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Audi A6 Sedan
アウディ史上最高レベルのCd値0.23

2025年3月、アウディはフル電動車として登場した「A6」シリーズに、TFSIガソリンターボとTDIディーゼルターボを搭載する「A6 アバント」を追加した。今回ステーションワゴンのアバントに続き、待望の4ドアノッチバックサルーン「A6 セダン」がデビューを果たした。
アウディ史上最高のCd値0.23という、非常に優れたエアロダイナミクスを持ちながら、ビジネスシーンにもマッチするコンサバティブな4ドアスタイルを持つ新型A6 セダン。48Vマイルドハイブリッドテクノロジー「MHEV plus」の導入に加え、アダプティブエアサスペンションと全輪操舵を搭載し、このクラスに求められる高いレベルの快適性と、シャープなハンドリングを実現した。
クリアで機能的なエクステリアは、無駄をそぎ落としたアウディらしいデザインとなっている。ウィンドウ上部の曲線、フォルムと機能を最適化したサイドエアインテーク、アンダーボディのエアフローを制御おするフロントスポイラーなどにより、高い空力レベルが確保されたと謳う。フロントセクションは鋭い表情を持つ薄型ヘッドライトと、フォーリングスをセンターに配置した大型シングルフレームが、力強い存在感をアピールする。
縦型の3連グラフィックを持つテールライトが、リヤセクションでも個性を強調。伝統的な6ライトウィンドウのサイドセクションに続くノッチバック形状、シャープに湾曲したトランクリッドなどが、優れたエアロダイナミクスに大きく貢献する。ワイドな大型ディフューザーとの組み合わせにより、リヤアクスル周辺のドラッグ量も低く抑えられたという。
3種類のICEパワートレインをラインナップ

アウディが誇る48Vマイルドハイブリッドシステム「MHEV plus」システムは、最高出力150kW(204PS)の2.0リッター直列4気筒TDIディーゼルターボと、270kW(367PS)の3.0リッターV型6気筒TFSIガソリンターボに導入される。MHEV plusは、発進時や追い越し時に最大230Nmの駆動トルクと最大18kW(24PS)のパワーを追加。減速時には最大25kW回生する。
また、エントリーモデルとして「MHEV plus」システムを搭載せず、最高出力150kW(204 PS)を発揮する2.0リッター直列4気筒TFSIガソリンターボも用意された。
A6 セダンは、室内の音響も快適にアップデートされた。ウィンドウの密閉性を高め、ドアシールを最適化することで、先代モデルと比較して最大30%も静粛性が向上。テールゲートシールも風切り音を大幅に低減する効果を持っている。19インチ以上のすべてのホイールには「ノイズ・アブソーバー」も装備。さらに新開発のエンジン・トランスミッション・マウントブッシュが、よりスムーズで静かな走りを実現した。