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工具ファン待望! 『ギアフェスタ』が4年ぶりに帰ってきた!
2023年6月24日(土)、東京・天王洲アイルシーフォートスクエアにて『ギアフェスタ TOKYO PALOOZA 2023』が開催された。
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このイベントは国内13店舗・海外3店舗を構える上質工具専門店「ファクトリーギア」(本社:東京都品川区)が主催する工具業界最大級の即売イベントだ。これまではその第1号店である千葉県内の柏店で毎年春に開催されていたが、2019年以降は新型コロナウィルスの世界的な流行により、実店舗での開催が見送られてきた(2022年はオンラインでの開催)。そんな工具の祭典が4年ぶりの開催になるということもあり、大勢の工具ファンが会場に押し寄せた。
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今回のギアフェスタは初夏の開催、かつ会場を一新してファクトリーギア東京店が入居するシーフォートスクエア内の1階と2階を利用したブース展開と、これまでとはだいぶ趣の異なるイベントとなった。だが、従来までのギアフェスタに比べて会場スペースは拡大され、出展メーカーは過去最大の50社に増加(2019年は36社)。
さらに会場へのアクセスも格段に良くなり、クルマやバイク以外の来店手段が事実上なかった柏店時代とは異なり、東京高速鉄道りんかい線と東京モノレールの天王洲アイル駅直結の商業施設内での開催ということもあり、電車での来場ができるようになった。
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これによりイベント参加後にファクトリーギア東京店内で営業する『TOOLS BAR』(通常は毎週金曜18時~22時まで営業。今回のイベントでは19時より臨時営業)で美味しいカクテルやビールを楽しめるようになったことも見逃せない。
ギアフェスタ史上最大規模! 一流工具メーカー国内外50社が出展!
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肝心のイベントだが、参加する50社の工具メーカーは上質工具でお馴染みのファクトリーギア主催の即売会ということもあり、いずれも内外の一流メーカーばかり。
国内メーカーからはオートモーティブ系工具の最大手KTCをはじめ、高品質なソケットツールのKOKEN、掴み物のKEIBA、モンキーレンチのLOBSTER、ヤスリのTSUBOSAN、ネジザウルスで人気の高いENGINERなどが参加。
海外メーカーからはドイツのHAZETやKNIPEX、PROXXON、HALDER、アメリカのIRWINやLeatherman、スウェーデンのBACHOなどが出展した。
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また、ハンドツールメーカーだけでなく電動ツールメーカーもブースを構えており、BOSCHやDEWALT、Milwaukee、Panasonicなどの姿もあった。
工具メーカー以外では、作業着のDickies、水洗いできるトートバックのZAB、脚立のHasegawa、浸透潤滑剤のWD-40やKUREなどの出展していた。
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もちろん、ファクトリーギア東京店も通常通り営業しており、店内ではSnap-onやKING TONYなどのブース出展のない工具メーカーの製品や、ファクトリーギアオリジナルブランドのDEENの工具などが販売されている。
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この日は各イベントブースは即売会ならではの特別価格で製品を販売しており、さらにレジで5%オフになるセール価格! 6000円以上(クレジットカードでの買い物は1万円以上)の買い物で2時間分の駐車券が貰えるというサービスっぷりで、ク大量購入のためにクルマで来場するお客さんにも優しい。
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1F、 2F、東京店でレジは別々になるのだが、すべてのレジで買い物をすると非買品オリジナルエコバック大、同店で販売されている「工具好きTシャツ」を着て来店すると非売品のオリジナルエコバック(小)を先着でプレゼントする特典もあった。
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各ブースの売り場スペースは長机半個~1個程度となるので、陳列できる製品の種類はどうしても限られてしまう。だが、逆に言えばそれだけに各社は厳選したものを持ち込んでおり、発売したばかりの新製品や人気の売れ線商品が中心。それが特別価格で販売されているわけだから工具好きが注目するのも当然のイベントと言える。
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しかも、対応に当たるのは各メーカーの社員だ。製品のセールスポイントを聴けたり、工具の使い方についてのアドバイス、開発して欲しい製品をリクエストもできる。そうした機会は一般のユーザーにはなかなかないので貴重なチャンスだ。
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あると便利! 『DIY派はこれを揃えてお工具!』ライターが買った工具はコレ!
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今回のギアフェスタで筆者が取材の合間を見つけて購入(ひょっとすると逆かもしれないが……)した工具は下記の通り。
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国内唯一のプライヤー専門メーカーの手掛けたソフトタッチプライヤー 。工具不要で簡単に脱着できる樹脂製くわえ部を採用することで、対象物を傷つけることなく掴むことができる。さらに、この新素材樹脂パッドはホールドしにくいテーパー状のものも掴める。開口部に角度が付けられているので無理のない姿勢で作業もしやすい(ほかに開口部の角度が90度の製品も用意)。口開きは3段回に開き最大30mmとワイドに開く。グリップ部は樹脂製で力の入れやすいトリガータイプが特徴となっている。各所に独自の技が光る高品質なプライヤーだ。
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ドイツの工具メーカー・PROXXONの17mmフレックスラチェットコンビネーションレンチ。同シリーズは17mmを持っておらず、1500円というセール価格だったことから購入した。ギアは72枚と細かく、首振りなので使い勝手も良好だ。
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工具好き憧れのドイツ製高品質工具メーカーのHAZET。そんな同社にも「販売してみたけどイマイチ」だった製品はある。このトルクスドライバーもそんな工具のひとつ。グリップ部分に特殊なフェルトを使った滑り止め加工を施したのだが、油がつくとかえって滑りやすくなることが後日わかったため、短期間で販売停止になったという経緯が……。今回はそんないわく付きの製品を在庫処分セールしていた。ただ、製品のクオリティ自体は高く、T27サイズ(あまり使うことはなさそうだが)は持っていなかったので700円という見切り価格に釣られて購入。
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ブランド刻印がないソケットセット。おそらくDEENの製品だと思われる。販売スタッフに製品について話を聞くと「市販前にテスト輸入した製品だと思います。ブランド刻印はないが品質に問題はありません」とのこと。1セット1000円と安かったので、車載工具として車に積んでおこうと思い購入した。
2024年の開催に期待!
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『ギアフェスタ』の2023年開催は既に終了してしまったわけで、この記事を読んだ読者の中には「行けば良かった」と悔しい思いをしている人もいるに違いない。しかし、ギアフェスタはこれで終わりではない。新型コロナウィルスも実質終に向かい社会が正常に戻ったこともあり、これからは以前のように毎年開催されるようになるだろう。
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「4年ぶりに開催できたことに感激しています。オンラインではないリアルなイベント開催は、たくさんのメーカー・取引先のみなさんのご理解・ご協力があってはじめてできることです。そして、長い時間をかけて準備してくれたスタッフ、来場したお客様には感謝の言葉しかありません。
今日は工具好きなみなさんの力をすごく感じることができて、ボク自身にとってもハッピーで嬉しく思います、また来年以降もギアフェスタを継続して開催していきたいと考えています。みなさん、これからもどうぞよろしくお願いします」
今回、参加できなかった人もまた来年チャンスがあるはず。開催情報はファクトリーギアの公式ホームページヤ公式Twitter、YouTubeの『ファクトリーギアTV』などで告知されるので、マメにチェックしておこう。