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Jeep Wagoneer S Trailhawk Concept
「ワゴニア S」が持つ可能性を提示
ジープ・ブランドは、EV専用プラットフォーム「STLAラージ(STLA Large)」をベースに開発された、フル電動SUV「ワゴニア S」を発表。合わせて公開された「ワゴニア S トレイルホーク コンセプト」は、舗装路だけでなくオフロードでもパフォーマンスを発揮する、ワゴニア Sの可能性を示したコンセプトモデルとなる。
ジープ・ブランドのアントニオ・フィロサCEOは、ワゴニア S トレイルホーク コンセプトについて次のように説明を加えた。
「2024年から販売をスタートするジープ ワゴニア S は、豊かな伝統に裏打ちされた性能、革新的なデザイン、オンロードでもオフロードでも最高のパフォーマンスを発揮する柔軟性を備えています。フレキシブルな『STLA ラージ』プラットフォームの特性を活かしたワゴニア S トレイルホーク コンセプは、タイトターンを軽々とコーナリングしたり、人里離れた悪路を走り抜けたりと、フル電動SUVが持つ多用途性をアピールする存在となります」
オフロードをイメージしたエクステリア
ワゴニアS トレイルホーク コンセプトは、ワゴニアSの高い機能性をキープしつつ、オフロードパフォーマンスが大幅に引き上げられた。ジープが独自開発したトラクションマネージメントシステム「セレックテレイン(Selec-Terrain)」に電子制御式リヤアクスルロッカーを組み合わせたことで、あらゆる路面状況において完璧なトラクション性能を発揮する。
エクステリアは、ヘビーデューティーな牽引フックや、高速走行時にパフォーマンスを向上させる機能的なエアエクストラクターなどのコンポーネントを導入。サスペンションはノーマル仕様からリフトアップされ、足元には18インチマルチピースホイールと31.5インチオールテレーンタイヤを装着する。
ジープを象徴する7スロットイルミネーテッドグリルは、スロットのテクスチャーに加工を施し、ストームグレーメタリックのアクセントを追加。よりワイルドな表情を手に入れた。専用エクステリアカラーの「バナー(Banner)」に、アンチグレアフードデカール、航空機からインスパイアされたフラッシュバッジを装着。レーザーカットアルミニウム製ルーフラック、オープンエアを体験できるデュアルペイン・パノラミックサンルーフなど、過酷な冒険をイメージしたタフな装備が数多く採用された。
インテリアのリアルストーンパネル
インテリアはマンティスグリーンの合成皮素材に包まれたソフトなサーフェイスに、隕石からインスパイアされたリアルストーンパネルを装着し、室内全体にタフな印象を加えた。さらにストームダークメタリックのアクセントと、ラジカルレッドのアルマイト処理により、オフロードモデルとしての機能性を視覚的にアピールする。
オクタゴナル(八角形)ステアリングホイールは、ドライバーの好みに合わせたポジションでロックすることが可能。インストルメントパネルには、オフロードにおいてパッセンジャーの安定性を高めるクロスカーグラブバーを装備。このグラブバーには、様々なデバイスやアクセサリーを取り付けるための露出したファスナーとネジ穴が埋め込まれている。
フロントシートには、ウルトラバイオレットのアクセントステッチと、テキスタイルのトリムパイピングを追加。ドアとセンターコンソールには、様々なギアを収納可能な伸縮性ストラップを備えた、新形状モジュラーカーゴ・マネジメントシステムを採用した。センターコンソールには、ワイヤレス携帯電話充電器と複数のUSBポートを備えた、大型オープン収納ボックスが装備される。