ハーレーなのにバイクではありません。 バイク業界歴30年のジャーナリストがトライクに初挑戦|ハーレーダビッドソン CVOトライグライド

2014年シーズンからラインナップに加わったハーレーの純正トライク、FLHTCUTGトライグライドウルトラ。そのファクトリーカスタム仕様がCVOトライグライドだ。排気量を1868ccから1923ccにスープアップし、ホイール径をフロントは16→19インチ、リアは15→18インチへと拡大するなど、全てに贅を尽くした内容となっている。これをトライク自体が初試乗というジャーナリストがチャレンジ。果たして。

REPORT●大屋雄一(OYA Yuichi)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

※2020年01月24日に掲載した記事を再編集したものです。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ディテール解説

ハーレーダビッドソン CVOトライグライド
CVOモデルのみに搭載されるミルウォーキーエイト117。トライグライドウルトラのミルウォーキーエイト114をベースにボアをφ102mmからφ104mmへと拡大し、排気量を1868ccから1923ccへ。シリンダーヘッドを水冷化した通称ツインクールドで、ロッカーボックスのブレイズレッドがファクトリーチューンの証だ。
ハーレーダビッドソン CVOトライグライド
正立式フロントフォークはショーワ製でデュアルベンディングバルブを採用。フロントキャリパーはブレンボ製で、フットペダルと踏むとリヤの左右とフロントの左キャリパーが連動する仕組みだ。ステアリングダンパーはオーリンズで、標準装着タイヤは前後ともダンロップ。
ハーレーダビッドソン CVOトライグライド
トマホーク・コントラストカットホイールを採用。ハブキャップにはバー&シールドも。リアサスペンションは手動でプリロード調整可能なエマルジョンタイプ。
ハーレーダビッドソン CVOトライグライド
ハーレーのツーリングファミリーと言えばこのバットウイングフェアリングを思い浮かべる人も多いはず。ショートスクリーンだが防風効果は十分以上。
ハーレーダビッドソン CVOトライグライド
燃料タンク容量はツーリングファミリーと共通の22.7L。グリップヒーター、シートヒーターを標準装備する。
ハーレーダビッドソン CVOトライグライド
BOOM! BOX GTSインフォテインメントシステムを採用。ワイヤレスヘッドセットを標準装備するほか、スマホとの連携も可能だ。
ハーレーダビッドソン CVOトライグライド
左側のステップボードの手前にあるフットペダルがパーキングブレーキ。操作は一般的な4輪車と同じで、一度踏むとロック、もう一度踏むと解除される。

CVOトライグライド 主要諸元

●パワーユニット
 エンジン:Milwaukee-Eight® 117(空水冷45度V型2気筒OHV4バルブ)
 ボア:104mm
 ストローク:114mm
 排気量:1,923cc
 圧縮比:10.2:1
 最大トルク:168Nm/3,500rpm
 フューエルシステム:電子シーケンシャルポートフュエルインジェクション(ESPFI)
 エキゾースト:クローム、2-into-2デュアルエキゾーストwithスラッシュカットマフラー

●ディメンション
 全長:2,670mm
 シート高:715mm
 最低地上高:130mm
 レイク(ステアリングヘッド):26度
 トレール:100.1mm
 ホイールベース:1,670mm
 フロントタイヤ:130/60B19 M/C 61H
 リアタイヤ:P215/45R18 83T
 燃料容量:22.7L
 オイル容量(フィルターを含む):4.7l
 出荷時重量:563kg
 車両重量:577kg
 ラゲッジ積載容量(容積):0.19m3

●ドライブトレイン
 プライマリードライブ チェーン式、ギア比:34/46
 ギア比(オーバーオール):1ST 10.534
 ギア比(オーバーオール):2ND 7.302
 ギア比(オーバーオール):3RD 5.423
 ギア比(オーバーオール):4TH 4.392
 ギア比(オーバーオール):5TH 3.741
 ギア比(オーバーオール):6TH 3.157

●シャシー
 フロントタイプ:グロスブラックコントラストクリアートマホーク
 リアタイプ:グロスブラックコントラストクリアートマホーク
 ブレーキ・キャリパータイプ:フロント32mm固定4ピストン。リア36mmフローティングピストン統合パーキングブレーキ

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