ホンダ・ダックス125で100kmツーリング|峠を走って見えてきた長所&短所

当初は2022年7月21日に発売予定だったホンダ・ダックス125が、2か月遅れの9月22日にいよいよリリースされた。同系の123cc空冷シングルを搭載するのはこれで5機種となり、どれを選べばいいのか迷っている人も多いはず。そこで、ダックス125で100kmオーバーの日帰りツーリングへ出掛け、さらには短い距離ながらタンデム走行も行い、この新機種の実力を存分にチェックした。

REPORT●大屋雄一(OYA Yuichi)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

ディテール解説

ホンダの横型シリンダーエンジンは125、110とも63.1mmストロークに移行中で、ダックス125もその新型エンジンを搭載。最高出力9.4ps、最大トルク11Nmはモンキー125と共通だが、それぞれ発生回転数が異なる。自動遠心クラッチの4段ミッションを組み合わせる。
1969年に登場した初代ダックスホンダのマフラーは、ダウンとアップタイプの2本立てだった。長い歴史の中で後者が主流となり、ダックス125もサイドアップを踏襲する。リヤショックを避けるように内側をコの字型とし、車体ギリギリまで寄せているのが特徴だ。
長い歴史の中で倒立式と正立式フォークが混在するダックス。1995年に復活した際は正立式を採用。そして今回はφ31mm倒立式となった。セッティングも含めてグロムから流用。
5本スポークの前後ホイール、2種類の標準装着タイヤ、前後ブレーキセットも基本的にグロムから流用。スイングアームはグロムのものをベースにツインショック用としている。
1.6mm厚の鋼板をプレス成型し、溶接でつなぎ合わせたバックボーンフレームを採用。かつてのダックスホンダはモナカ合わせの2ピースだったが、新型は底面にもう1枚追加して剛性を高めた3ピース構造に。この内部に燃料タンクやエアクリーナーボックスを配置。
ロービームで上段、ハイビームで上下が点灯するLEDヘッドライトはモンキー125から流用。
テールランプ、前後ウインカー、ナンバー灯もLEDで、同じくモンキー125から流用する。
座面の広いダブルシートは厚みのあるクッションで快適性を追求。後端にはグラブバーも。
シート下に給油口とメットホルダーあり。シートロックは左サイドカバーに配置している。
メッキのアップハンドルを採用。モンキー125やグロムらと異なりキルスイッチは非採用。
モンキー125と共通のメーター。ギヤポジションインジケーターや時計がないのは不便だ。

ホンダ ダックス125 主要諸元

車名・型式 ホンダ・8BJ-JB04
全長(mm) 1,760
全幅(mm) 760
全高(mm) 1,020
軸距(mm) 1,200
最低地上高(mm) 180
シート高(mm) 775
車両重量(kg) 107
乗車定員(人) 2
燃料消費率(km/L)
 国土交通省届出値:定地燃費値(km/h) 55.0(60)〈2名乗車時〉
 WMTCモード値(クラス) 65.7(クラス 1)〈1名乗車時〉
最小回転半径(m) 2.0
エンジン型式 JB04E
エンジン種類 空冷4ストロークOHC単気筒
総排気量(cm³) 123
内径×行程(mm) 50.0×63.1
圧縮比 10.0:1
最高出力(kW[PS]/rpm) 6.9[9.4]/7,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 11[1.1]/5,000
燃料供給装置形式 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式 セルフ式
点火装置形式 フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式 圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L) 3.8
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式4段リターン
変速比
 1速 2.500
 2速 1.550
 3速 1.150
 4速 0.923
減速比(1次/2次) 3.421/2.266
キャスター角(度) 24°54′
トレール量(mm) 84
タイヤ
 前 120/70-12 51L
 後 130/70-12 56L
ブレーキ形式
 前 油圧式ディスク(ABS)
 後 油圧式ディスク
懸架方式
 前 テレスコピック式
 後 スイングアーム式
フレーム形式 バックボーン
製造国 タイ

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