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MERCEDES-AMG GLE GLE 53 4MATIC+
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LEXUS RX500h
3列目席を備えるGLE
「GLE 53 4MATIC+」と「RX500h」というスポーツグレードでディメンションを比較してみると、GLEがすべての面で上回っていることが分かる。その差は全長60mm、全幅100mm、全高80mmもGLEが大きく、ホイールベースにいたっては145mmもの差が発生する。
それもそのはずで、GLEには3列目シートが設置されており、そのために長いホイールベース確保は必須条件と言える。このボディサイズとエンジン(6気筒と4気筒)の違いが大きく影響し、車両重量はGLEが330kgも重い。
メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+
全長4950×全幅2020×全高1780mm、ホイールベース2995mm
車両重量=2430kg
レクサスRX500h“F SPORT Performance”
全長4890×全幅1920×全高1700mm、ホイールベース2850mm
車両重量=2100kg
燃費重視のナロータイヤを履くRX
グレードに応じて19インチから22インチまでのタイヤを標準装備するGLEに対して、RXは全グレードにおいて21インチが標準装備。RXはグレードに応じて、ホイールデザインで差別化されている。
また、RXは燃費性能を重視して、GLEよりもナローなトレッドのタイヤを採用しているのが特徴で、前後同サイズ。GLEは後輪駆動車同様、リヤによりワイドなタイヤをチョイスしている。
メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+
タイヤサイズ=前275/45R21 後315/40R21
トレッド(前/後)=1690/1720mm
レクサスRX500h“F SPORT Performance”
タイヤサイズ=前後235/50R21
トレッド(前/後)=1650/1675mm
RXのシステム最高出力は371PS
エンジンだけの比較なら、「GLE 53 4MATIC+」が圧倒する。3.0リッター直6エンジンは単体で435PSを発生し、「RX500h」の2.4リッター直4エンジンを160PS上回る数値をマーク。しかし、前後に備えたモーターから強力なアシストを得るRX500hは、システム全体として371PSというパワーを誇る。それでも差は大きく、パワー勝負ならGLEに分がありそうだ。
ただし、こと燃費性能になるとWLTCモード燃費で5.0km/リットルも良好なRXに軍配が上がる。燃費を重視するなら、「GLE300d」が13.6km/リットルとRX500hに迫る環境性能を有しているが、RX最良の燃費性能を誇る「RX450h+」は18.8km/リットル。燃費勝負ならRXが有利だ。
メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+
エンジン形式=直列6気筒ターボ
排気量=2996cc
最高出力=435PS/6100rpm
最大トルク=520Nm/1800-5800rpm
モーター最高出力=16kW
モータートルク=250Nm
WLTCモード燃費=9.4km/リットル
トランスミッション=9速AT
レクサスRX500h“F SPORT Performance”
エンジン形式=直列4気筒ターボ
排気量=2393cc
最高出力=275PS/6000rpm
最大トルク=460Nm/2000-3000rpm
モーター最高出力(前/後)=64/76kW
モータートルク(前/後)=292/169Nm
WLTCモード燃費=14.4km/リットル
トランスミッション=6速AT