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Pagani Utopia
最新ハイパースポーツが雪と氷の祭典に登場
スイスのスキーリゾート、サンモリッツを舞台に行われるコンクールデレガンスイベント「I.C.E.サンモリッツ」は、世界中からコレクターやエンスージアストが集結。氷に覆われた凍結湖に設けられた特設トラックを舞台に、世界最高レベルのヒストリックカーを堪能できるヒストリックカーイベントだ。
今回、オラチオ・パガーニが率いるパガーニ・アウトモビリは、サンモリッツに最新ハイパーカーのウトピア、レコードブレーカーのゾンダ Fという貴重な2台を持ち込むことを発表した。
パガーニにとって第3世代モデルとなるウトピアは、パガーニとAMGが共同開発した、最高出力864PSを発揮する6.0リッターV型12気筒ツインターボエンジンを搭載する。ドライビングの歓びを追求したシンプルなスポーツカーとして開発されており、コクピットにアナログメーターを採り入れたり、オプションで7速MTを用意するなど、あえてトレンドと逆行している。
また、ピレリがウトピアのために専用開発したタイヤ、「ピレリP Zero トロフェオ RS」も展示。この特別なタイヤはサーキットにおけるパフォーマンスと信頼性、公道での扱いやすさを両立している。
ファンジオをオマージュしたゾンダ F
パガーニの特設ブースには、2007年にニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(20.6km)において、当時の市販車記録(7分27秒82)を樹立した「ゾンダ F」 も持ち込まれる。ゾンダ Fは、歴史上最も有名なF1ドライバーであり、オラチオ・パガーニの親しい友人でもあるファン・マヌエル・ファンジオへのオマージュとして、車名に「F」が付けられた。
ゾンダ Fはチタニウム、アルミニウム、インコネルなどの軽量コンポーネントを積極的に導入したことで、徹底的な軽量化を実現。ライトグレーとグロスカーボンファイバーのエクステリアには、鮮やかなレッドレザーのインテリアが組み合わせられた。
パガーニの拘りを集めた家具コレクション
今回、会場にはパガーニが新たに立ち上げたインテリア部門「パガーニ・アルテ」の特設ブースも展開される。パガーニ・アルテのコレクションは、レオナルド・ダ・ヴィンチの折衷主義をインスピレーションにしつつ、パガーニらしさを追求。「アルテ(Arte:イタリア語で芸術、美術の意味)」というネーミングは、ルネッサンス期の天才が思い描いたように、芸術と科学を融合させるアイデアから由来している。
I.C.E.サンモリッツの会場に設けられるラウンジエリアには、パガーニ・アルテのアイコニック・コレクションから、様々なアイテムを展示。アイコニック・ソファ、アイコニック・コーヒーテーブル、アイコニック・サイドボード、アイコニック・ダイニングテーブルなどを、実際に自分の目でチェックすることができるという。
オラチオ・パガーニはパガーニ・アルテのアイコニック・コレクションについて次のように説明する。
「住まいほど、私たちの本質を明らかにする存在はありません。私たちはハイパーカーと同じ素材を使用し、技術的な最高峰を家具でも実現しました。カーボンファイバー、アルミニウム、チタニウム、レザー、そしてウッドなどの素材を使って、熟練した職人によってクリエーションを極めたコレクションが完成しています」
また、ジベリーニ・カメラ(Gibellini Camera)とのコラボレーションにより、2年の歳月を経て開発された限定カメラ「パガーニ・バイ・ジベリーニ GP810HP」の特設展示コーナーも設けられる。