メルセデスやBMWなど7社が参画する充電インフラ企業「IONNA」

メルセデス・ベンツ、BMW、GM、ホンダ、ヒョンデ、キア、ステランティスの7社による合弁充電事業「IONNA」が始動

北米全域に最新急速充電ネットワークの構築を目指す、自動車メーカー7社による充電合弁企業「IONNA」が、ビジネスをスタートさせた。
北米全域に最新急速充電ネットワークの構築を目指す、自動車メーカー7社による充電合弁企業「IONNA」が、ビジネスをスタートさせた。
北米全域において高出力充電ネットワークを敷く、自動車会社7社による合弁会社「IONNA」が、2024年2月9日に米国規制当局からの承認を受けた。IONNAは最低3万基の充電器を北米に配備する計画を持ち、最初の充電ステーションは2024年に米国、次いでカナダにオープンする予定だ。

IONNA

CEOにセス・カトラーが就任

IONNAのビジネスが正式に認可を得たことを受けて、2月1日付でEVの充電分野で豊富な経験を持つセス・カトラーが、IONNAのCEOに就任した。
IONNAのビジネスが正式に認可を得たことを受けて、2月1日付でEVの充電分野で豊富な経験を持つセス・カトラーが、IONNAのCEOに就任した。

IONNAの出資企業は、メルセデス・ベンツ、BMW、ゼネラルモーターズ(GM)、ホンダ、ヒョンデ、キア、ステランティスの7社。IONNAは、2020年台終盤までに、北米において便利で利用しやすく、信頼性の高い急速充電ネットワークを敷くことを目標に掲げている。

2023年7月に合弁企業の立ち上げが発表され、今回、アメリカ合衆国における規制当局による認可を取得。正式にIONNAが操業をスタートした。これを受けて、2月1日付で最高経営責任者にセス・カトラー(Seth Cutler)の就任も発表された。

カトラーCEOは米国でEV充電ステーションの運営・管理を行う「EVコネクト」において技術運営担当上級副社長を務めた経歴を持っており、IONNAでも経験を活かすことが期待されている。今回の就任を受けて、カトラーCEOは次のようにコメントした。

「電気モビリティの未来をかたち作る上で、IONNAを率い、尊敬すべき自動車メーカー各社とともに働けることを光栄に思います。広範囲かつ高出力の充電ネットワークを構築するという私たちの共通の目標は、EVの充電体験全体に革命をもたらすことになるでしょう。そして、EVの普及を促進することが、私たちの願いです」

これまでにない快適な充電体験を提供

IONNAが北米において展開する充電ステーションは、基本的に屋根付きとなり、トイレやフードサービスなども提供される予定だ。
IONNAが北米において展開する充電ステーションは、基本的に屋根付きとなり、トイレやフードサービスなども提供される予定だ。

IONNAの充電ネットワークは、NACS(北米充電規格)かCCS(コンバインド充電システム)コネクターを備えた、すべての電気自動車が充電可能。車両と一体化した、シームレスでクラス最高の充電体験を提供することを目指している。

IONNAの充電ステーションは施設内に、トイレ、フードサービス、ショップなど、様々ななアメニティを提供。魅力的なロケーションの実現も目指しており、カスタマーは可能な限り屋根の付いた施設で充電することができるという。また、予約や支払いなどは、各自動車メーカーが展開する車載システムや専用アプリに対応する。

IONNAの充電ステーションは、再生可能エネルギーを動力源とし、世界有数の自動車メーカーの品質、信頼性、リソースを結集。北米全域に配置される高出力充電ステーションは、最低3万基の設置を目標に掲げている。2024年に米国で最初の充電ステーションをオープンする予定となってり、その後カナダにも展開する予定だ。

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