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Lotus Esprit S1
ロータスの新たなデザインポリシー

電動化を進めるロータスが、2025年のミラノ・デザインウィークにおいて、新たなデザインマニフェスト『ロータス・セオリー(The Lotus Theory)』を明らかにする。「デジタル」「ナチュラル」「アナログ」という3つの“セオリー”を掲げ、そのデザインを紐解いていく。
「デジタル」は没入感、インテリジェント、直感的な体験を、「ナチュラル」は感情的でつながりのある人間中心のデザインの実現を意味するという。「アナログ」はロータスというブランドの継続的なパフォーマンス、エンジニアリングの進化が表現される。
また、展示ブースにはロータスの過去・現在・未来が一堂に会する。そのメインとなるのがデビュー50周年を迎える「エスプリ S1」と、ロータスが誇る最新フル電動サルーン「エメヤ」の2台。またフル電動コンセプト「セオリー1」のデザインを紐解くことで、ロータスの未来に向けたビジョンも紹介する。
ロータス・グループのデザイン担当副社長、ベン・ペインはミラノ・デザインウィークの出展について、「ミラノ・デザインウィークは、デザイン、創造性、革新性にが集う世界有数の舞台だと言えるでしょう。デザインはロータスの中心にあり、このイベントではロータスを定義する、デザインプロセスをご紹介します」と、コメントした。
ファビオ・ノヴェンブレとコラボレーション

ミラノ・デザインウィークにおけるロータスの展示は、「コンテクスト」「プラクティス」「スタジオ」の3つの没入型エリアで構成される。「コンテクスト(Context)」は、 ロータスの歴史・遺産、デザインとエンジニアリングの進化を深く掘り下げたビデオプロジェクションに加え、ロータスの歴史的な展示物がディスプレイされるという。
「プラクティス(Practice)」は、ロータス・デザインの舞台裏、受け継いできたデザインDNAがロータス製モデルにどのような影響を与えているかを明らかにする。「スタジオ(Studio)」は、イタリア出身の著名な建築家・デザイナーのファビオ・ノヴェンブレ(Fabio Novembre)とコラボレーション。両者が手がけてきたデザインアーカイブスが展示される予定だ。
今回、ミラノ・デザインウィークにおいてロータスとコラボレーションを行うことになったファビオ・ノヴェンブレは、次のように意気込みを語った。
「スピードとは単に馬力を意味していません。それは時間よりも速く、ひとつのフレームへと結晶化するアイデアこそが重要です。流れるようなライン、空力を意識したフォルム、そして躍動感。クルマのデザインは、そこに静止しているのではなく、興奮を呼び、常に限界を押し広げるために作り上げるのです」
開催期間中は主要パートナーのピレリ、オリベッティ、モータースキンズを含め、様々なクリエイターやデザイナーによるオープンエキシビション、トークショー、ワークショップも開催される。