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スバルWRXは、2014年に登場した、スバルの代表的な中型スポーツセダンです。しかし、その源流はWRC(世界ラリー選手権)参戦のために作られたインプレッサWRXにさかのぼるクルマなので、水平対向エンジンや4輪駆動方式などによる高い“走り”の性能を特長にしています。
残念ながら競技ルールの変更によりWRCには出場できなくなってしまいましたが、それでもWRXは国内ラリーや各国のローカルなラリー競技では活躍しており、また、レース仕様車は世界的なレースであるニュルブルクリンク24時間レースや、国内最高峰のスーパーGT選手権などのサーキットレースでも活躍しています。
その優れた走行性能を買われ、WRXは高知県警をはじめ、青森県警や埼玉県警などで“交通取締用四輪車(反転警光灯)”、いわゆる“覆面パトカー”として採用されています。ひと口に“覆面パトカー”と言っても様々な用途のものがありますが、WRXの場合は主に交通取締に用いられています。一般車の中に混じって交通の流れの中にいたり、サービスエリアなどで待ち伏せしたりして、交通違反車両を発見すると赤色回転灯を点灯して高速で追跡するという、まるで忍者のような仕事には、機動性に優れたWRXは、まさにうってつけなのでしょう。なお、WRXは2021年9月に2代目モデルが発表となりましたが、日本では2022年に発売予定のため、2021年11月の時点では、“覆面パトカー”として使用されているのは初代モデルのみです。
WRXの初代モデルには、標準仕様のS4と、ほぼレース仕様と言えるSTIの2種類がありました。S4はFA20型の2ℓターボエンジンにリニアトロニックCVTの組み合わせ、STIはEJ20型の2ℓターボエンジンと6速MTの組み合わせとなります。このうち“覆面パトカー”として採用されているのは、いずれも標準仕様のS4です。なお、初代モデルの標準仕様のS4は2021年1月に、STIは2019年12月に生産終了となっています。
トミカがモデルアアップしているのは、日本で初めて高知県警で採用されたシルバーのWRX S4だと思われます。この後、青森県警にブラック、埼玉県警にWRブルーの車両が採用されているのが確認されています。
■スバル WRX S4 2.0GTアイサイト(2014年モデル)主要諸元(覆面パトカーのものではありません)
全長×全幅×全高(mm):4595×1795×1475
ホイールベース(mm):2650
トレッド(前/後・mm) :1530/1540
車両重量(kg):1540
エンジン:FA20型(水平対向4気筒DOHCターボ
排気量(cc):1998
最高出力:221kW(300ps)/5600rpm
最大トルク:400Nm(40.8kgm)/2000-4800rpm
サスペンション(前/後):ストラット/ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(前/後) :ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク
タイヤ:225/45R18
■毎月第3土曜日は『トミカの日』!!
毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2021年11月の第3土曜日には、それまでの『No.1 日産エクストレイル 消防指揮車』に替わって登場する『No.1 日産 スカイライン GT-R(BNR34)パトロールカー』に加え、従来の『No.86 トヨタ 86』に替わって『No.86 トヨタ GR 86』が新登場します。実車同様、トミカも新型の86に切り替わります。