目次
Porsche 963
デビュー戦と同じサーキットでテスト

今回テストを行ったのはデイトナ・インターナショナル・レースウェイ。2023年1月27〜28日に開催されるIMSAウェザーテックスポーツカー選手権2023年シーズンの開幕戦デイトナ24時間決勝レースの開催サーキットであり、ポルシェ 963は、このデイトナ24時間でのレースデビューを予定している。なお、このプロトタイプレーシングカーはIMSAだけでなく世界耐久選手権(WEC)への参戦が決まっている。
今回、このデイトナ・インターナショナル・レースウェイで2日間の本格的なテストを行った。最初の本格的なロングディスタンステストで走行した2274kmは、ドイツ・シュトゥットガルトから、トルコ・イスタンブールまでドライブしたのとほぼ同じ距離となる。
今回のテストでは、最高出力500kW(680ps)のハイブリッドレーシングカーに厳しい試練を課した。当日、フロリダのサーキット周辺の気温は35℃前後、湿度は90%以上。さらに定期的に雨が降るという気候条件は、マシンだけでなくドライバーやスタッフを限界まで追い込むことになった。
このような大きな負荷は、2023年シーズンの激しい競争に向けてポルシェ963の準備を進める上で、ある意味理想的な環境だったとも言えるだろう。
3名のドライバーが厳しい天候下で走行

さらにテスト開始直前に突然の落雷が発生。アメリカのレース開催規定に則り、すべてのマーシャルは安全のために屋内への退避を行ったことから、テストの開始が90分ほど遅れている。その後、すべての準備を新たにやりなおしてテストはスタートした。
今回持ち込まれたシャシーナンバー03の963を、デーン・キャメロン、マット・キャンベル、マシュー・ジャミネという3名のワークスドライバーが、時間を分けてステアリングを握った。経験豊富なチーム創設者のロジャー・ペンスキーが見守るなか、チームは走行とピット作業を繰り返し、ポルシェ 963のセットアップを改良.。さらに、エンジニア、ドライバー、メカニックのコンビネーションも深めた。
ポルシェ 963は、テスト2日目の22時まで、目立ったトラブルやアクシデントもなく走り続けた。走行の最後にはテストの成功を祝うように、夜空に鮮やかな花火が打ち上がっている。デイトナ24時間の主催者は、2023年1月28~29日の決勝レースにおいても、トワイライトセッションにおいて華やかな花火を打ち上げる予定だという。