ロータス初のフル電動SUV「エレトレ」が2023年夏欧州で販売開始

フル電動SUV「ロータス エレトレ」が中国での先行販売に続いて英国および欧州で販売開始【動画】

いよいよ、英国とヨーロッパでの販売とデリバリーが開始される、ロータス初のフル電動SUV「エレトレ」。
いよいよ、英国とヨーロッパでの販売とデリバリーが開始される、ロータス初のフル電動SUV「エレトレ」。
ロータスは、同社初のフル電動SUV「エレトレ」の欧州における販売をスタートした。エレトレはエアロダイナミクスに特化した先進のエクステリアを纏い、0-100km/h加速3秒以下という世界最速のフル電動SUVとして開発。2023年夏からデリバリーが開始され、価格は英国において8万9500ポンドから、欧州では9万5990ユーロからとなっている。日本市場への導入時期・価格は、今後発表される予定だ。

LOTUS ELETRE

2023年3月から中国市場で先行販売

欧州での販売が開始された、フル電動SUV「ロータス エレトレ」の走行シーン。
2022年3月にワールドプレミアされた「エレトレ」は、まず今年の3月から中国で先行リリース。2023年夏からいよいよ欧州での販売が開始される。

ロータスは、75年にわたるスポーツカーのデザインとDNAを受け継ぎ、まったく新しいライフスタイルビークルとして、同社初のフル電動SUV「エレトレ」を開発した。最新スポーツカー「エミーラ」のソウル、フル電動ハイパーカー「エヴァイヤ」から革新的なエアロダイナミクスを受け継ぎ、ロータスが考えるハイパー電動SUVとして新たな解釈を生み出した。 

「Born British, Raised Globally(イギリス生まれ、世界育ち)」を掲げるエレトレは、英国、ドイツ、中国にあるロータスの各拠点のコラボレーションにより開発。1966年以来ロータスの本拠地である英国ノーフォーク州ヘセルの研究開発センター、英国コベントリーの「UKクリエイティブ・センター(UKCC)」のデザインチーム、ドイツ・ラウンハイムの「ドイツ・イノベーション・センター(GIC)」のエンジニアリングとダイナミクスチーム、中国・武漢の「ロータス・テック・エンジニアリング」の製造チームが、エレトレの開発プロジェクトに参加した。

2022年3月にロンドンにおいてワールドプレミアされたエレトレは、「エレトレ」「エレトレ S」「エレトレ R」という3バージョン、2種類のパワートレインをラインナップし、最初のカスタマーへのデリバリーは2023年3月に中国で実施。2023年夏以降、欧州や英国を含む世界市場で順次デリバリーが開始される予定だ。

ロータス・グループの副社長兼チーフ・コマーシャル・オフィサーのマイク・ジョンストンは欧州におけるエレトレの販売開始に喜びを隠さない。

「すべてのロータスがそうであるように、エレトレは何よりもまず『ドライバーのためのクルマ』です。そのDNAは100%ロータスであり、ダイナミックなパフォーマンスが与えられています。ロータス史上最も先進的な車両であり、快適性、実用性、多用途性、最先端技術、最高のパフォーマンスに、モダンでラグジュアリーなデザインを組み合わせました。このエレトレで初めてロータスを体験するお客様の反応が今から楽しみです」

ニュルブルクリンクで鍛えられた走行性能

欧州での販売が開始された、フル電動SUV「ロータス エレトレ」の走行シーン。
エレトレは、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを含む世界各地の過酷な道路環境で、100万マイル(160万km)を走破。ロータスに相応しいハンドリングと走行性能を実現した。

エレトレは、ドイツのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを含む、世界中のあらゆる過酷な環境を舞台に100万マイルを超えるテストを実施。最先端のシャシーテクノロジーと走行安全技術、最先端の電動パワートレイン、最新インフォテインメントシステムを備えた、フル電動パフォーマンスSUVが完成した。

前後アクスルに2基の電気モーターを搭載し、最大航続距離は600kmを確保。わずか20分で10%から80%までの急速充電が可能となっており、フラッグシップモデルの「エレトレ R」は0-100km/h加速2.95秒という、スーパースポーツをも凌駕する驚異的な加速力を実現している。

足まわりはフロントとリヤに軽量アルミニウム製マルチリンク・サスペンションを採用。横方向と縦方向の荷重を効果的に分散する設計により、優れた乗り心地と応答性を両立した。革新的なデュアルチャンバー・エアサスペンションを全モデルに標準装備。このアクティブ・エアサスペンションは、車速に応じて最大25mmのローダウン化が可能。空気抵抗を低減することで航続距離を大幅に向上させる。また、車高を25mmまで上げることで、オフロードにおける走破性を高めることもできる。

欧州のカスタマーには、5年/15万kmの車両保証と8年/2万kmのバッテリー保証を付帯。英国では、5年/10万kmの車両保証と8年/15万kmのバッテリー保証が用意される。また、すべてのカスタマーには5年間のヨーロッパ地域における「ロードサイド・アシスタンス」も提供される。

