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FORD Mustang Mach-E Rally
アスファルトからグラベルロードへ
フォードは2021年に、同社を象徴する「マスタング」のネーミングを与えたフル電動クロスオーバー「マスタング マッハE」の販売をスタート。北米市場だけでなく、ヨーロッパにも導入されたマスタング マッハEは、世界中のマーケットで高い人気を集めている。
フォードのモータースポーツ部門であるフォード・パフォーマンスは、このマスタング マッハEをベースに前後フェンダーを拡大、フロントに3基、リヤに4基の電気モーターを搭載し、システム最高出力1400PSを発揮するモンスタードリフトマシン「マスタング マッハ E1400」も開発している。
今回フォードは60年の歴史を持つマスタングが慣れ親しんだ舗装路から、未知の世界であるグラベルへと持ち込むことを決定。ラリーからインスパイアされた「マスタング マッハ-E ラリー」のプロトタイプをを、グッドウッドにおいて初公開している。
WRCドライバーのタナックが走行を披露
開発中のため、カモフラージュリバリーを纏ってグッドウッドに登場したマスタング マッハ-E ラリーは、世界ラリー選手権(WRC)に参戦するフォード プーマ ラリー1を思わせる大型リヤウイングを装着。フロントグリルには2基のライトポッド、足元には専用のラリーホイールも装着された。
今回、Mスポーツ・フォードからフォード プーマ ラリー1でWRCに参戦するエストニア人ドライバーのオィット・タナックがグッドウッドに登場。マスタング マッハ-E ラリーのステアリングを握り、ヒルクライムステージでデモンストレーションランを披露している。
フォード・モータースの電気自動車プログラム担当副社長、ダレン・パーマーはマスタング マッハ-E ラリーについて次のようにコメントした。
「マスタング マッハEは、マスタングの自由と楽しさを取り入れた、ゼロエミッション車両です。今回公開したマスタング マッハE ラリーによって、私たちはお客様にアスファルトを離れ、人里離れたグラベルロードを冒険する自由を提供します」