フェラーリとリトルカー・カンパニーが共同開発したジュニアカー

フェラーリが本気で開発! 250 テスタロッサを3/4スケールで完全再現した電動ジュニアカー登場

最高速度60 km/h! 1950年代に活躍した「フェラーリ テスタロッサ」を完全再現した電動ジュニアカー登場!
フェラーリ テスタロッサ Jのフロントスタイル
フェラーリとリトルカー・カンパニー(The Little Car Company)は、2/3スケールの電動ジュニアカー「フェラーリ テスタロッサ J」を発表した。各部装備やペイントなどに実車のフェラーリと同様の品質とパーツを備え、子どもはもちろん、大人も乗車可能な贅沢な1台に仕上がっている。

Ferrari Testa Rossa J

実車の75%スケールで製作された250 テスタロッサ

最高速度60 km/h! 1950年代に活躍した「フェラーリ テスタロッサ」を完全再現した電動ジュニアカーが登場!
これまでアストンマーティンやブガッティの電動ジュニアカーを展開してきたリトルカー・カンパニーが、フェラーリと共同開発で「フェラーリ テスタロッサ J」をリリースした。

299台が限定製造される「フェラーリ テスタロッサ J」は、1957年製フェラーリ 250 テスタロッサを75%スケールで再現したジュニアカー。14歳以上が乗れるように設計されており、世代を越えてドライブを楽しむことが可能。ただし公道走行のためのホモロゲーションは取得されていないため、私道のみで楽しむためのモデルとなる。

このプロジェクトはフェラーリが中心となり、ジュニアカーを専門に製造するリトルカー・カンパニー社と共同開発された。エクステリアデザインに関しては、マラネロにあるフェラーリのスタイリングセンターが監修し、シャシーなどの主要コンポーネントはフェラーリ・クラシケが保有するオリジナルの設計図をもとに製作。

1950年代から60年代にかけてサーキットを中心に活躍した250 テスタロッサは、フェラーリの中でも特に長い歴史を持つ名車のひとつ。その歴史のなかで18回の勝利を獲得し、1958年、1960年、1961年には3つの世界選手権タイトルをフェラーリにもたらした。また、ル・マン24時間レースでは1958年、1960年、1961年、1962年と、4度の優勝を果たしている。

1957年製250 テスタロッサのフォルムを完全再現

最高速度60 km/h! 1950年代に活躍した「フェラーリ テスタロッサ」を完全再現した電動ジュニアカーが登場!
その流麗な流線型スタイルは、当時の250 テスタロッサと同様にハンドメイドでアルミニウムを叩き出して製造されている。

フェラーリ テスタロッサ Jは、ポンツーンフェンダーの愛称で親しまれたバルケッタ仕様の250 テスタロッサを緻密に再現。ボディワークは、スカリエッティによってデザインされた歴史的なフェラーリと同様にハンドメイドでアルミニウムを叩き出して製造される。また、ボディカラーは現在のフェラーリ製ロードカーのラインナップに準拠する。

250 テスタロッサの精緻なシャシーを正確に再現するため、フェラーリ・クラシケ部門から送られてきたオリジナルの図面をスキャンしてデジタルで完全に再現。ステアリングやサスペンションのジオメトリーはベースモデルのまま、オリジナルに負けない本格的なハンドリングを実現している。

オリジナルと同じナルディ製ステアリングを採用

最高速度60 km/h! 1950年代に活躍した「フェラーリ テスタロッサ」を完全再現した電動ジュニアカー登場!
250 テスタロッサと同じナルディ製ステアリングを採用。大人から子供まで幅広いサイズに対応したシートは、フェラーリ製市販モデルと同じ高品質レザーが使われている。

インテリアにもエクステリアと同様に様々な工夫が凝らされている。フェラーリのスタイリングセンターは、大人と子供が一緒に座れるシングルシートを製作。このシートはオリジナルのパイピング・モチーフを忠実に再現し、現在のフェラーリの生産モデルで採用されている高品質のレザーが使用されている。

ステアリングホイールは、1957年製250 テスタロッサと同じナルディ製をチョイス。フェラーリ史上最小のクイックリリースシステムを採用し、ドライバーの操作性を高めている。

古典的なアナログメーターは、電気自動車に必要な情報を提供。表示内容は変更されているが、オリジナルのデザインとフォントがそのまま踏襲された。オイルゲージとウォーターゲージはバッテリーとモーターの温度を表示し、燃料計はバッテリーゲージに、タコメーターはスピードメーターから変更された。さらに、回生ブレーキの効き具合を示すパワーゲージも表示される。

ペダルはF8 トリブートのパーツを流用。タイヤはフェラーリのオフィシャルテクニカルパートナーであるピレリ製となり、ハンドメイドで作られた12インチ・ワイヤーホイールが装着されている。サスペンションは、ビルシュタイン製コイルオーバーダンパーとカスタムスプリングの組み合わせ。マラネロのフィオラノ・テストコースでフェラーリのテストドライバーによる足まわりのセッティングが行われている。

使用状況に合わせて選ぶことができる走行モード

最高速度60 km/h! 1950年代に活躍した「フェラーリ テスタロッサ」を完全再現した電動ジュニアカーが登場!
フェラーリ テスタロッサ Jには、「ノービスモード」「コンフォートモード」「スポーツモード」「レースモード」という4つの走行モードが用意された。モードの変更はコクピットのマネッティーノ・ダイヤルで行う。

走行状況に応じて「ノービスモード」「コンフォートモード」「スポーツモード」「レースモード」という、4つの走行モードを選択することができる。「ノービスモード」は経験の浅いドライバー向けに、1kWのパワーで最高速度20km/hに制限。このモードにはリモート・キルスイッチが装備されており、最大30m先までワイヤレス操作でクルマを停止させることができる。30mの範囲外に出てしまった場合には、自動的にシャットダウンして穏やかに停止する。

「コンフォートモード」は、4kWのパワーと45km/hの最高速度を誇るベテランドライバー向けのモード。「スポーツモード」と「レースモード」は、他のリトルカーカンパニー製ジュニアカーとレース時に使用するモードとなり、最高速度が60km/h以上に設定されている。モードの変更はコクピットのマネッティーノ・ダイヤルで行う。

3基のバッテリーは車両前方に配置されており、走行スタイルに応じて約90kmの航続距離を実現。オリジナルの250 テスタロッサの燃料キャップがあった場所から、充電を行うことができる。

自在に選ぶことが可能なボディカラーやリバリー

最高速度60 km/h! 1950年代に活躍した「フェラーリ テスタロッサ」を完全再現した電動ジュニアカーが登場!
リトルカー・カンパニーが用意した「フェラーリ テスタロッサ J」カーコンフィギュレーターを使うことで、様々なボディカラーやレーシングリバリーから自由に選ぶことができる。

フェラーリ テスタロッサ Jは、幅広いパーソナリゼーションやカラーコンビネーションが特徴となる。

フェラーリ・クラシケでは、250 テスタロッサのレースキャリアにおいてペイントされていたカラーリバリーを徹底的に調査。下記のオンライン・カーコンフィギュレーターを使うことで、14種類のヒストリカルカラー、53種類のボディワークカラー、さらにパーソナライズされたレーシングカラーの中から、自分の好みのフェラーリ テスタロッサ Jを作り上げることができる。

【関連リンク】
・「フェラーリ テスタロッサ J」カーコンフィギュレーター
https://www.testarossaj.com/configurator/

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著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…