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IONNA
CEOにセス・カトラーが就任
IONNAの出資企業は、メルセデス・ベンツ、BMW、ゼネラルモーターズ(GM)、ホンダ、ヒョンデ、キア、ステランティスの7社。IONNAは、2020年台終盤までに、北米において便利で利用しやすく、信頼性の高い急速充電ネットワークを敷くことを目標に掲げている。
2023年7月に合弁企業の立ち上げが発表され、今回、アメリカ合衆国における規制当局による認可を取得。正式にIONNAが操業をスタートした。これを受けて、2月1日付で最高経営責任者にセス・カトラー(Seth Cutler)の就任も発表された。
カトラーCEOは米国でEV充電ステーションの運営・管理を行う「EVコネクト」において技術運営担当上級副社長を務めた経歴を持っており、IONNAでも経験を活かすことが期待されている。今回の就任を受けて、カトラーCEOは次のようにコメントした。
「電気モビリティの未来をかたち作る上で、IONNAを率い、尊敬すべき自動車メーカー各社とともに働けることを光栄に思います。広範囲かつ高出力の充電ネットワークを構築するという私たちの共通の目標は、EVの充電体験全体に革命をもたらすことになるでしょう。そして、EVの普及を促進することが、私たちの願いです」
これまでにない快適な充電体験を提供
IONNAの充電ネットワークは、NACS(北米充電規格)かCCS(コンバインド充電システム)コネクターを備えた、すべての電気自動車が充電可能。車両と一体化した、シームレスでクラス最高の充電体験を提供することを目指している。
IONNAの充電ステーションは施設内に、トイレ、フードサービス、ショップなど、様々ななアメニティを提供。魅力的なロケーションの実現も目指しており、カスタマーは可能な限り屋根の付いた施設で充電することができるという。また、予約や支払いなどは、各自動車メーカーが展開する車載システムや専用アプリに対応する。
IONNAの充電ステーションは、再生可能エネルギーを動力源とし、世界有数の自動車メーカーの品質、信頼性、リソースを結集。北米全域に配置される高出力充電ステーションは、最低3万基の設置を目標に掲げている。2024年に米国で最初の充電ステーションをオープンする予定となってり、その後カナダにも展開する予定だ。