は、ボルトを1本しか使わないクイックリリース構造。
シートレザーは側面と上面で異なる素材を使用。ウレタンは硬めの印象で、スポーツライディングには最適だが、ロングツーリングに使うと尻が痛くなるかもしれない。タンデムシート下は電装系部品でギュウギュウ。
シートカウル裏面はフラッシュサーフェス化を徹底。テールランプはツライチを意識したデザインで、リアウインカーがナンバープレートと共にスイングアームにマウントされているため、テール周辺はかなりスッキリした印象。
ステップはラバーなしのスポーティな構成。シフトペダルは位置調整が可能。標準装備のクイックシフターは、アップとダウンの両方に対応する。
並列3気筒エンジンは、量産車では珍しい逆回転クランク/4軸構成/カセット式ミッションを採用。カムチェーンは左サイドに設置されている。RRの13.3:1に対して、ロッソの圧縮比はやや低めの12.3:1。
流麗なマフラーは右側3本出し。排出ガス・騒音規制が世界一厳しいと言われた2010年代中盤以前の日本では、このスタイルで販売できず、日本市場専用マフラーが開発されたが、現在はイタリア本国と同じ仕様で販売。
ブレーキは、フロントφ320mmディスク+ラジアルマウント式4ピストンで、リヤφ220mmディスク+対向式2ピストンで、ブランドはブレンボ。ABSはボッシュの9Plus。
スポーク部の切削加工は省略されているものの、3.50×17/5.50×17のアルミ鋳造ホイールは、基本的にはRRと同じ。タイヤはピレリ・ディアブロロッソⅢ。
リアショックはザックス。なお排気量や年式によって構造は異なるが、トリレス構造のスチールパイプ+アルミ製ピボットプレートのフレームと片持ち式スイングアームは、1999年以降のMVアグスタ全モデルに共通する要素。

主要諸元

エンジン形式:4ストローク DOHC4バルブ並列3気筒
総排気量:798cc
圧縮比:12.3:1
ボア×ストローク:79.0mm×54.3mm
最高出力:110hp/11500rpm
最大トルク:8.46kgm/7600rpm
エンジンマネージメント:MVICSイグニッションシステム
ミッション:6速
クラッチ:湿式多板スリッパークラッチ

全長×全幅:2045mm×875mm
ホイールベース:1400mm
シート高:830mm
始動方式:セル
タンク容量 16.5L
車両重量:175kg(乾燥)

フレーム:スチールパイプ・トレリスフレーム
スイングアーム:アルミニウム・シングルサイド
フロントサスペンション:マルゾッキ φ43mm倒立式
リヤサスペンション:ザックス
フロントブレーキ:φ320mmディスク+ラジアルマウント式4ピストンキャリパー
リアブレーキ:φ220mmディスク+対向式2ピストンキャリパー
前後ホイール:3.50×17 5.50×17
前後タイヤ:120/70ZR17 180/55ZR17

ライダープロフィール

テスター:中村友彦

1900年代初頭の旧車から最新スーパースポーツまで、ありとあらゆるバイクに興味を示す、雑誌業界23年目のフリーランス。MVアグスタに関しては、近年のレギュラーモデルだけではなく、1972年型750Sや1976年型750Sアメリカ、マーニフレーム車、1999年型F4 750セリエオロなど、貴重車も経験している。

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著者プロフィール

中村友彦 近影

中村友彦

1996~2003年にバイカーズステーション誌に在籍し、以後はフリーランスとして活動中。1900年代初頭の旧車…