2021年型CBR250RR、1000kmガチ試乗|完璧!ではなくても、ロングランはなかなか快適 2/3

現代の250ccスポーツの中で、CBR250RRはスポーツ&サーキット指向が強いモデルである。ただし、守備範囲が広いパワーユニットと、コーナリング性能を重視したシャシーの美点は、ツーリングでも十分に感じられるものだった。

REPORT●中村友彦(NAKAMURA Tomohiko)
PHOTO●富樫秀明(TOGASHI Hideaki)

※2021年01月30日に掲載した記事を再編集したものです。
価格や諸元、カラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。
ホンダ・CBR250RR
キャスター:24度30分(24.5度)、トレール:92mm、軸間距離:1390mmという数値は、近年の250ccスポーツのほぼ平均値。以下にライバルの数値を記すと、ニンジャ250は24.3度/90mm/1370mm、YZF-R25は25度/95mm/1380mmで、ZX-25Rは24.2度/99mm/1380mm。
ホンダ・CBR250RR
ニンジャ250とYZF-R25のバイアスに対して、日本仕様のCBR250RRはラジアルタイヤを採用。なおCBR250RRとYZF-R25のホイールサイズはフロント:2.75×17/リヤ:4.00×17だが、ニンジャ250はフロントが太いフロント:3.00×17/リヤ:4.00×17。ちなみにZX-25Rは前後とも太目のフロント:3.50×17/リヤ:4.50×17。

主要諸元

車名:CBR250RR
型式:2BK-MC51
全長×全幅×全高:2065mm×725mm×1095mm
軸間距離:1390mm
最低地上高:145mm
シート高:790mm
キャスター/トレール:24°30′/92mm
エンジン種類/弁方式:水冷4ストローク並列2気筒/DOHC 4バルブ
総排気量:249cc
内径×行程:62.0mm×41.3mm
圧縮比:12:1
最高出力:30kW(41PS)/13000rpm
最大トルク:25N・m(2.5kgf・m)/11000rpm
始動方式:セルフスターター
点火方式:バッテリー&コイル(フルトランジスタ点火)
潤滑方式:ウェットサンプ
燃料供給方式:フューエルインジェクション
トランスミッション形式:常時噛合式6段リターン
クラッチ形式:湿式多板
ギヤ・レシオ
 1速:3.181
 2速:2.187
 3速:1.727
 4速:1.421
 5速:1.222
 6速:1.068
1・2次減速比:2.781・2.928
フレーム形式:ダイヤモンド
懸架方式前:テレスコピック倒立式φ37mm
懸架方式後:スイングアーム式 プロリンク
タイヤサイズ前後:110/70R17 140/70R17
ホイールサイズ前後:2.75×17 4.00×17
ブレーキ形式前:油圧式シングルディスク
ブレーキ形式後:油圧式シングルディスク
車両重量:168kg
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量:14L
乗車定員:2名
燃料消費率国交省届出値:40.1km/L(2名乗車時)
燃料消費率WMTCモード値・クラス3-2:27.1km/L(1名乗車時)

キーワードで検索する

著者プロフィール

中村友彦 近影

中村友彦

1996~2003年にバイカーズステーション誌に在籍し、以後はフリーランスとして活動中。1900年代初頭の旧車…