2023年10月28日（土）～11月5日（日）まで開催（一般公開）のジャパンモビリティショー（旧：東京モーターショー）。名称を変更した今回のショーでは、自動車やバイクだけでなく“モビリティ全般”を広く募ったのが大きなポイント。自動車・バイク・船舶等の各種操作部やスイッチ、ロックシステム、電装品の開発・設計・製造・販売を幅広く展開する「朝日電装（本社：静岡県浜松市浜北区染地台6丁目2-1）」は、電動バイク用に開発された次世代のハンドルやハンドルグリップ、ハンドルスイッチなどを参考出品。既存のバイクの常識を覆した、同社が提案するユニークかつ画期的なアイテム群に注目してみた。
PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
朝日電装 https://www.ad-asahidenso.co.jp/
エルゴスイッチハンドル……参考出品（特許出願中）
メインハンドルパイプの手前にオフセットした馴染みの良いグリップ、次世代EV向けの新しいアクセル操作、軽いタッチのショート型ブレーキレバーなどを採用。これまでにない快適かつスムーズなフィーリングを獲得している。
実際に操作してみたところ、これまでに体感したことのないフィーリングに、これまで使わなかった感性を刺激されまくり！
右グリップ。握りやすいスポンジグリップ、ショート型ブレーキレバーを採用。
右グリップのスイッチ部。上の黒い部分がEV向けAPSアクセル（上下に動作するしくみ）、下の黒い部分はEV向け主要スイッチ。
左グリップ。ハンドルパイプとグリップ部の接続はアルミ削り出しを採用。
左グリップ。親指部にはターンシグナルスイッチとホーンスイッチを配置。
同品のコンセプトは「人に寄り添うハンドルスイッチ」。左右の親指によるスイッチ操作を最適化するため、既存の“ハンドルパイプ在りき”の視点を見直しつつ、新しいアクセル操作、グリップ形状、スイッチの配置を提案。
これにより親指への負担低減と、直感的な操作性を実現し、ライダーによるバイク操作の安全性を向上。メインハンドルパイプの後ろに別途セットした手に馴染むグリップ、次世代EV向けのアクセル操作、軽いタッチのショート型ブレーキレバーなどの採用により、これまでにない快適かつスムーズなフィーリングを獲得している。
実際に操作してみたところ、これまでに体感したことのないフィーリングに、感性を刺激されまくり。電動バイクの新たなる進化を感じずにいられない、新感覚のライディングアイテム登場！ というイメージだった。
EV向けAPS（アクセル・ポジション・センサー）……参考出品（特許出願中）
写真上）親指動作式（左右に動作） 写真中）親指動作式（左右に動作） 写真下）人差し指動作式（プッシュ型）
アクセルを全開にすることが多い小出力な電動バイク向けに、既存のアクセルよりも楽にアクセル開放の維持ができる、新しい操作方法を提案した「EV向けAPS（アクセル・ポジション・センサー）」。同品のポイントは、
・グリップを捻らないので手が疲れない
・グリップ全体が回転しないことで、グリップ造形の自由度がアップする
同品はAPS（アクセル・ポジション・センサー）機構を小型化し、グリップ内部に配置。右手親指でアクセルを操作することで、最小限の動きで瞬時に、しかもスムーズに加減速できるのがポイントだ。
アクセルは右手親指で操作する「左右動作式」「上下動作式」、また右手人差し指操作式など、様々なタイプを提案している。
写真上）親指動作式（前後に動作） 写真下） 親指動作式（レバーを動作）
スロットル式
ADRA Product Introducing Video JP（朝日電装）
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