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2023年1月の第3土曜日に、それまでの『トミカ』の『No.39 三菱 デリカD:5』に代わって登場したのが『No.39 ホンダ ステップワゴン』です。ステップワゴンは本田技研工業(以下、Honda)が生産・販売しているミニバンで、初代モデルは1996年にデビューしました。トラックのような形式・構造のミニバンがほとんどだった時代、普通乗用車のような構造と使い勝手の良さ、値段の手ごろさなどによってステップワゴンは大ヒットとなり、Hondaのミニバンの“顔”とも呼べる存在になります。以後、好評のうちに代を重ね、2022年にデビューした現行最新モデルのRP6/7/8型は6代目を数えます。
この6代目ステップワゴンは家族それぞれのライフスタイルに合わせて、暮らしを豊かにするアイテムとなることを目指して開発されました。そのために、「安心」と「自由」を表現したスタイリング、くつろぎの室内空間、移動時の信頼性の3つの提供価値を掲げています。具体的には、クルマ全体でカタマリ感のあるボディによる安心感とシンプルで誰にでも似合うような自由なフォルムを表現したスタイリング、国内Honda車史上で最大の室内空間とどの席でも快適に過ごせるリビングのような居住性、車両感覚をつかみやすい視界と乗り物酔いをし難くする工夫により、乗る人みんなが安心して過ごせる室内の実現が目指されています。
まず、外観はライフスタイルや暮らしのイメージによって選択できるよう『STEP WGN AIR(ステップワゴン エアー)』と『STEP WGN SPADA(ステップワゴン スパーダ)』の2つのタイプが設定されています。『ステップワゴン エアー』は、クリーンでシンプルなデザインに細いメッキモールをさりげなく施して上質感を表現し、『ステップワゴン スパーダ』は、リヤに向けて伸びやかな流れをイメージできる造形としながらも、ワイドかつ重厚なフロントグリルとボディ下端全周に配置したメッキのモールによって、より力強く品格ある佇まいを表現しています。
インテリアは、歴代モデルで築いてきた「家族のための大空間」という考え方を進化させ、自分の家にいるような居心地の良さと、新たな使い方が見つかる自由な空間を目指しています。『エアー』は、温かみのあるカラーを用いた明るい室内でリビングのような安心感のある室内空間に、『スパーダ』は、スタイリッシュな印象を与えるダークトーンのカラーで上質な室内空間にそれぞれ仕上げられています。さらに、水平基調なデザインによって乗る人の視野を安定させることで乗り物酔いを起こしにくくする工夫がされています。加えて『スパーダ』をベースとして、外観にはプラチナ調クロームメッキ加飾、インテリアはスエード調表皮&プライムスムースのコンビシートなどを採用して質感をさらに高めるとともに機能を充実させた『STEP WGN SPADA PREMIUM LINE(ステップワゴン スパーダ プレミアムライン)』が設定されています。
また、6代目ステップワゴンには、家族の成長に合わせた多彩な使い方ができるよう、乗る人が自由に居場所を選べるシートアレンジが採用されています。2列目シートは、前後のロングスライドだけでなく、左右にもスライドできる構造となっています(キャプテンシートのみ)。3列目シートは着座位置を高くするとともに、前方のシート、ヘッドレストの形状を工夫することで開放的な視界を実現。シートクッションの厚みを増すことで、3列目においても快適な座り心地を実現しています。なお、3列目シートはステップワゴンの特長でもある、室内を広く使用できる床下収納が採用されています。
さてパワーユニットですが、6代目ステップワゴンには、モーター走行を中心にさまざまなドライブモードを使い分ける、Honda独自の2モーターハイブリッドシステム『e:HEV(イーエイチイーブイ)』を搭載したハイブリッドモデルと、静粛性の向上と高出力化を実現した、1.5ℓ直噴 VTEC TURBOエンジンを搭載するガソリンモデルの2種類がラインアップされています。
『e:HEV』モデルでは、エンジンの徹底したフリクション低減により、熱効率の向上が追求されています。モーターがもたらす低速から高速まで力強く滑らかな加速による走行に加え、クルーズ走行時にはエンジン直結技術による効率の良い走りが実現されています。また、急な下り坂では、エレクトリックギヤセレクターを“B”にすることでアクセルオフ時の減速度がより強くなり、下り坂でのブレーキ操作を軽減。ドライバーが安心して運転に集中できるようにサポートしています。
ガソリンモデルでは、低回転から力強い走りができるようVTEC TURBOエンジンを採用。先代モデルに対し、エキゾーストポートやタービンなどの改良によりターボチャージャーの応答性を向上させ、爽快な加速が楽しめるようになっています。また、AWDシステムを搭載したモデルも設定し、雪上走行や悪天候においても力強く、安定したドライビングを可能としています。
このほか、全タイプで渋滞追従機能付きへ進化した『アダプティブクルーズコントロール(ACC)』をはじめとする最新の安全運転支援システム『Honda SENSING(ホンダ センシング)』が全タイプ標準装備されており、先代モデルからさらに機能が進化・充実しています。 さらに、新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール『Honda CONNECT(ホンダ コネクト)』を通じ、より安心・快適なカーライフが楽しめるコネクテッドサービス『Honda Total Care プレミアム(ホンダ トータルケア プレミアム)』を利用することもできます。
『トミカ』の『No.39 ホンダ ステップワゴン』を見ると、力強くスタイリッシュな佇まいを持つ『スパーダ』をモデル化していることがわかります。これにはさらに『スパーダ プレミアムライン』がありますが、メッキ加飾がクローム調になっていることと16インチではなく17インチのホイールを装着しているのが外観上の大きな違いです。『トミカ』では共通ホイールであることと、メッキ加飾が塗装で再現されているため両者の区別が難しく、どちらとも言い難いので、この程度にしておきましょう。『トミカ』としてはたいへん良く実車の雰囲気をとらえています。町中で目にする機会が増えそうな人気のミニバン、コレクションに1台いかがでしょう?
■ホンダ ステップワゴン e:HEV スパーダ プレミアムライン 主要諸元 (『トミカ』モデル車種と同一規格ではありません)
全長×全幅×全高(mm):4830×1750×1845
ホイールベース(mm):2890
トレッド(前/後・mm) :1485/1500
車両重量(kg):1840
エンジン形式:LFA型 水冷直列4気筒DOHC
排気量(cc):1993
エンジン最高出力:107kW(145ps)/6200rpm
エンジン最大トルク:175Nm(17.8kgm)/3500rpm
モーター型式:H4型交流同期式
モーター最高出力:135kW(184ps)/5000-6000
モーター最大トルク:315Nm(32.1kgm)/0-2000
トランスミッション:2モーター内蔵電気式CVT
サスペンション(前/後):ストラット/トーションビーム
ブレーキ(前/後) :ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ(前後):205/55R17 95V
■毎月第3土曜日はトミカの日!
毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2023年1月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.39 三菱 デリカD:5』に代わって『No.39 ホンダ ステップワゴン』が登場します。また、それまでの『No.81 トヨタ RAV4』に代わって『No.81 スズキ ワゴンRスマイル』が登場します。なお、『No.39 ホンダ ステップワゴン』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。