最高出力917PSを発揮する「エレトレ R」

欧州での販売が開始された、フル電動SUV「ロータス エレトレ」の走行シーン。
ハイパフォーマンス仕様の「エレトレ R」に搭載される電動パワートレインは、最高出力917PS、最大トルク985Nmを発揮。スーパースポーツを凌駕する走行性能が与えられた。

フロア下には最先端の800V、112kWhのリチウムイオン・バッテリーパックを搭載。従来の400Vシステムと比較し、同じ出力で動作電流を半分に削減した。これにより、ワイヤハーネスに使用するケーブルのを小径化が可能になり、重量を低減。さらに電力効率も向上し、熱の発生が少なくなるため、充電時間が大幅に短縮された。

エレトレは全車が軽量コンパクトな永久磁石同期モーターを、フロントとリヤアクスルに搭載したAWD。ロータス初のAWDロードカーであり、ブランドの重要なマイルストーンとなった。高度に進化したフル電動ユニットは、ハイパフォーマンス仕様の「エレトレ R」が最高出力917PS、最大トルク985Nm、最高速度は265kmとなる。「エレトレ S」と「エレトレ」は最高出力611PS、最大トルク710Nm。0-100km/h加速は4.5秒、最高速度258km/hというスペックが与えられている。

エレトレは回生ブレーキシステムを搭載しており、ドライバーはステアリングホイールのに配置されたパドルを使って、回生レベルを2段階から選択可能。あらゆる状況下でドライバーが自然でダイレクトなペダルフィールを得られるよう、摩擦ブレーキと回生ブレーキはシームレスに統合されている。

再生原料「リ・ファイバー」を採用したインテリア

欧州での販売が開始された、フル電動SUV「ロータス エレトレ」のインテリア。
ロータスの伝統と先進のインフォメントシステムが融合したラグジュアリーなインテリアには、エレトレから初採用となる革新的な再生素材「リ・ファイバー(Re-Fibre)」が採用された。

エレトレのインテリアは、これまでのロータスとは一線を画する先進的なデザインを採用。パフォーマンス重視のテクニカルなデザインが与えらえたキャビンは、最新のインフォテインメントシステムとコネクティビティに、厳選された最高級のマテリアルと、ロータスが誇るクラフトマンシップが組み合わせられた。

シートやトリムには、ロータスの革新的な素材「リ・ファイバー(Re-Fibre)」を採用。ファッション産業から排出される廃棄物から再生されたプレミアムテキスタイルは、レザーよりも軽量で、コットンの柔らかさと通気性、シルクの光沢を併せ持ち、持続可能かつラグジュアリーなインテリアを実現した。

インテリジェントな「デジタルコクピット」は最先端テクノロジーを積極的に導入。美しく描かれたグラフィック、超高速レスポンス、直感的な操作が確保し、これまでにないドライビングエクスペリエンスを可能にした。今回、ロータスはエレトレから完全新規開発されたオペレーティングシステム「ロータス・ハイパーOS」を搭載。シームレスでインタラクティブなドライブ体験が可能になった。

優れた処理能力を実現するクアルコム製チップ「8155 スナップドラゴン」、12GB RAM、128GB ストレージを搭載。コンピュータゲームで使用されている「Unreal Engine」を導入したことで、リアルタイムで3Dアニメーションを楽しむことができようになった。さらに5Gテクノロジーを搭載し、最高の接続環境も保証。ソフトウェア・オーバー・ジ・エア機能により、デジタルコクピットが最新の状態にアップデートされ、順次新機能が自動的に導入される。

15.1インチHD有機ELセンタータッチスクリーンは、1600万色以上のカラーによる鮮明な画像を表示。欧州市場向けに、HEREテクノロジーズ社と共同開発したナビゲーションシステムは、EVルート、EVレンジアシスタント、予測ルート機能が搭載された。タッチスクリーン下部には、「Apple CarPlay」と「Android Auto」に対応した、ワイヤレス充電器が配置されている。

ステアリングホイールの奥には12.6インチHD有機ELインストルメントクラスターを搭載。ドライバーの視線を道路へと集中させるため、AR(拡張現実)機能付きヘッドアップディスプレイ(HUD)組み合わせて使用される。

SPECIFICATIONS

ロータス・エレトレ&エレトレS〈エレトレR〉

ボディサイズ:全長5103 全幅2135 全高1630mm
ホイールベース:3019mm
エンジン:シングルスピードモーター〈デュアルスピードシステム〉
最高出力:450〈675〉kW(612〈918〉ps)
最大トルク:710〈985〉Nm(72.4〈100.4〉kgm)
駆動方式:2WD〈4WD〉
タイヤサイズ(リム幅):前265/40R20 後295/35ZR20
最高速度:258〈265〉km/h
0-100km/h加速:4.5〈2.95〉秒
バッテリー容量:112kWh
航続距離:600〈490〉km
車両本体価格:エレトレ=9万5990ユーロ、エレトレS=12万990ユーロ、エレトレR=15万990ユーロ

ロータス エレトレを動画でチェック!

まず用意されたのは「エレトレ」「エレトレS」「エレトレR」の3グレード。エレトレとエレトレSは450kW(612ps)の最高出力と710Nmの最大トルク、フラッグシップのエレトレRは675kW(918ps)の最高出力と985Nmの最大トルクを誇る。

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