ギネス記録樹立! フォードの最新EV「マスタング マッハ-E」が快挙

フォード マスタング マッハ-E、「EVによる航続距離」ギネス世界記録を達成!

最新電気自動車フォード マスタング マッハ-E、英国において「EVの後続距離」ギネス世界記録を樹立
フォード マスタング マッハ-Eのフロントスタイル
フォードの最新電気自動車「マスタング マッハ-E」が、スコットランドのジョン・オ・グローツと、イングランドのランズ・エンド間において、EVエコノミー走行のギネス世界記録を樹立した。

Ford Mustang Mach-E

従来の走行距離を大幅に塗り替える新記録

最新電気自動車フォード マスタング マッハ-E、英国において「EVの後続距離」ギネス世界記録を樹立
マスタングを名乗りながらも実用的なSUVスタイルを採用した「マスタング マッハ-E」が、英国においてエコランのギネス記録に挑み、見事世界記録を樹立した。

現在販売されている電気自動車のなかで、最もエネルギー消費量の少ない1台として知られているマスタング マッハ-Eが、英国においてエコラン記録にチャレンジ。電気エネルギー1kWhあたり6.5マイル以上の距離を走行し、88kWhのバッテリー容量により実に500マイル(約800km)以上を走破した。

これはマスタング マッハ-Eのカタログ値、最大後続距離379マイル(約610km)を120マイル(約193km)以上も上回ったことになる。これは従来のギネス世界記録、1kWhあたり走行距離の3倍にあたり、電気自動車によるエコノミー走行の新記録を打ち立てることになった。

2回の充電のみで850kmを走破

最新電気自動車フォード マスタング マッハ-E、英国において「EVの後続距離」ギネス世界記録を樹立
今回の記録走行ではスコットランドのジョン・オ・グローツから、イングランドのランズ・エンドまでの1351kmを走破。その間、45分の充電は2回のみとなっている。

今回の記録走行において抜群のパフォーマンスを発揮したのが、優秀な急速充電機能だった。ジョン・オ・グローツをフル充電状態でスタートし、ランズ・エンドまでの840マイル(約1351km)の行程において、45分の充電を行ったのは北西イングランドのウィガンとデヴォン州のカロンプトンの2ヵ所のみだった。

英国で最も過酷なルートにも関わらず、短時間の充電で1300kmを超える距離を走破したことは、マスタング マッハ-Eが日常のあらゆる場面における移動手段として、全く問題なく使用できることを証明したと言えるだろう。

世界記録達成チームは、メインドライバーを務めたポール・クリフトン(BBC交通担当記者)に、コ・ドライバーとしてファーガル・マクグラスとケビン・ブッカーが参加。クリフトンは、次のように今回の走行を振り返っている。

「今回の記録により、すべての人にとって電気自動車が“使える”存在だと証明することができました。電気自動車が活躍するのは、都市部における通勤や買い物のための短い移動だけではありません。実際このように郊外の長距離移動にも使えるのです。あらためて、マスタング マッハ-Eによって、時代の転換点に到達したことを実感しています」

都市内だけでなく長距離ドライブも可能に

最新電気自動車フォード マスタング マッハ-E、英国において「EVの後続距離」ギネス世界記録を樹立
フィニッシュ地点のランズ・エンドにて。今回の記録達成により、マスタング マッハ-Eは都市部の移動だけでなく、長距離ドライブにも十分対応できることが証明された。

今回使用された、後輪駆動・レンジエクステンダー(小型発電機)搭載型のマスタング マッハ-Eは、150kWの充電器で急速充電すると10分間で約73マイル(約117km)の走行が可能になる。フォードを代表してギネス世界記録公認認定書を受け取ったフォードUKの電動化担当マネージャーのティム・ニックリンは、次のように喜びを語った。

「マスタング マッハ-Eが誇る高い効率性は、これだけ過酷な走行環境においても充電を最小限に抑え、ゲームチェンジャーとしての役割を証明してくれました」

「フォードが電気自動車の使用環境を調査した『Go Electri』レポートによると、フル充電した電気自動車の平均走行距離は150マイル以下だとされています。もし、マスタング マッハ-Eが従来の3倍以上の距離を走れるようになれば、これまでの航続距離に対するカスタマーの不安を払拭することができるでしょう」

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